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【ご依頼#3】歌ってみた感想【羽良真晴さま】

🌟ご挨拶🌟
こんにちは、すみれの感想屋さんです。
ご依頼ありがとうございます!!
3人目は羽良真晴さまの歌ってみた感想を緊張しながら書かせていただきます!!
歌は聞くのも歌うのも好きな私ですが、歌の感想をしっかりと書いたことはなく、真晴さまよりお優しい言葉を掛けていただきやってみようと思いました。
わたくしごときに大切な曲を預けてくださるなんて優しすぎる。ありがとうございます…。女神さまだ…。

しかしめっちゃ時間掛かっちゃった…。
お手隙の間にと言われたけど、ちょっとご厚意に甘えすぎでは??

感想を書くに当たってAメロとBメロの区切りってどこで付けりゃ良いのだ??この曲の場合サビはどこからサビと呼ぶのだ??まずそこからみたいな感じでした。(ド初心者丸出し)
歌を感覚でしか聴いてなかったので言語化むず!!音楽の感想の言語化こんな難しいの!?!てヒーヒー言いながら書きました。音楽凄い!!歌凄い!!

不勉強なため原曲を知らず、まず真晴さまの歌ってみたを聞く前に原曲聴き込んだほうが良いな…と原曲をひたすらループさせました。自分がカラオケでちゃんと歌えるレベルにまでとりあえず染み込ませて咀嚼してみました。楽しかったです。咀嚼の時間は楽しい。
原曲への感想は今回は割愛させていただきますが、めっちゃ好きな曲です。刺さりますね…。
ていうかこの内容で『プロポーズ』っていうタイトルが既に良いよね…。にっこにこしちゃう…。

いつも使ってるところと違う脳みその部分を活性化させながら、正直まだまだクオリティには満足できておりませんが、今の私の出来る限りを魂込めて書きました!!南無三!!
(ていうか本当に文章の感想と勝手が違って、考察も何もあったもんじゃない、ただの私の雄叫びが続く感じです、ご了承ください)

さて、じゃあ行きましょうか。

🌟ご依頼内容🌟
【依頼者】羽良真晴さま(‪‪@Maharu_Hane‬)
【曲名】プロポーズ/可不 内緒のピアス
【作品公開場所】YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=F2lmSHaNPZQ
【作品ジャンル】歌ってみた

🌟感想🌟
【羽良真晴さま 歌ってみた/プロポーズ】
●1番
『例えば君が明日死ぬなら
僕は今から笑って飛び込めるだろう』
イントロなし、すぐに歌い始めですね。
原曲は少女の冷たさ、ピンと張ったピアノ線のような可不ちゃんの音声がピリピリと切なさを感じる曲の始まりでしたが、やはり人の声になると厚みが違います。
えっと…厚み…厚み…(語彙を既に失う)
なんて言えば良いんだろう。
出だしの息遣いから。
例えば〜って言う歌い出しからきゅっと掴まれる切ないけれど力強い、叫び出したいけれど耐えているような息遣いと『死ぬなら』の〝ぬ〟とか『僕は』の〝ぼ〟とか『笑って』の〝ら〟に現れる抜ける息がハッとするくらい美しい。ふわっと抜ける息に、情景を浮かばせるなら冬の街中の街灯の下で空に向かって声を震わせながら歌っているのではないか、と。
そんな気持ちになりました。

『二人以外の時間を想うと どうしようもないほど
胸が痛くなるよ』
ここからちょこっとずつ力強くなるのが良い。
なんとなく地に足着いていない少女のようだったのが、きちんと自分の欲情を覗かせてくる。
グッと大人びて、声の質と重みが乗ってきて感情がどんどん溢れてくるようだ。
伸びやかな高音が少女のイメージと大人の女性のイメージを行ったり来たりして不安定を表しているように思う。
どうしようもないほど、の〝ど〟の揺らぎ。
好きすぎるな…。ど(揺らぎ)うしようもない、って続けて歌うの難しそうだけど揺らいだあとスッと戻ってくるのがさァ〜〜!!
もうヤダ!!大好きだよ!!
大好きだ!!って叫び倒して終えたい!!語彙力が来い!!もう叫んで終わりたい!!

