最高のタイミングで315のアイドルたちに出会った話

このnoteはタイトルの通り、私が「アイドルマスターSideM」にハマるまでの道のりを記しただけのものである。noteなんて書いたことはなかったけれど、自分がSideMに出会ってからの思い出を残しておきたかった。そんな自己満足の自分語りだ。

【きっかけは「アイマス三昧」】

NHKのラジオに「今日は一日○○三昧」という番組がある。毎回何か一つのテーマをとことん掘り下げていくというのが売りの番組だ。

2020年11月24日。この日放送されたアイマス特集回も、「アイマス三昧」のタグが放送直後からトレンド入りしていた。他にも曲名や作詞作曲者名、その曲にまつわるワードなど、とにかくアイマス関連の話でトレンドが溢れかえっていた。

作業用BGMを求めていた私は、その楽しそうな雰囲気に釣られて、なんとなく「アイマス三昧」を途中から聞き始めた。元々デレステは遊んでいたから、何か知ってる曲流れればいいな〜くらいの軽い気持ちで。これが、全ての始まりだった。

ちょうどその時は「元気が出るアイマス曲」のコーナーだった。私はそこで出会ってしまったのだ。そう、「ミュージアムジカ」に。

一気にその世界に引き込まれるイントロ、楽しいを煮詰めたような曲調。彼らの個性、幸せ、ファンに伝えたいメッセージがギュッと詰められた曲だというのは初見でも理解できた。そして何より、歌詞があまりにも良かった。

「君は太陽あらため名を呼ぶひと  パッと晴れてくんなきゃたまんないよ」

「キャラ変がどうしたって?最高じゃんか!もっと見せて  照れないで」

曲の全てが衝撃だった。聴いた後は幸福感に包まれていて、とにかく前向きなエネルギーが体中に満ち溢れていた。

その後のメドレーコーナーも追い風だった。
Altessimoの「Never ends『Oups』」が流れたことで、「SideMって土岐くんいるんだ!というか歌上手いな……」となり、より興味が湧いた。私の耳までよく響く美しい歌声を持った土岐くんに感謝。

そして他にもSideMの曲が聴きたいと思い、「アイマス三昧」のアーカイブを頭から再生した。これがトドメだった。

Café Paredeの「Delicious Delivery」。
この曲で、私は完全にSideMを好きになった。

だって僕らはもう知っているんだ 
美味しい幸せは 距離や時間なんて超えるって
お届けするおもてなしが あってもかまわないよね?
笑顔にしたいから (For your smile) 
いつだってOPEN! Our heart!

こんなにも幸せと希望に満ち溢れた曲があっていいんだ。ただひたすらにそう思った。
コロナ禍で外出がままならない。ライブやイベントなんてもってのほか。そんな中、Café Paradeの方から会いにきてくれる。それだけで、何だって頑張れそうな気がした。

放送内で、Café Parade・卯月巻緒役の児玉卓也さんが「作詞家の松井洋平さん曰く、この曲はCafé Paradeが送るラブソングです」と仰っていた。私が最初に松井洋平神に感謝した瞬間である。

こうして、Café Paradeに案内され、私は315プロダクションへと辿り着いたのだった。

【先輩Pの導き】

翌日、興奮冷めやらぬまま、私は昨日の出会いを友人に話した。溢れ出るパッションを放出したかったのと、少し前に、その友人の姉がSideMが好きだという話を聞いたので、CDを貸してもらえないか頼んでみた。

ただ、私と、その友人の姉にはもちろん面識がない。そんな見ず知らずの人間にわざわざ貸してくれることもないだろうな…と半ば諦めながらのお願いだった。それから数日後。

友人「姉からCD借りてきた」

私「え?」

友人「本当はもっと持たせようとしてたけどあまりにも多かったから止めた」

私「え???」

初めて先輩Pの優しさに触れた瞬間である。だって、どう見ても今渡された分だけで10枚はある。SideMをもっと知ってほしい、好きになってほしいという思いがひしひしと伝わってきて、より一層SideMに好感を持った。

家に帰った私は、早速CDを聴いた。私がSideMに興味を持ったきっかけであるカフェパレのSLとNSE、友人の姉の担当であるS.E.MのSLとアニメCD。他にも何枚ものCDが入っていた。

そのどれもが素敵な楽曲に溢れていて、もっとアイドルたちのことを知りたいと思った。キャラの個性や前職などを知ったうえで改めて曲を聴くと、より一層歌詞が深みを持った。
この時には、もうすっかりSideMに夢中になっていた。

【オタク NO LIMIT〜担当との出会い〜】

貸してもらったCDの曲を繰り返し聴いて、お気に入りも増えてきた2020年1月27日。あるニュースが飛び込んできた。

アイマス公式「シンデレラとSideMのアニメと過去ライブの映像を一挙配信します!ライブはアーカイブも残すよ!」

私「正気か?????????????」

本当に目を疑った。無料配信って、しかもアーカイブまで。ずっとシンデレラのアニメも見たいと思っていた私にはまたとない好機だった。絶対に見る。そう心に強く誓い、そっと公式のツイートをRTした。

