単勝男は宝塚記念を買いたい【競馬予想】
久しぶりに予想記事
東京11R パラダイスステークス(芝1400/L)
☆⑥オーキッドロマンス(内田博)
最終週の渋った馬場で末脚がスポイルされる馬が見受けられ、前残りに理がありそう。前日の東京メインで鮮やかな逃げ切りで穴を開けたマイネルモーントの再現に期待したい。
前走葵Sは距離短縮だったうえにかなりの高速決着になり、対応できなかっもの。今回は時計の掛かる馬場で良績のある東京1400に戻り、斤量4キロ減は明確なアドバンテージ。高速馬場で行われたクロッカスSでは追い比べからロジリオンにわずか及ばなかったが、上がりが誤魔化せるこの条件ならこちらを買いたい。1キロ差もあるし。
舐められがちの馬なので3歳馬の中でも良いオッズで買えそう。
京都11R 宝塚記念(芝外2200/G1)
◇馬場適性を考慮しすぎない
重馬場での開催濃厚で、かつ例年と異なる京都開催ということでどうしても「イレギュラー」なレースと見てしまい、適性評価に目が行ってしまうが、基本的に強い馬たちは、様々な状況に対応してきたからこそ結果を出してるわけで、極端にパフォーマンスを上げ下げすると考える方が不自然。ましてそもそも道悪京都のテストケースが少なすぎるので、考えても明確な答えが出ないと思う。考えても分からないことを考えすぎても無駄である。
オッズ表を見ると明らかに京都or道悪実績のある馬の妙味が薄れており、比較的少頭数&外回りコースという点を考慮してもここはあくまで地力評価ベースに見ていきたい。
◇ドバイ組2頭の取り捨て
④ドウデュース(ドバイターフ5着)、②ジャスティンパレス(ドバイSC4着)の5歳2頭が人気を被っており、またこの2頭はG1で複数回馬券になっている歴戦の強豪馬である。前項の地力評価を踏まえてもこの2頭は無視しがたい。
ただ前走結局どちらも着外に負けている馬で、絶対的ではない。単勝の旨味は薄いので、シンプルに相手で狙う。三連系ならどちらも押さえが必要だが、僕のスタイル的に馬連ワイドで片方選んでシンプルに組みたい。
で、どちらにするかという話だが、シンプルにレースレベルで考えればいいのではないかなと思う。海外レースの内容分析はあまり真面目にやってる人が居ないし、盲点になる。
僕は去年の有馬記念でBCターフ3着の内容を評価してシャフリヤールを本命に買った(0.3差5着)のだが、なんと8人気44倍もついてた。結果的に外してはいるが、僕はこの馬を買ったことを今も後悔してない。
◇そのうえで盲点を狙う
日本ダービーの時も述べたし、シャフリヤールの例を引いても改めてそう思うが、今の馬券戦線は「負けて強し」や「前走不利」「条件替わり」が評価されるあまり、前走普通に結果を出した馬が盲点になりがちだとつくづく感じる。
春天2着も勝ち馬には完敗の内容だった⑫ブローザホーン、G1で馬券になっておらず前走大阪杯も着外に敗れた⑦プラダリアがそこそこに人気しており、その分オッズが甘くなってる馬が居るのではないか?ということで本命行きましょう。
◆本命
◎①シュトルーヴェ(レーン)
G2を2連勝、3勝クラスと合わせ3連勝でグランプリに駒を進めてきた上がり馬が20倍近くで買えるなら、勝負してみましょう。
また3連勝の勝ち方もどれも絶品だった。キンタマを取ってから馬が変わっている。
▽強烈な決め手
前走G2目黒記念ではトップハンデ58.5を背負いながら、スローの前残り展開をぶっ差し。2着馬とはクビ差ではあるが手応えは突き抜けており、実況も即座にシュトルーヴェ勝利と断じている。上がりは脅威の32.9。これは上がり2位のメイショウブレゲ33.2より0.3も速く、一頭違う脚を見せた。加速力に影響しやすい斤量を58.5キロも負ってである。