『眠そうな目 強がる癖
抱き合う時は 甘くなる声も
全部全部もう 僕だけがいい』
強い、叩き付けるような…。
ただ相手の好きなところを言ってるわけじゃなく、僕だけが良いという仄暗い独占欲込みの好きなところ発表会ですもんね。一音一音が刺々しく刺さる。
〝だっ〟が好き。〝だっ〟って、滑らかに歌うことも出来るのにここで一旦止まって歌ってて、抱(だっ)き合うときは甘くなる声も、って堪えているような切なさを滲ませる切羽詰まった息遣いとリズムの速さも含めた逼迫感。良い〜〜〜〜〜…。
もうずっと良い〜〜〜〜〜だけ言いたい。

『苦しいよ お願い』
こっちが苦しい…。感情の乗り方が好きすぎる。
全体的に感情が叫んでいるという印象なのだけど、ここはこう身体を丸めて息を詰めてる感じがする。わざと息をしづらくしてるような『くるっ しっ』っていう酸素薄くした感じ。お願いってぐっとトーン上げて叫ぶのかなって思っていたらが『苦しい』とほぼ同じ『お願い』なんだな…辛そうなんですけどぉ…。お願いも苦しみなのか…そうか…私が苦しいです…。
お願い、も最初の〝お〟がね…息に声が乗ってる感じでんも〜〜〜!!て頭抱えちゃう。
ぉ(息)ねがい、っていうさ、息の使い方が凄い好きなの。何点か今までも息遣いで感情を表すところあったけど、お願い、の切なさヤバいよ!!もう日本語が崩れてくるよ!!頼むから大音量で好き!!!と言う叫びだけで許されてほしい。感想屋さんなので許されない。
歌を聴いた私の情緒が落ち着かないのに言葉は落ち着こうとするから追い付いてないのよ、言葉が。荒ぶるパッションに一生追い付かないよ。

『君はずるいずるい ずるいずるいずるい人だ』
あ〜〜〜〜〜??!(大の字)
原曲ではギャンっと曲の印象が変わるこの部分。
真晴さまはあえて高音のまま綺麗に歌い切ってるんだよなうん…『人だ、もう』のところって歌い手によってかなり個性出ると思うんですけど、真晴さまは美しい高音域を崩さず切なさや悲しさ、少しの優しさが含まれていて、独占欲というよりは『ずるい人だ』って温かい涙を流しているそんな感じです。怒りや絶望ではなく、綺麗な愛情を感じる『ずるい人だ』だと思いました。
胸にす〜っと沁み入るサビが気持ち良い。
真晴さまは声が透き通っていて、かっこいいけど美しくて、神々しい。透き通ってるんだけど、抜いてるところは抜いて、その緩急で聴いてる人間の情緒はめちゃくちゃである。
めちゃくちゃになってるのは主に私です。

『もう』
上手く言えない。上手く言えなくてつらい。
人だ、は高音のまま高速で空の上を走ってます。
このあの、君は〜からの高音と感情の波に押し流されてる時に『もう』で一気に降下してくる感じ、なんかこう、眼前に迫ってくる圧を感じる。
ほんとね、君はずるい〜の感情がとてつもないのです。解き放たれた高音と感情表現に溺れてしまう。

『わがままな君の中で 綺麗に腐った罰』
ア"(ひっくり返る絵文字)
ここでがなり!?罰で!?ここで!?
まあ あの 直前の 『もう』でぐっと下がったから、構えてました大丈夫致命傷致命傷。
私は女性シンガーのがなり、かなり好き。
急に来るから大の字に伸びたまま語彙量終わりになっちゃった。チーン。
まぁ私のことは捨て置いてですね。
罰でがなるんですね…自戒っぽいな…原曲は『人だ』から声変わる(?)じゃないですか。だから『君』を責めてるっぽいし、『お前に喋ってんだよ聞けよコラ』と凄まれる感じするんだけど、真晴さまは『罰』をがなりにしたことで一層内々のイメージを固定したのかなって思った。私が好き、私が貴方を好き。大好き。っていう。訴える力がつよつよ!
歌い方でこんなにイメージ変わるんだな…奥が深いや…。歌ってみたの感想を書きながら自分の中のイメージがガラリと変わっていくことに驚いています。書きながらの発見がありすぎる。