結論から言おう。見れなかった。
SideMより一足先に、デレアニの配信は2日間に分けて行われていたのだが、私はそれを1日だけだと勘違いしていたのだ。何か救済は転がっていないものかと、ダメ元で「アイマス アニメ 配信」で検索してみた。

いやHuluに全話入ってるやんけ

そう。Huluはアイドルマスターの過去作を全て配信していた。これが、Huluが私の中で「有吉の壁を見るためだけのサービス」から脱却した瞬間である。

それから、生活の合間を縫ってデレアニ全24話を視聴し終えた私はこう思った。

「そうだ、SideMも見てしまおう」

今の私は、3月7日の一挙配信まで待てそうになかった。


結論から言おう。1日で全部見た。
デレアニをちまちま見ていたのが嘘のように7時間ぶっ通しで見た。なんなら理由miniまで見た。

そして7話にして、私はついに出会ってしまったのだ。High×Jokerというユニットに。

青春への憧れを、高校生という限られた時間にギュッと詰め込んだようなユニット。
「過去」が「未来」を輝かせてくこの作品の中で、「今」に生きているユニット。
手を引いて、背中を押して、5人一緒に進んでいけるユニット。

アニメの感想と各ユニットへの愛を語りたいところだが、あまりにも長くなってしまうので割愛する。とにかく、私はアニメを見てHigh×Jokerから目が離せなくなった。

これが2月6日のこと。同日に発表されたVDイベントのシチュエーションに大興奮してしまうほどには、SideMにのめり込んでいた。

【ありがとうプロミ配信】

アニメを見始める前、実は一つ大きなニュースが飛び込んできていた。

公式「2月13・14日にプロミ2019を3日間とも無料で配信しちゃうわよ〜〜〜〜〜〜〜」

私「正気か?????????????」

公式さんはお金という存在を知らないのだろうか。そう不安になるレベルで新規オタクへの施しが凄かった期間に、私はSideMにどんどんハマっていった。ここまでで色々言ったが、正直これが一番大きい気がする。

公式さん、そのプロモーション、大成功ですよ。

そして、ここで一つ問題が起きた。
どうやらこのイベントの中で劇中劇の朗読が行われるらしい。

私はモバエムをやっていなかった。私情により来年度から忙しくなるので、始めるつもりもなかった。

私「でもインストールするか………」

一瞬で手のひらを返した。プロミを120%楽しむための手間を惜しまなかった。ストーリーを読んだら削除するつもりが今もなお楽しく遊んでいるのは許してほしい。
(インストール直後にハイジョ箱イベが来てしまい、そのままなんだかんだ続けている)

そして、来たる2月13日。
私はプロミの配信を見た。

存じ上げない声優さんもいたし、聴いたことのない曲もたくさんあった。それでも、声優さんはすぐに「あ、この人は○○役の人なんだ」と一致させることができたし、初めて聴いた曲は一瞬で好きになった。

(「俺様最強海の家」「和気藹?々!」というSideM謎語録の片鱗にも少し触れることになった。)

とにかく、SideMへの愛と、キャラクターらしさに溢れたイベントで感動した。ちなみに、(多分)このあたりから秋山隼人役の千葉翔也さんを応援するようになる。

そして迎えたDAY3の配信。この日の目玉は、やはり劇中劇「サイバネティクスウォーズ」の朗読であろう。

私は、朗読の間、永塚拓馬さんから目が離せなかった。

いや、私が見ていたのは永塚さんだったんだろうか。キャラと声優さんを同一視しているわけではないけれども、どうしても、舞台の上にいる人が、ADAMを演じる旬にしか見えなかった。

SideMの声優さんってすごい。朗読もパフォーマンスもすごい。キャラクターへの理解が高くて、スタッフさん含め全員で315のステージを作ってくれるんだ。
ひたすらにそう思った。

この直後、フィジカルムンナイの7分割「おいで」で死ぬことになるとは露程も思っていなかった。
(個人的にはどこか余裕のあるみのりさんがとてもよかった)

3日間とも非常にクオリティの高いパフォーマンスを披露していただき、私は大満足だった。そして、ついにこの考えに至った。

「よし、今年のプロミ買うか」

【幕張に沈み、庭に埋まる】

とりあえずプロミの出演者を見た。恥ずかしながらあまりお金もないもので、2日間あるうちのどちらを買うのか、そもそもにこんな勢いで買って大丈夫なのか、一度冷静になるためのステップを踏もうと思った。

1日目ハイジョ全員出るじゃん

てかちばしょー両日出るじゃん

気付いたときには通しチケットの支払いが終わっていた。

このご時世ということもあり、オンライン配信があったのも新規には手を出しやすくてよかった。

そんなこんなで日々は流れゆき、3月7日がついに来た。そう、伝説のライブ『THE IDOLM@STER SideM 3rdLIVE TOUR ~GLORIOUS ST@GE!』幕張DAY1の配信日が。

