ガンになった28歳の冬の話②

【ちょっと前書き】

昨日「ガンになった28歳の冬の話」を投稿したところ、たくさんの人から連絡を頂きました。

すごく心配していただいて、ありがたいやら申し訳ないやらでした。昨日あのタイミングで記事を書いたのは、事前に行っていたCTやらレントゲンやら血液やらエコーやらの検査結果が出て、周辺への転移が見られず手術で治療が完結しそうだという事が判明したからです。書き続けてハッピーエンドを迎える予定なので、安心して読んでいただければ!

あと、手術はまだ受けてないです!手術のこととかはリアルタイムに近い更新になりそうです!


そんなこんなで「ガンになった28歳の冬の話②」のはじまりはじまり。

前回、内科の先生に首のしこりを指摘され不安になったかしたには、甲状腺を検査してくれる池袋の病院に予約を入れたのであった。

最初の病院は少し自宅から遠かったので、今度は家から近い池袋で甲状腺クリニックを探すことにした。Googleに「甲状腺 検査 池袋」と入れると品川区の病院がPRでトップに出てきたのが少し腹立たしかった。スクロールすると池袋にもいくつか病院があり、その中で1番予約が取りやすそうなところを選んだ。インターネット予約対応で、最速の受信可能日が丁度お休みの日だったので都合が良かった。

正直その時は、受診を勧めた先生も「タイミングあえば〜」みたいな軽い感じだったし、どうせそんな大したもんじゃないだろうと踏んで、それはもう適当にピックアップした病院だった。

検査当日は、普段よく目にする“耳鼻科”や“内科”とは違う“内分泌外科”という文字に(外科!?)と少しビビりながら受け付けをした。受付のお姉さんが優しかったのでちょっとほっとした。問診票を記入しながら周りを見ると、女性が大多数(甲状腺の病気は女性に多いらしい)だったけど男性も数人いて意外だった。待ち時間がけっこう長くて、10時の予約だったのに呼ばれたのは11時くらいだったと思う。触診して、腫れを確認して、問診に対する質疑応答をして、まず血液検査を受けた。その時のビビり具合がよく分かるツイートがこちらである。

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28歳(今年29になる)にもなって情けないけれど、ほんとに注射が苦手で気が動転しているので真剣に考えた結果出た言葉が「一思いに…」だった。看護師さんが笑ってくれたのが救い。

血液検査の結果が出るまでに1時間かかると言われ、その間にエコー検査を受けることに。冷たいジェルみたいなのを、レジのバーコードリーダーみたいなのに塗りたくった技師さんが、仰向けで寝転んでるわたしの横に立ってそのバーコードリーダーを首に押し当ててきた。けっこうグリグリと。圧迫感ゆえの痛みもあったし、所々「おえ」ってなったけど平然を装ってた。「ぬぅ」みたいな声は出てたかもしれない。

技師さんはというと、多分気になるポイントなのであろう、素人目には全く何か分からない影のような部分を映し出した画面をスクリーンショットみたいに撮影し、矢印でサイズを測っていたようだった。あまりにもたくさんの撮るので

「YouTubeに新しい推しの動画が上がった時のオタクのスクショ祭り」

みたいだなと、真剣に作業する技師さんに対して失礼な事を考えていたら、「終わりましたよ〜、よく頑張ったね〜」と、とても優しく声をかけてくれた。彼女の目にわたしは何歳くらいに映っているのだろうか。

血液検査とエコー検査で良性か悪性かの判断が付くこともあると言われていたので、わたしはもう終わった気分でノホホンと検査結果が出るのを待っていた。再び診察室で「ちょっと判断しづらいので時間あったら細胞診も受けてってもらえる?」と言われるまでは。


つづく!

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