『聞いて聞いて聞いて聞いて聞いて聞いてよ』
良い…っっ…!!
良いですよねこの一転してぶっとい存在感のある声になりながらの疾走感。先程の静かな美しさとは異なって、今度は荒々しい大海原のようだ。高音の荒波。
どっちもただの人間には抗えない惹きつけられるパワーがあるんですよね。呑み込まれてしまう唸りと聞き惚れる高音、切ない叫び声を思わせる求心力のある綺麗で芯の強い声だ、好きだ。
聞いてよ!!の叫び(叫んではないのだが)が胸を掻きむしりながら天に咆哮してるんだよな〜。単純なビブラートじゃなくて、ちょっと息を詰めてくるのが本当に限界っていうか(私が)、魂篭っててね、私の言葉では到底表現できるもんじゃないよ。

『お願い優しく抱いて 優しく抱いて 優しく抱いて』
いやこの!!この!!3連続の優しく抱いての歌い分けえ!!歌い分けですよ!!ねえ!!
怖い。真晴さまの表現力が。
いっぱい書こ。ついてきてくださいね。

歌に出てくる順番で
①優しく抱いて…願望。
②優しく抱いて…啼泣。
③優しく抱いて…傍観や沈痛。

もう言っちゃお〜〜〜!!!天才〜〜〜!!!
(安易な表現なので感想ではあまり多用したくありませんが、もう天才って言った方が早いんよな)
特に①②③の〝し〟でしょ、全然違う。
〝し〟の一音だけで感情使い分けないでいただきたい。マジで私の解釈解析分析が捗って大変なことになるから…もう大変なことになってましたわ。
私は断トツ、③の優しく抱いてが好きです。
①→お願いの部分が強く願望の側面が強そう。〝優しく抱いて〟っていう主張で、相手がいる感じ。①の〝し〟は優しく抱いてのフレーズ中でも息の抜けてる側で、他より優しめなトーン。優しくよりかは抱いてのほうに重きが乗っていそうな、相手の目に見てしっかり言ってるようなお願いぽい。
②→そのお願いが達成されずに泣いているような心からの渇望を感じる。優し(強調)(ぃ)く、って〝し〟がちょっと他の2フレーズより強いのです。今度は優しくがちょっと重いんですよ。抱いてじゃなくて、優しいくされたいって気持ちで…傍にいてよ!っていう裏側の感情まで見えちゃう…。わからんけども…私の感性はそう感じた。
③→ここの〝し〟がさぁ!!なんでこんな歌い方できる??一音の揺らぎ、喉の震え、泣きそうな切なさ…でも消え入ることなくしっかりと訴えてくる強さ…。声は息遣いも込みで他2つより弱々しいんだけどぞくっとする美しい瞳で狙い澄まされたまま目を逸らせない、そんな怪しい魅力の籠った〝優しく抱いて〟ですね。
ここの〝抱いて〟も好き。ピタッと止まるのが。語尾は少しだけ抜け感はありつつもほぼ消えていく。
他の〝抱いて〟は言葉の最後は伸びてるんだけど③だけピタッて止まるの。
終わりだからかもしれないけど、余韻を残すか止めるかで止めることにした歌い方が私は好き。ここで切られるとちょっとドキッとするんだよね。良い意味で唐突に突き放されたみたいな、今までこちらをずっと向いていたはずの声が急に遠ざって『え?』ってなる。聴き追いたくなる妙があってセンスの塊すぎる。
はぁ…ここだけで3種類の楽しみ方ができるんだ…たった3フレーズ、たった8秒の世界の広がり…楽しい。
楽しいっすねえ、筆が止まらん。

何度も言うがフレーズごとの息遣いや止めの使い分けがね、細かくて秀逸で私の耳が全部拾おうとする。
耳は幸せだけれどそんなに色々表現されると!!脳味噌に言語化が追い付かない!!

ちょっと休憩しましょう☕️
まだ1番終わっただけ??
……えっこんなに書いてるのに!?!!!

まだこんなテンションで2番を書く!?!
書きますヨォ!!!ついてきな!!!

●2番
『仕方がないとわかっているけど
この愛しさを独り占めしたいよ』
サビの怒涛の感情の大洪水が落ち着いてAメロに戻ってきました。ほんとに良かった。私の心が落ち着いた。
サビのパワーが理解できますね…凄かったな。
じゃあ1番の同じところと聴き比べてみましょうね。
1番より私の落ち着きが増しているせいか、息の抜けている箇所が少ないせいか、比較的平坦に聞こえます。
でも気のせいなんです。張り詰めた高音は空気を震わせてガンガン攻めてきてます。
改めてなんだけどキー高くない?(今更?)
私は高音より低音で歌う人なので自分が出せない綺麗な高音、聴いてるだけで健康に良い。
そしてやっぱり〝こ〟の愛しさを〜のところのね、感情の籠った一音がギュッッてなっちゃう。堪りませんねえ…。
感情の大波を経験した後なので、少しずつギアの上がる前、嵐の前の静けさを感じる…。私は知ってる…これから来るものを…。

