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それでもなお、生活はつづいていく。│ひとり広報奮闘記#2

おぼんが終わります。

SMSCは今週も平常通りの営業です。

おんらが村も、サポートシェアハウスいなしきも。一部お休みをもらったり、外泊をしていたメンバーもいたけれど、基本的にはいつもどおりの日常がつづいている。


「そして生活はつづく」

ここに来てからはその言葉ばかりをいつも考えている。

星野源のエッセイ集『そして生活はつづく(文集文庫)』のタイトルと同じことばだ。

"携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう!"

そんな売り文句で販売されていた同本。このことばは「生活」についてとてもよく表していると思う。


そして生活はつづく。心の悩みや精神的な問題を抱える方々との生活は、日々ハプニングの連続だ。同じような日なんて二度と訪れない。毎日がイレギュラーの応酬である。

精神的に不調になったり、作業の進行に難が生じたり、ルームメイトや隣人とのトラブルに見舞われることはままある。喜怒哀楽の変化は目まぐるしく、落差も激しい。


そして生活はつづく。ときにひどく絶望的になるときがある。と思いきや、最高にハッピーな気分を迎えることも。そんな彼らを見ながら、今日より明日が、明日より来年の生活がより良いものでありますようにと願う。

一日のふり返りと今後の支援計画を見比べて、我々自身も気分高まったり落胆したりする。人が人を支援するという行為を通じてその難しさと喜びを知る。


そして生活はつづく。障害者支援もそう。生活困窮者向けの支援もそう。その日1日のアクションが劇的に彼らを変えるわけではない。彼ら自身が「今より良くなりたい」と強く祈ったからといって、その瞬間から日々がドラスティックに変化することもない。似たようで全然ちがう明日がやってくるだけだ。

だからこそ、彼らもわたしたちも真剣だ。毎日必死に「生活」をつづけていく。上がり下がりがある日々を俯瞰したとき、着実に上向きになっていることを目指している。それでもなお、生活はつづいていく。


わたしたちは、地域で「生きづらさ」を感じている方々の「生活」をより良くしていくための取り組みを行っています。

そんなことを改めて実感した、いつもどおりのおぼん期間でした。


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平成最後の夏は「仕事旅行」に行ってみない?

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