ついでに言えば、2走前日経賞も0.3差、3走前JCベストレース記念では0.4差。3連勝全てで一頭モノが違う末脚を見せた。
これらのレースレベルが格段に高かったとは思わないが、この馬は抜けて強かったしG1にも届くと思わせる片鱗を見せた。
なおこれは予想家とうけいば氏の受け売りだが、
・芝2400m以上のレースで上がり3ハロン32秒台で勝利した馬
・かつ斤量58kg(牝馬は56kg)以上
これらを満たした馬は歴代で、ラブリーデイ、スイープトウショウ、そしてシュトルーヴェの3頭しか存在しない。
前2頭は、ご存じ宝塚記念勝ち馬であり、G1を複数制している名馬。
シュトルーヴェはそれらと肩を並べるパフォーマンスを目黒記念で見せているのだ。
▽馬群を割れるキャラで荒れ馬場もこなす
2走前の日経賞の勝ち方に注目。
この日の中山は芝良表記だったが、ご覧の通り内馬場は掘れて土塊が飛ぶほど荒れていた。逃げ馬は飛ばしてたが実質スロー、道中から捲りが入るロンスパ戦だった。
外目後方を追走したシュトルーヴェ鮫島は、セオリーであれば外に出すところなんと馬群を縫って強烈な脚を使った。
サメカツは馬場読みに非常に重きを置く騎手であり、個人的にサメカツの進路取りの感覚は信用している。(はやくG1勝てると良いね)
そのサメカツがあえて荒れたインを通したのは、乗った感覚として「こなせる」と判断したのであろう。そしてシュトルーヴェも上がり最速35.3で応えた。
同じ上がり最速でもこちらは35秒台決着なのが良い。キレと持続力をあわせ持つことも示した。
もちろん重の経験がないので、雨京都2200を確実にこなすとは断言できないが、だいぶ前向きになれる考察ができる。ドウデュースとジャスティンパレスの決め手に鈍りが出るなら今回も一閃のチャンスがある。
▽少頭数&逃げ馬不在が味方する
日経賞をさらに掘り下げる。メンバーレベルは違うが、日経賞のレース質はだいぶ宝塚記念の予想される展開に近いのではないか。
頭数が少なく、馬場は水分を含み、そして逃げ馬が不在である。
で日経賞がどうだったのかというと、本来逃げ馬でないマテンロウレオが後ろを大きく離して逃げる奇策に出て、番手以降はスローで入った。そして3角で⑧アドマイヤハレー⑨ボッケリーニらが一気にまくって逃げ馬を捉え、ペースが上がるロンスパ戦になった。
シュトルーヴェの明確な弱点はスタートが遅いこと、またG1ペースの追走力が未知であることである。そこに来てこの宝塚記念のメンバー構成は僥倖である。ここも頭数が少なく、そして明確な逃げ馬不在。雨の影響も考えれば、テンは緩く入れるのではないだろうか。そうなればだいぶ上記の不安は解消される。そして有馬記念を捲って勝利した④ドウデュースが居ることも考えれば、勝負所でペースが上がる可能性も高く、単純にドスローで前が有利な展開にもなりづらいと考える。
レーン騎手は芝の内ラチを使うのが巧みな騎手。他馬が嫌うインをあえて捲り気味に進出し、4角では勝負圏内に捉える走りをしてくれることに期待したい。そこまで行ければ、前述の通りこの馬の決め手は通用する。
冒頭に戻るが、これだけ揃って13時時点8番人気は美味しいと思う。
強い5歳世代、遅れてきた新星の一気戴冠に期待したい。
◆対抗
②ジャスティンパレス(ルメール)
▽ドバイシーマクラシック2024は超ハイレベル
レースレーティング119は近年では最も高い数字で、本馬含む日本のG1馬4騎に、G1を5勝のオーギュストロダンを迎えて世界の中距離馬最強決定戦といっても過言ではない豪華メンバーだった。それを牝馬三冠リバティアイランドと差のない4着に走ったことはしっかり評価すべきである。