『他の誰かの頭の中に
君がいるなら笑顔で潰して回ろう』
〝潰して〟
これこれ!!!!ここ!!!!
📣ここ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!(メガホン)
ここのことずっと喋りたかったのになんかずっと辿り着かなかったんですけど!?!
(ここまで来るのに4000字くらい書いてるからだよ)
私が真晴さまのプロポーズの中で1番好きなところ、ここ。ここのがなり。〝潰して〟のがなり。
めっちゃくちゃな愛じゃないですか?特大の愛、甘い毒薬、醒めるような強い電流、愛という名の暴力と束縛。良い…。
爽やかでも軽やかでも青春でも無い、粘度がある重くてじっとりした湿度の高い愛。
殺意高くてめっちゃくちゃ好き。
原曲はそんなことないよね!?って思わず原曲に帰って聞き直したら原曲はさら〜っと歌ってる。
どんな解釈を込めて歌ったんだろ…ってゾクゾクしてしまいますね…。
解釈厨だからね…。今まで独占欲はちょっと香るくらい、どちらかと言うと歌い方は独白に近い雰囲気を感じでいたんだけどここでいきなり本当に心を掴まれてしまった。鷲掴み。
潰して、回るんだなあ…。
本当に誰かの妄想や回想の中にいる『君』のことを武器を持って練り歩いて記憶から綺麗さっぱり擦り潰して、その残骸は丁寧に持ち帰って自分の頭にしまっていくんだろうなあ…。このがなりだけで創作意欲を刺激されるほどストーリーを感じる。打ちのめされてしばらく床に転がってた。ついに処理落ち。
サビでもなく、原曲で本来がなりが加わるところでもなく、しかし攻撃的な歌詞である『潰して』にがなりを加えるのはさ…もうさ…本当に潰したいっていう『独占欲』『所有欲』『依存』『偏愛』『執着』とかの集約じゃん…。
どストレートな告白であり、まさにプロポーズ、な気がします。このがなり。何回聞いてもここがとても好き。ここ聞くたびにどうしてもニヤッとしてしまう。
〝笑顔で潰して〟の笑顔がちょっとふわっとした引きの息を含む歌い方してからのがなりですからね…ダメージも一層深いって言うものです。効果抜群。

『好き嫌いもそう少し丸い手も
顔を汚すとちょっと怒るところも』
そしてこの強い愛を聞いた後だとここがね。もうなんか1番より数段跳ね上がった湿度の高さに聞き入っちゃうね。まだがなりの衝撃が抜け切らないうちから畳み掛けてくるんだよ。テンポも変わって急加速。
顔を汚すと、の〝かお〟の歌い方ね…、同じところで同じコメントを繰り返してるだけかもしれないけど本当に『抜き』が上手くて『息で歌う』を自然にしてくるのが本当に凄い。
実際にどれくらい難しいのか同じ歌い方をしてみたら全く再現できなくて己の歌唱力に泣いた。
声に息が乗ってるというより、息に声が乗ってるのよ…主体が息で声が付属。そして聴きやすい絶妙なバランスで音にしてメロディーに合わせている…凄い…。
真晴さまの声、ぶっとい丸太で脳天を殴ってくるような感じではなく、レイピアの鋭い突きのイメージかな…狙い撃った一撃が強い。か細くないし、声の輪郭はハッキリしているのに抜きが絶妙なので油断する。かと思ったら両足しっかり地面に着地したまま声高らかに歌っている姿をイメージできる安定感もあり、うーん、万能…。

