2024年 エピソード話したいライブ5選
飲みの場とかで小出しにしているエピソードをまとめました。
「良かった」「エモかった」というよりは「変だった」「楽しかった」軸な気がします。
したがってセトリや演出面よりも、周りのオタクとか、前後の出来事とか、そういう環境面での話題とか、スミノフの思想とかが多くなっています。
したがって単独公演は自然と選外。
では目次の形で早速全部発表しちゃいます。
(全部最初に出したのに番外編入れる意味あったかな)
5位 FUURYUUFES 5.0 2024
今年ダントツ変だったライブ。
まずこれが何かというと、Kアリーナで行われたVtuberのフェスです。
しかも無銭。
読みは「フーリューフェス」。
私はVtuberは全然詳しくないですが、知っている曲は結構多く(…というよりはインターネットミュージックの1つとして聴いてたら実はVtuberだったみたいな出会い方が多い)、このフェスは「好きな曲がある」、「知っている曲がある」を足すと半分超えそうな感じだったので、無銭だし行くかとなりました。
応募してから案内をよく見てみると「全席自由」の文字。
ライブによく行く人であればわかると思いますが、この方式は「椅子取りゲーム」です。
整理番号が付されたチケットで入場し、空いている席に座るという方式。
それをKアリーナでやるんだからやばい。
Kアリーナは最大2万席あり、LEVEL1・3・5・7と4階層になっているクソデカ会場。そこで椅子取りゲームってさすがに怪我人が出ん?
ライブによく行く人であれば同じことをすると思いますが、「これはガバガバ運営に違いない」と察知し、運営や過去の情報を調べることにしました。
どうやら主催は演者の一人でもある「水ヰ知りりな」さんの開発(?)・プロデュース的なことをやっているらしい
「水ヰ知りりな」さんは中国のパンダ繁殖基地の親善大使らしい
「水ヰ知りりな」さんは3次元の人間の体もあるらしく、今回のフェスの特番(BSよしもと)に出演するらしい
前回のFUURYU FESはさいたまスーパーアリーナでアイドルフェスとして開催されていたらしい
参加者は「投資セミナー」に参加させられるらしい(?!)
調べれば調べるほど「応募時に変な同意項目なかったかな?」とか「個人情報わたってないよな?」と正直ビビってました。
▼ペット禁止だし
▼直前特番なる別の配信もありました。どこから金出てる?
参加を決めたのは次の理由。
ブイアラ(アイマスのVtuber)が出る(バンナムが出るなら少なくとも反社チェックは通ってるだろう)
前回のアイドルフェスに参加したオタク(面識なし)からいろいろ教えてもらった(親切すぎるて)
弊TLの中でも選りすぐりの奇人が参加する
実はKアリーナ行ったことなかった
▼親切すぎる前回参加者
ご自身の過去ポストまで遡っていただきありがとうございました。
ということで、いざ会場へ。
Vtuberのお面かぶってVtuberの法被着て写真撮ってる変なヤツいるよやっぱVtuberのオタクって変なんだなって思ってたら弊TLの奇人だった(初対面)。
挨拶もそこそもに椅子取りゲームへ、と思ったら直前で方式が変わったらしく、整理番号での入場時に座席指定のチケットをもらう形式でした。
みんなで入場したら「お客さん忘れ物!」とスタッフ。
てっきり無料でもらえる「水ヰ知りりな」缶バッジを誰かがスルーしたのかと思いきや、チケットが1枚増えました。なんで?(※チケットは身内で余らせていたので我々のせいで誰かが入場できなくなることはないです)
チケットの券面に導かれるとそこは
正直モニターを見るライブでこんなん引いても困っちゃうし、実際めちゃくちゃモニター位置高すぎて首痛い。
けどまあ「俺たちが現場、作ったるか!」というテンションにはなれました。
整理番号早くて開演まで時間があったこともあり、行ったことないKアリーナの探検へ出かけると、どういう屁理屈こねても「この年代が集団でこのライブ来ないだろ」とツッコんでしまうほどの数のおじいちゃんおばあちゃんがいました。
