「新しい道具!!」
こんにちは。
新幹線メンテナンス東海の広報です。
早いもので、2021年も残すところあと数日ですね。
皆さんは年末年始をどのようにお過ごしになる予定でしょうか?
さて、前回までは私たちのお仕事のこと、イメージ刷新のことなどをお話しました。
今回は私たちのお仕事における業務刷新の一つをご紹介したいと思います。
東京駅で東海道新幹線をご利用される時に、一度は目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
“魔法のホウキ”と呼ばれる、整備作業で使われているオレンジ色の道具です。
ちなみに正式名称は「座席払い箒付き濡れ検知器(通称:座席センサー)」といいます。
実はこれ、私たちのドレスアップ作業における必需品なんです。
皆さんが旅行や出張に出かける時、もし自分が座る席が濡れていたら、車内で過ごす快適な時間も、楽しい思い出も台無しになってしまいますよね。
そうならないためにはどうしたら良いのか?
そんな悩みを解決するために活躍するのが、この”魔法のホウキ“なんです。
このホウキを使って、座席の濡れを検知します。そして新幹線をご利用いただくお客様に快適な空間をお届けしています。
でも、1編成あたり約1,300席の全座席を1席ずつ中腰の姿勢で正確かつ迅速に確認をするって、それなりに身体に負担がかかります。これは老若男女問わずのお話でして…。
だから、作業の質やスピードは落とさずに、身体への負担を軽減したい、と考えはじめました。
そして、変えよう・変わろう!と一念発起し、私たちは試作や開発、教育訓練を繰り返しながら、JR東海と協力し、ついに新しい道具を誕生させました。
それが2021年12月から利用開始になった、「座席濡れ検知装置」です。
通称は“エクスプレスサーモット”。
これは、立ったままの状態で一度に2席または3席同時に座席の状態を確認でき、周囲との温度差で座席の濡れを検知できる、という優れものなのです。
最近は日本経済新聞の電子版や各種ネットニュースにも取りあげられました。
ぜひ皆さんも、“新幹線 サーモ“ で検索してみてくださいね。
JR東海プレス発表資料へのリンクはこちらから↓
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041590.pdf
開発秘話はまた次の機会にお話します。
12月に入り、東京駅をご利用されるお客様が増えてきました。
今はまだ油断できない状態が続く日々ですが、東海道新幹線をご利用の際は、ぜひ私たちのお仕事やここでご紹介した新しい仲間が活躍する姿を間近でご覧ください。