『全部全部もう僕だけがいい 苦しいよ お願い』
『君はずるいずるいずるいずるいずるい人だ、もう』
はぁ…綺麗…やっぱり苦しいよの苦しさが胸に来るぜ。
好き嫌いもそう、から全く落ちずに同じ勢いで怒涛の語り掛けをするんですよね。こっちはずっと声に平手打ちされてる気分。
私は歌の素人なので何がどうだかわからないけど〝人だ、もう〟とかの高音の天井みたいなところ好き。裏声手前、地声の1番高いとこ、声量と高音のせめぎ合いをしながらも歌うみたいなね、エネルギーを感じます。
そう、今書きながら思ったけど本当に真晴さまはエネルギーの分配?が上手いなと思いました。脈々と続く感情の中にはきちんと息遣いを深くするところ、反対に声を張り上げるところ、色々な歌い方による表情が豊かで素晴らしくて、こんな素人じゃなくてちゃんと知ってる人の解説が聞きたいですね…。有識者頼む。
技術もありながら強いメッセージ性を乗せるのが上手い。だから感想がこんなことになってるんですよね。どうすんだこれ。いつか終わるの?
いつかは終わりますよ、まだ先だけど。

『愛情は君の中で 醜く育ったな』
来ました〜〜〜〜〜!!!がなり٩( ᐛ )وキャッ
別にがなりが大好きだからってそこばっかりにテンション上がってるわけじゃないですからね。ちゃんと意味があるから好きなんですからね!
育った〝な〟っていうフレーズの最後だからこそ生きる感情がね…強いんですよね…インパクトが…!
1番を経て来るぞ来るぞとわかっていても撃ち抜かれるのは仕方ないってものです。
1番の罰と比べて今度は歌詞が明確な育ったなっていう感嘆の意味を持ちます。名詞の罰と違ってこっちはもう元から感情の歌詞なんですよ、それを更にぶちあげてるわけです。そらテンション上がるやろ。

『聞いて聞いて聞いて
聞いて聞いて聞いてよ』
繰り返しの歌詞ってなんでこんな良いんだろうね。
単調なメロディの繰り返しのはずなのに聞き入ってしまう、ひとつひとつの〝聞いて〟の強弱が絶妙。
真ん中…3番目の聞いては多分ちょっと力抜いてて歌ってて、そしてまた〝聞いてよ〟に向かって強くなっていきますね。それが聴きやすい間というか、助走付けて飛ぶ寸前感が増してますよね〜。もちろん〝聞いてよ〟で爆跳びしてますよ。私は最後の聞いてよのパワフルさが好きです。パワー系真晴さま大好き。

『お願い 激しく啼いて 激しく啼いて 激しく啼いて』
ハイ来ましたよ3連続の異次元歌い分けのターンが来ましたよ!!ハイッ!!出てきた順にいきましょうね〜。
①激しく啼いて…啼いて⤴︎とちょっと上擦りの声が可愛い。①は1番も2番もちょっぴりの遊びというか、可愛らしさが含まれているような気がする。小悪魔が覗いてきます。
② 激しく啼いて…ダイナミックな激情。空気がパンッと膨張するような、空間が四方に膨らむ厚みに緊張感が増します。美しい。
③ 激しく啼いて…うーん 秀逸。②からの一転したトーンの低さ、ガラリと変わる静寂の雰囲気が本当に好き。この差を生み出せるのが魅力だと思う。囁く息遣いが耳に余韻として残ります。
やっぱり〝し〟の3段活用好きすぎるな。

●Cメロ〜ラスサビ
『歯止めのない 妄想と暴走
言えないことも 全部したいよ
可愛いその表情で僕のことを殴って』
繰り返す高音ににピタッとハマる心地よい声。
もう感情の重さが天蓋突破してて、曲も終盤になってきたのですがここへ来て裏声が!!贅沢に裏声が!!
ふわっと柔らかいまま昇る声にうっとりしちゃいますねぇ。
滲む切なさ、堪えきれない愛情、少しの自己嫌悪と罪悪感…。仄暗いのに美しい、自分の歪んだ部分を受け入れつつ真っ直ぐな愛を歌う曲の世界観にハマりすぎてる。

『壊して』
そして最後にぐわっとキレの良いハイトーンの慟哭が遠慮なく響き渉って心を震わせる。一切弱まることのない太くて力強い表現力は圧巻。さっきの柔らかな高音と今の力強い高音、歌い方の使い分け?が練られていて、全ての音に無駄なく洗練された声が乗っている…。
さっき丸太じゃなくてレイピアと言いましたが今は丸太で後頭部を殴られている。ガンガン来てる。どうしようこれ。(あまりの音圧にどうしたらいいかわからなくなってる人)
歌声だけで表情まで連想させるのは真晴さまの豊かな音域と多彩な表現力の賜物だと思います。持てる力を全て使って全身で声を上げている様子が伝わってきます。

