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#9_皮膚温存乳房切除術

大変お世話になっております、いおです。
2024年12月中頃を思い出しながら書いていきます。

さて、ついにこの日がやってきました。
今回は奮発して、シャワー付きの個室にしました。

理由はいくつかあるのですが、
周りの人のことを気にしなくて済む
→特に同室の方の病状等、耳に入ってこないので精神衛生上、良いと思いました。

好きな時間にシャワーが出来る
→大部屋だと予約制で30分という時間の中でドライヤーまで済まさないといけないため、バタバタせずに過ごせます。

術後のことを考えると、個室の方が良さそうだと思った
→結果論ですが、とても静かでゆったりできました。

費用はすごくかかりましたが、大満足しています。


初日はもう個室でゆったりのんびり...とても優雅な時間を過ごしました。

そして手術日。流れは前回同様です。
自分で歩き、手術室に入り、ベットに寝転びます。


麻酔が入ると今回も即寝でした。
目が覚めて、前回と違うのは喉。

あれっ、全くケホケホならない...!

たばこを辞めたからか!?!?!?!?とか考えながら、部屋に戻りました。ドクター達の小声は正しかった...?

部屋に戻ってから、酸素吸引が外れるまでは今回も眠りました。
乳のあたりが痛いものの、どこがどう痛いのか理解できませんでした。


手術室に向かってから戻ってくるまで、凡そ4〜5時間くらいでしょうか。
その後、2時間ほど眠っていました。

目が覚めて、夜ご飯を食べます。
本日初めての食事、お腹も空いていたので助かりました。手術の時間によっては、夕飯抜きもあり得るみたいです。


このときの痛みの感覚としては、切った部分の痛みは感じていないことは気付いていました。
止血のためにかなりキツめの圧迫をされており、(そう感じただけかも?)肋骨が締められることの痛みが本当に辛かったです。


そして、よく見ると乳上〜鎖骨下らへんにバカでかい傷が。そこからチューブが伸びています。
これはドレーンと言って、手術後に体内にたまった血液や浸出液を体外に排出する役割があるそうです。

そのチューブは、おへそあたりにぶら下がってるシリコン袋に繋がっており、そこにドロドロの赤黒い血が溜まっています。



※画面全体にモザイクをかけていますが閲覧注意です。※







左手でシリコン袋を持つ図
奥に見える青いものは椅子の背もたれです。


わたしはこのシリコン袋をキンタマと呼ぶようになりました。



術後、一番苦労したのが寝るときと起きるときです。
特に起きるとき。腹筋ではなく、胸筋(?)が痛くなるのです。
横にも向けないし、常に上向きで寝る。

起き上がるには何かに捕まらないといけないし、捕まっても痛いし、痛いのが怖くて動けないし。


又、肩が全然上がらなくなったのは面白かったです。あれっ...!?となります。
頑張れそうなのですが、皮膚の突っ張り感が怖くて頑張れません。脇が裂けそうになります。

でもやはり、いちばんの痛みは圧迫でした。
(この頃はそう思っていただけでしたが)

そして、苦痛だったのはドレーンによる行動制限です。
まず、上半身のシャワーができません。肩が上がらず顔を洗うのも苦労しました。片手でなんとか...

さすがに髪の毛がベタついてくるので、看護師さんに洗っていただきました。
病院には[洗髪室]という部屋があり、そこで美容室のように髪の毛が洗えるということを初めて知りました。

上半身は、ホットタオルで拭く日々でした。


そしてキンタマをぶら下げた状態での退院。
排液の量を毎日同じ時間に測り、規定の量以下になったら抜けるらしいです。

withキンタマポシェット

服が嵩張ってしゃーない。


最後の最後でおもろかったのが、手術中に寝たきりなのでエコノミー症候群を防ぐために着圧ソックスを着用するのですよ。

それをイラネ、と思って病室に置いて帰ったら、師長さん的な方から「要らないですか!?これ、医療用だからすごい優秀ですよ!?」とゴリ押しされたのであ、じゃあ...と持ち帰りました。

帰ってから使ってません。(屈むのがしんどいからというのもある)



帰りは車で帰ったのですが、振動は大丈夫でカーブで身体が捩れるとアタタタ!という感じでした。

そういえば、満足度は高いし次回も絶対個室にしますが、今回掛かった費用は差額ベッド代の方が高く付きました。

                                              手術、入院費:103,000円
              ※保険適用の参考金額
               ※差額ベッド代除く

              合計金額:299,000円

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