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【海外ニュース】隠されたデータを解き放ち、業績を向上させる②

エマソンの従業員であるシルビア・ゴンザレスが、自動化システムがデータのサイロ化を引き起こす主な理由を特定し、エッジ・ツー・クラウドの産業用に特化したIoT(IIOT)ソリューションでこの貴重な情報へのアクセスを簡素化する方法をご紹介する本記事の前半では、「データサイロ」の根幹や種類についてご説明致しました。

後半となる今回は、データサイロをどのように利用可能にするかをご紹介致します。

■ エッジデータをクラウドで活用

データ・サイロは、生産施設全体、あるいは複数の施設にまたがる業務実績を分析したいと考えている企業にとって、特に興味深いものです。

このような企業は、サイロ化されたデータを現場からクラウドに転送し、記録、可視化、マイニング、詳細な分析を行えるソリューションを模索します。

このような接続性は、特に工場やクラウド上のハイレベルな企業ITシステムにとって欠かせないものとなります。

なぜなら、エッジで多くの種類のデータを履歴化して分析し、短期的な生産目標に結びついた通常のパフォーマンスをはるかに超えた、より深く長期的な分析結果を得ることができるからです。

エンドユーザーやOEMが従来のデータソースからサイロ化されたデータを取り出し、クラウドホスティングのアプリケーションやサービスに投入すると、遠隔監視、予兆診断、根本原因分析など、多くの恩恵を受けることができます。

これにより、さまざまな機械、工場、設備を計画し、工場内および工場間で長期的なデータ分析と比較可能なリソース分析を実行し、ディープラーニングを行うことで生産におけるボトルネックに関する洞察を得ることができます。

また、生産工程の後半まで検出されない場合でも、工程レベルの異常の原因を特定することができるようになります。

■ エッジ・ソリューションの構築

IIOTイニシアチブのゴールは、データのサイロ化がもたらす課題に対処し、
エッジデータを分析可能なクラウドと効果的に接続することです。

IIOTソリューションは、現場のハードウェア技術、エッジとクラウドのソフトウェア、通信プロトコルを統合し、特に分析のために、データを安全かつ効率的に伝送するように設計されています。

エッジ・ソリューションは、自動化システムの不可欠な一部となることも、
これらのシステムが必要としないデータを追跡するために並行して設置することもできます。

多くのユーザーは、既存の生産システムに影響を与えることなく必要なデータを取得できるオプションを選択するケースがほとんどです。

しかし、これらの新しいデジタル機能は、これまでサイロ化されていたあらゆる形式のデータに接続できることに注意することが重要です。

エッジ接続ソリューションには、SCADAまたは、エッジ・ソフトウェア・スイートを実行する産業用PC(IPC)に接続できる小型または、大型のPLCだけでなく、Scadaまたはエッジ・ソフトウェア・スイートを実行するエッジ対応コントローラ、Scadaまたはエッジ・ソフトウェア・スイートを実行するIPCなど、さまざまな形態があります。

エッジに配置された機器は、すべてのエッジデータソースと相互作用するために、有線I/Oプロトコル、または産業用通信機能を必要とする場合があります。

その結果、データは再処理されるか、少なくともコンテキストとともに整理される必要があります。

コンテキストを維持することは、何百、何千もの離散センサーが機械の機械的、物理的動作を監視、実行する製造環境では特に重要です。

最後に、MQTTやOPC UAなどのプロトコルを使用して、データを上位システムに送信する必要があります。今日のIoT/IT標準は、データと通信の一貫性と将来の柔軟性を確保するために発展しています。

長期にわたって維持することが不可能なカスタム・インストールとは対照的に、標準を遵守しながらも柔軟なソリューションであることが重要です。

エッジ・ソリューションが導入され、データを取得できるようになったら、
次のステップは、クラウド・ホスト・ソフトウェアとの効果的な通信を通じて、より上位のITシステムでデータを利用できるようにすることになります。

■ エッジとクラウドの接続

クラウドベースのホスティング・ソフトウェアは、ユーザーが使用した分だけ支払う従量課金制であるためコストを削減し、ITインフラの購入や管理への投資を回避するなど、さまざまなメリットを提供します。

クラウド・コンピューティングは、しばしば「エラスティック・コンピューティング」環境と呼ばれます。

これは、追加のコンピューティング・リソースやデータが必要になった場合、リアルタイムで追加できることに由来します。

クラウドを利用することで、ユーザーはハードウェアやソフトウェアのITシステムの設定や、その展開、管理、パフォーマンス、セキュリティ、アップデートに関連する問題を回避することができるほか、リソースは主要なビジネス目標の達成に集中することができます。

基本的にクラウドでは、プロセッサの処理能力を分析のニーズに合わせて調整することで、メガデータセットを効率的に処理することができます。

データは最適化され、ウェブ・ブラウザをホストできるデバイスであれば、いつでもどこからでもアクセスすることが可能となります。

データのセキュリティは、バックアップやフェイルオーバーのオプションだけでなく、異なるストレージ・サーバーを使用することで向上させることも可能です。

インターネット接続とアクセス・データさえあれば、すぐに運用可能なプラットフォームを利用することで、より迅速な開発も可能となります。

クラウドアーキテクチャは、IIOTデータプロジェクトを実施する組織のニーズに特に適しています。

クラウドは、多くのIIOTプロジェクトを実現するインフラであり、この2つの技術の組み合わせにより、人間、モノ、機械間の革新的な相互作用が可能になり、インテリジェントな製品やサービスに基づく新たなビジネスモデルを創造することも可能にします。

■ 結論

世界中の製造現場や生産施設では、残念ながら「データのサイロ化」が常識です。データを扱えないレガシー・テクノロジーや、データ接続性を犠牲にして中核機能に焦点を当てた従来の設計思想が「データのサイロ化」を生み出しています。

メガデータ分析の重要性と有用性が明らかになったのはごく最近のことです。その結果、エンドユーザーはこの機能を新しいシステムに統合したり、既存の業務に取り入れたりするのに苦労しています。

エッジからクラウドへのデータ接続は、
データを可視化し、
記録し、
処理し、
深く分析するさまざまな方法を提供する

以上のプロセスを通して価値を生み出します。

IoTとITの間でデータの橋渡しをするIIOTソリューションはすべて、APIなどの従来の自動化要素に接続したり、既存のシステムと一緒にデータソースに直接接続したりできるデジタル機能に依存しています。

これらのエッジリソースは、分析のためにクラウドシステムにデータを渡す前に、ある程度データを前処理し、コンテキストを追加できるようにする必要があります。

<<Smart Manufacturing Summit by Global Industrie>>

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開催場所:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
主催:GL events Venues
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