『君はずるいずるい
ずるいずるいずるい人だ、もう
わがままな君の中で
綺麗に腐った罰
聞いて聞いて聞いて
聞いて聞いて聞いてよ』
お願い 優しく抱いて 優しく抱いて優しく抱いて』
3回目のサビ、1番と同歌詞。
なんですけど、ちょっと1番と聴き比べてみてくださいよ。
1番は少し余裕感というか、隙間があったんだけどラスサビでは隙間を埋めて一音一音がはっきりと聴こえます。ラストスパートに向かっています。私は〝聞いて〟の出だしが1番違うところかなって…聴いてて思って原曲に帰りました。原曲はそんなことないから、ここはアレンジだ!多分!ヒュー!好き!
(今までもアレンジたくさんあっただろとツッコミをくださる方々、どうか大目に見てください)
聞⤴︎い⤴︎てって、いうやつ…。ごめんなさいなんて言うんですかね〜これわからん。でも私の耳は『ここ好きだ〜』って言うてくる。どう好きかは言語が追い付いていません。なんか好きなんです。
通して聞くと繊細な感情表現と多方向に伸びる歌声が聴き心地抜群で静かな海にとぷんと沈むよう。勝手に耳が追ってしまう真晴さまの力強い美声の特徴が如何なく発揮されていて最高のラスサビ。
1番と聴き比べると声に少し力が籠って、最後まで全速力のまま歌いきる歌声やぐんぐん加速する前のめりな激情の渦に呑み込まれます。

『僕を壊して 僕を壊して 僕を壊して 僕を壊して
僕を壊して 僕を壊して 僕を壊して
君が壊して』
同じメロディで僕を壊しての連続です。何度も繰り返される〝壊して〟という願いが最終的には〝君が壊して〟になる。漫然と死にたがりをやってた〝僕〟の歪んだ究極の欲望が最後の最後にぽつんと出てくる。最初は君がいないなら死ぬよ!から始まり、最後には君が壊せ、君に壊されたい(でもきっと君は壊してはくれない)という希望に変わっています。希望なのか?絶望じゃないか?
この辺の解釈は分かれるところですよね〜、これ深みにハマるとどんどん掘れちゃうやつなので一旦終了です。ずっと喋ってしまう。
それまでの相手への激しさの塊だったのが再び独白というか…ひっそりとまた内々に籠っていきます。そして最後に〝君が壊して〟。
最後に壊して⤴︎て上がるんじゃなくて壊して⤵︎て下がるのが良い…沈んでた感情ていうか、本音の本音っぽいです。
最後まで切なく重く、君に全てを明け渡したいような、君を全て自分のものにしたいような、そんな揺れる心情の中にほんの少しだけ毒が見える、切ないけれども欲望が滲み出るような締めでした。

🌟まとめ🌟
歌の専門家じゃないので技術うんぬんを語ることはできませんが、強く惹き込んでくる魅力的な歌声と、美しいだけではない曲の中の仄暗い部分を様々な形で盛り込まれている真晴さまのプロポーズ、聞き応え抜群でした!
感情がずっしり重く乗っているのに所々に息遣いや裏声でふっと力の抜けるところもあり非常に聴きやすかったです。

🌟おわりに🌟
読んでいただきありがとうございました!
書いてる本人が言うのもなんですが、こんな怪文書作成して大丈夫だったんでしょうか?
あまりに喋りすぎて感想がトンチンカンになってないか心配になってきました…私は私にずっと引いています。こいつ怖…。
しかもこの人古参とかじゃなくて真晴さまの歌声はプロポーズが初聴なんですよ。尚更怖…。

初めての歌ってみた感想だから全力出さないと失礼だと思って…!!これが今の私の全力です。ブレーキ実装しないままアクセルベタ踏みした暴走車みたいになっちゃった…。反省してます。
(毎回そうやろ)(そうやな)

真晴さまのファンの方が『貸せ!真晴さんの歌感想はこう書く!』と違う視点や書き方で殴ってくださるのは全然歓迎ですので待ってますね〜!ていうか他の人の解釈知りたくて泣いちゃう😭
1人でずっと書いてると迷走してないかとても心配なんです…。こう書く!がなくて、もしあなた様の考えと一致したら知らせてくれるとめちゃくちゃ嬉しいです!!それも待ってます!!╰(*´︶`*)╯♡

それでは真晴さま、ご依頼ありがとうございました!
またお待ちしておりますね!!

すみれ

#すみれの感想屋さん
#羽良真晴

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