ECRSの原則とは
これらの作業を行うもしくは検討する際には、前提として業務整理の第一歩として、各人の暗黙知をマニュアルにするなどの書き出し作業を行う必要があります。
Eliminate(排除する)
Combine(結合する)
Rearrange(交換する)
Simplify(簡素化する)
これらの頭文字をとった内容で、現場で改善を行う際に検討する順番です。
1、排除する工程
作業や工程をなくすることはできないのか?
作業に無駄はないか?本当に必要なのか?など根底から疑ってみるのがいいでしょう。
長年やっている仕事や工程ほど、その方が早いという思考が働くものなので
無駄であるという認識すら持てないことが多いです。
2、結合する工程
これは単純に、類似している作業や工程などをまとめることはできないか?を検討します。
ただし、この検討を行うには作業手順や作業内容などを表面化させる必要があります。
多くの場合、各自の作業を暗黙知のままにしていることが多いので
正確に結合可能かどうかの判断ができません。
3、交換する工程
現在の作業手順を入れ替えてみるとか、システム自体を交換してみるなど
予算もありますが、まずは今の手順が最も最適なものか?
手順を入れ替えることでの効率化や生産性の向上はないか?を
比較・検討する段階となります。
4、簡素化する工程
作業工程を簡素化できないか?
単純な作業へと変換はできないか?などを検討します。
自分達の作業を考えた際に、根底から疑うというのは非常に必要なことです。
とくに、現代はシステムも含めて世の中の進化のスピードが速いですから
今やっている常識は、すぐに時代遅れにもなります。
新しいものが全ていいわけでは、ありませんので、これらの考えを持ち
比較検討の上、今までの作業を踏襲してより生産効率を高める必要があります。
管理者に必要なのは常に、ECRSを意識し続けるということかもしれません。
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