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裏道を探し、自分の生き方からクリエイティブに。


「よかったら、もう一度時間改めてお話しませんか?
 なんだか大隅さんがかわいそうに思えてきました」


エ……?

「カワイソウ」……?



遡ること2年前。

やりがいが得られない仕事が多く、暇な私は路頭に迷って初回無料のコーチングの門を叩いた。
これは、その時のカウンセラーに最後に言われた言葉だ。


確かに、路頭に迷っていた。
なんかやりたいことが上手く言葉にできず、「なんとかして世に何かを残せる存在になりたい」と思っていた当時の話。


「カワイソウ」という5文字に違和感を抱いた私は、コトバンクで改めて調べてみる。

かわい‐そう〔かはいさう〕【可▽哀相/可▽哀想】
同情の気持ちが起こるさま。ふびんに思えるさま。

コトバンク デジタル大辞泉


ふむふむ……じゃあ私はその当時「この子の承認欲求が強すぎるのは、やりたいことが名言化されておらずコンプレックスの塊だからなんだな。不憫だなあ」と思われてたんですね。確かに……





いや、私は「カワイソウ」なんかじゃない。




なぜ、こんな数年前の話を突如語り出したのか?

私は宣伝会議の「アートとコピー」5回目の講座を受けて、このエピソードがフラッシュバックしたからだ。



今回は「SNSとどう向き合い、付き合うか」
阿部さんが、ご自身が見つかりにいく努力として、講座・賞レース・メディアに対して「企画」をすることで、結果を出してきたお話。


その中で、最も共感度が高いのは「講座の同期に『電通なのに大したことないね』と言われて悔しすぎて、絶対に結果を出してやると思っていた」というエピソード。

このお話を聞くと、胸が締め付けられるしいろんなことがフラッシュバックする。


私は、過去の報われなかった自分が未来で報われるようにするために、今こうやって講座を受けて課題に臨んで、次の道を探している。

思い返せば、私は学生の頃からいじられキャラで、イジメとかまでじゃないけど周囲の当たりはキツかったし、「ちょっとコイツならキツいこと言っていいだろ」と思われていた。
「雑魚キャラ」とか「どうせ大したことない」とか言われていた古傷を抱えて、今も生きている。

幼い頃に受けたこういった感情が、今多面的に考える力や想像力に生かされている?し、これから自分が頑張って結果を出していけば、きっと過去の私は報われる。とりあえずやりたいことに向けて目の前のことを全力でやれば、いつか結果が出せるだろう。そう信じていた。

だから、今路頭に迷いながらも自分に自信がないながらもがむしゃらになっている自分のことはなんだかんだ嫌いにはなれないのだ。
多分その姿を「カワイソウ」で終わらされて、すごく傷ついてしまったんだと思う。


だからこそ、「道から一歩はみ出す」という視点は今後の仕事・コンペ・キャリアすべてにおいて非常に重要だと思っている。


まあ相談していた当初はコンプレックスが先行していたし、「道から一歩はみ出す=楽してすごいことを成し遂げたい」みたいな思考回路も1%くらいあったと思うからあのカウンセラーの言っていた「カワイソウ」というコメントはあながち間違ってないのかな、なんて思う。


まあ、でも今私はなんかとりあえず頑張っている、みたいな感じに見えるから他の人から見ても、「カワイソウ」に見えるのかもしれない。



今回のアートとコピーの課題は「ペアでとある企画をやって、一つの記事を完成させる」というものだった。
テーマ設定、熱量、余韻といった観点では伸びしろはあるかもしれないけれど今考えられる範囲では悪いものにはなってない。
ただ、他のチームの企画力、見せ方、行動力を見て、あと一歩足りない要素もあったのかなと感じた。

それは、「裏道の発見」。

もちろん全く考えていなかったわけじゃない。
だが、私が考えていた「裏道」は、そんなに裏道になってはいなかった。むしろ王道を行っているように見えた人もいたのかもしれない。

しかし取り組む中で、今までの自分が行っていた取り組みは決して無駄じゃなかったし、
課題への着眼点や向き合い方も少しずつ成長しているのかも……?と思える。
もちろん今回はペアの方と文章も一緒に作った記事なので、文章はまだまだ1人じゃいいものにはできなかったんだけど。


裏道を考えることは、生き方からクリエイティブになることなのかもしれない。


キャリアにおいて、「サードドア」という話は有名だ。
順番待ちを止めるためには、サードドアを作り、こじ開けること。


SNSやこういったnoteの発信が、きっと・どこかで誰かが見てくれている。だからこそ、一つ一つで「裏道」を探すことが、私の理想に一歩近づける近道だと信じて、今日も頑張ろうと思う。




今は「カワイソウ」の途中の私が、いつか誰かに見つけてもらえるまで。





どうか、あたたかく見守ってやってください。


一緒に頑張る仲間もぜひいたらいいな。







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