ここを勝利したのは伏兵気味だったレベルスロマンスだったが、続くチャンピオンズ&チャターカップ(G1)も連勝しフロックではないことを示した。さらに6着のポイントロンズデール、7着のジュンコも次走で勝利。12着に負けたオーギュストロダンも、先日のPoWSを快勝した。(まあこの馬は超のつくムラ馬であるが)
ドバイターフも悪くないレースレベルではあったが、このメンバー比較と距離条件を考えても、個人的にはこちらの結果を重く見たい。
▽「ルメールが乗れば」器用な馬
ドバイシーマクラシックはイン有利の展開で、2着のシャフリヤール共々この馬も内目を立ち回っての4着で恵まれた結果ともいえるが、逆に言えば恵まれる立ち回りができる馬であるということを改めて評価したい。
馬券ファンのほとんどは、1番人気に推された有馬記念で見せた大雑把すぎる競馬(追い込み4着)が脳裏にこびりついているので、「不器用な馬」「2枠は危険」との言説もよく見かけるのだが個人的にはズレた見解なのではと感じる。
めんどくさいので全レース持ってきたが、ルメールが乗った時だけ明らかに位置取りが高いのが見て取れると思う。この馬を手の内に入れているのである。申し訳ないが横山武史ではこの馬の能力を発揮しきれなかったのではと思ってる。武史が悪いというよりルメールが上手すぎる側面もあるが。特に昨年の春天のルメールの進出は完璧すぎておしっこ漏らしそうになった。僕は4角の時点でジャスティンパレスの勝利を確信していた。
ついでに言えば、サメカツが乗った神戸新聞杯では鮮やかにインを突き圧勝している。(サメカツ早くG1勝てるといいね)。内枠を十二分に使える馬である。今回は出れれば先行するのではないか。そうすれば馬券内は堅い。
ただ唯一不安なのはスタートである。有馬記念も怪しかったのは記憶に新しいところ。ここはお祈りするしかない。
でもドバイでも中団で立ち回れたし、仮に出負け気味でも荒れ馬場を嫌ってインにスペースが出来れば、ルメさんはなんとかしてくれると思う。
俺はワンチャン1番人気になると思ってたのだが、結構離されての2番人気。妙味もある。
G1を制した京都外回り替わりは当然プラス。相手に信用したい。
※ドウデュースの話
もちろん触れておこう。能力に疑いはない。強いと思う。普通に頭もある。
ただ立ち回りの面でジャスティンパレスに劣ると判断した。
この馬は前進気勢が強すぎて、3歳春以降は先行させず、差し追い込みに徹することで切れ味を発揮してきた。その点が大きく異なる。
ペースが落ち着くなら捲りを入れることになるのだが、捲りというのはペースや隊列など他力の影響を受ける難しい戦法である。その点有馬記念の捲りが完璧すぎたのが、引っかかるところ。あまり再現性の高い勝ち方とは言い難いと思う。コーナーの機動力は高いが、ドバイターフで包まれ不発に終わったように馬群での競馬が得意とも言い難い。歳を経るごとに捲り一辺倒になってきてるのは気になる。
もちろん名手武豊ゆえに同じミスをするかというと、今回も有馬記念みたく完璧に乗ってくるかもしれないが、相手としてはジャスティンパレスを上に取りたい。
なんか勝ち馬を素直に評価しろって自分の言と矛盾してる気もするが・・・(笑)
この2頭が拮抗してると考えるゆえに、レース内容と適性で評価させてもらった。
買い目
単勝① 3000円
馬連①-② 3000円
ワイド①‐② 4000円
※金額は配分例。
それではよきグランプリを!
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