感想はたくさんある。こちらも長くなるので大部分は割愛するが、これだけは言わせてほしい。

私が好きになったHigh×Jokerが、舞台の上で輝いていた。

ハイジョの中の方々が、「Joker↗︎オールマイティは毎回その時のテンションで動きが変わる」と汗だくで笑っていた。

そんなの、「今」を生きるHigh×Jokerにぴったりなパフォーマンスじゃないか。

その時にしか出来ない、一度きりの、今目の前にいる人たちをどこまでも楽しませるステージ。

私はまだまだ新参者もいいところだが、High×Jokerというアイドルを好きになれたことが心の底から誇らしかった。

そして、十分すぎるほどに期待を高めて迎えた3月14日。「THE IDOLM@STER SideM PRODUCER MEETING WELCOME TO PLEASURE 315 G@RDEN!!!」の開催日だ。

もう、本当に、めちゃくちゃ良かった。朗読劇やトークはもちろん、前回よりもライブパートのボリュームがあってとても見応えがあった。

またもや大部分の感想は割愛するが、各ユニットも、シャッフルも、劇中劇の朗読も、全部のパフォーマンスに熱がこもっていて、画面越しでも眩しいくらいだった。

そしてその翌日。私の人生が大きく変わる。

正直、前日のセトリから覚悟はしていた。きっとこの曲を披露するのだろうと。
現地のプロデューサーもやはり備えていたようで、ペンライトがポツポツと赤に変わり始めた。

会場のライトも赤く変わる。
そして流れ出すビート。

赤いギターを持って、クラップを求めながら。舞台袖から彼が出てくる。

「プロデューサー」

その一言だけで涙が出てきた。私が知ってるSLの彼より、アニメで見た彼より、その声は随分と重みを持っていた。

私の大好きな曲、彼にとっての大切な曲。

「PRECIOUS TONE」

イントロで泣いて、歌い出しで泣いて、サビで泣いて、「つい泣き出しそうだよ」レベルの話じゃなかった。

舞台の上に、隼人がいた。
隼人がいて、千葉翔也さんがいて、隼人を背負った千葉翔也さんがいて、千葉翔也さんに表現された隼人がいた。

CDで聴いたときより随分と大人びたその歌からは、隼人の成長と千葉さんの成長を感じられた。今まで2人が積み重ねてきたものの結晶のような気がした。

だけど、優しさと、誠実さと、「楽しい」という気持ちが滲んだ歌声は、私の知っている隼人と、私の好きになった隼人と、全く変わらなかった。

実は、隼人を最初に好きだなと思ったのはこの曲がきっかけだった。前述の友人の姉は舞田類担当Pらしく、貸してもらったCDの中にはオリピ09も入っていた。

爽やかなギターサウンドと、今歌ってることが幸せでたまらないという伸びやかな声。
アキヤマハヤトくん、赤いバンドのギターの子。
SideMを知ったばかりの頃から、何度も何度も繰り返しこの曲を聴いていた。

配信で、画面越しだけど、隼人の、しかもソロ曲のパフォーマンスが見れた。涙を拭く暇すら惜しくて、頰を濡らしっぱなしにしたまま、「もう言い逃れはできないな」と思った。

今までずっと、「まだ知ったばかりだし」「曲は聴いたけどキャラに詳しくないし」「アニメ見たくらいだし」と、プロデューサーになることをどこか渋っていたような気がする。無料コンテンツばかりに触れていたから後ろめたかったという方が大きかったかもしれない。

でも、もう逃げない。彼らの成長を、まっすぐに見届けたい。昨日彼が呼んだ名前を、嘘にしたくない。

私はこの日、プロデューサーになった。



【あとがき】

いざ書いてみたら予想の315000000億倍の長さになって自分でもちょっと引いた。もしここまで読んでくれた方がいたら本当にありがとうございます。

こうやって文字に起こしてみると、自分は初めて会ったときからずっとSideMが好きで、秋山隼人というアイドルに魅せられていたのだなと思う。なんといっても私の大好きなHigh×Jokerのリーダーは隼人だ!

今となっては、3rd仙台の円盤とハイジョのNSEを購入するかを真剣に検討し始めた。プロミ2021で披露された神速とのコングリもとてもよかったので、オリジナルも聴いてみたい。やりたいこと、楽しみなことが一気に増えた。

きっとこれから、赤いものを見たらつい目で追ってしまうし、ドーナツを見るたびになんとなく足を止めてしまうだろう。というか、オールシーズン推したちの季節だから毎日がスペシャル。最強かもしれん。

どんどんSideMとHigh×Jokerに染まっていく生活が、今は非常に心地よい。今日もまた、アイドルたちが待つ事務所に顔を出す。

ドーナツ食べて、プロデュースだ!

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