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アラサーメンヘラ婚活女子が 逆プロポーズして結婚した話(6)コロナ超自粛期間

さて、前回のデートを経て、結婚を前提にさば男君とお付き合いをすることが決まり、その後さらに2回のデートを重ねました。

マッチングアプリと婚活関連の人間関係を整理して、心機一転、綺麗さっぱりとした心持ちで新しい恋へと踏み出そうとしたさば子でしたが…

そうは順調にいかないのが婚活…

2020年3月、ここある問題が発生します。

そう、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大です。

緊急事態宣言

noteアラサーメンヘラ婚活女子が逆プロポーズして結婚した話 (6)

2020年3月11日には世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言、3月25日には日本での感染拡大を受けて、小池百合子東京都知事が緊急会見で、週末の不要不急の外出自粛要請。


そうしたニュースを受けて、私たちはその週末に予定していたデートをキャンセルすることに。


その後、2020年の4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象緊急事態宣言が発出。さば男君の会社からの厳しい自粛要請もあり、県を隔てて行き来をしていた私たちは当面の間会えないこととなりました。

4月16日には緊急事態宣言が全国に拡大、私の会社でもテレワークの導入が決定し、身近な生活の中でも人との接触を避ける傾向が強まっていきます。

トイレットペーパーや、消毒液、マスク、保存の効く食料品の買い占めや、コロナをめぐっての電車やバスなど、公共の場所でのトラブルなどが続き、世間は混乱を極めていました。

先の見えない不安と恐怖から、社会全体が暗澹とした雰囲気に飲み込まれていくのを感じました。それは、2011年の東日本大地震の時に感じた、予期できない、防ぎようのないものに対する不安に似ていました。


未知なるウイルスの拡大が、自分を含め、周りの命を脅かす事態であることそのウイルスが世界的な規模で爆発的に感染拡大していることを考えると、

未知なるウイルスへの感染防止対策や治療法が確立されるまで、「自粛」が個人の恋愛や婚活の自由よりも優先されるべきであることは明らかでした。

更に、私たち自身や、お互いの職場にもしものことがあった時のことを考えれば、やはり会わない選択は正しい判断だと思えました。

ですから、さば男君の自粛を徹底しようとする姿勢に、私は安心しましたし、自分たちの価値観にズレがないことを嬉しく思いました。

しかし、

会えない理由があるからと言って、会えない寂しさがなくなる訳ではありません。

そんな、やりどころのない寂しさを抱えてスタートした自粛期間は、さば子にとって、コロナとの戦いでもあり長年自分の中に飼い続けている、メンヘラとの戦いでもありました。

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