(もしかしてこれがセミナー参加者……?んなわけないよね……)
本編は普通にいいライブでした。
昔からライブビューイングもそうだけどモニターを見るライブが苦手でぇ~。体が適応するまでにちょっと時間はかかったんですが、MCにココリコ出てきて大横転したし、Vゴマキで小学生になっちゃったし、「愛包をナマで拾えた!」とかいう浅い感想封殺されるくらいヒメヒナの歌唱力エグかった。
ちなみに投資セミナーに参加させられるというのは、少なくとも私の周りではありませんでした。
その手のチラシを貰うとか、後からDM届くとかもなし。
ただ今回のスポンサー様に対してキモフェッショナル最前の流儀として接待高まりしていたら見事に事後特番の”演出の一部”になってましたとさ。
これは奇人から借りたお面をする別の奇人。
(録画直撮りとかいうリテラシーのかけらもないことしてごめんなさい)
4位 FLOW THE FESTIVAL 2024(day2)
20年分のエモを回収できたライブ。
「アニソン」の括り方って結構いっぱいあると思います。
アニメOP/EDは当然そうだとして、劇中歌、キャラソン、ゲーム化したそのテーマソングと徐々に広がり、アニソンを主戦場として活動しているアーティストのアニメOP/ED以外の曲、声優アーティスト楽曲なんかも含んで語られることが多かったり。
そんな緩やかなジャンルの境目を無視して無遠慮に二分する分類、それは「生で聴けるか、そうじゃないか」。
”ド王道でありながら生で聴けない”の筆頭格「アニソンが主戦場じゃないアーティストがたまに歌うアニメOP/ED」、これが聴けるんだって~~~!
(※以降、便宜上”アニソンアーティスト”、”一般アーティスト”と呼びます)
この話すると決まって、「いや、ワンマンでは歌ってるよ?w」と言われますが、うるせ~~~~~~~~~~!!
どうしても聴きたいならそうしますが、その一曲を聴くために畑の違うジャンルのライブに行くかといわれると腰が重いし、まあ機会がないんですわ。
そんなアニソンライブに通うオタクの8割ぐらいが届かなかった痒いところに手が届くライブを、NARUTOからお世話になっているFLOWのアニキたちが面倒見てくれるらしい。激アツ。
出演者はこちら。私は2日目に行きました。
今でも心にNARUTOとBLEACHが息づいてるアラサーの20年越しの痒みが解消へ……!
当日のスミノフもうっきうき。
中身に関しては「ついに生で聴けた!」という感動バフが本当にずーーーーっとかかり続けていた素晴らしいライブでした。
「この曲がこう」みたいな感想もなくはないけど、主に初めて見る人たちだったので生パフォーマンスに殴られ続けて気持ちよかったというのが概ね。
会場内でフェス飯やアルコールが売ってたのもめちゃよかった。
次回、リョクシャカやヒゲダンをどうにかできませんか。
今回クリピ出てきたし、YOASOBIがアニソン特化セトリで出てきたらうれしいのですが……。
いちばんよかった曲?ごめん。上海ハニーと以心電信。
3位 リスパレ!LIVE vol.1(day1)
自分の現在地はここかもと思えたライブ。
さっきアニソンの境界線の話をしましたが、インターネットミュージックとの境界もあいまいになっている気がします。
多分YOASOBIをきっかけにボカロPが広く認知され、いうまでもなくサブスクやYoutubeでリスナーへの裾野も広がった結果、クリエイターは増えるし、個々の活動の幅も広がってるし、リスナー側にこだわりがなければ「好きなジャンルの曲」が溺れるほどある状態。(話変わるけどこの辺のネットミュージック史をきれいに論じた記事なり動画なりがあれば見てみたいから教えてください)
溺れている私は毎週水曜に①YouTubeMusicの新作タブからジャケットの”オタク感”とアーティスト名・曲名だけを基準に「聴けそう」と直感で楽曲を選んでいき、②「とりあえず放り込む」というプレイリストにぶち込み、③その中で好き嫌いを分別して洗練させていく、というのがルーティンになっています。
なので箱の中はアニソンを軸に、アイドル、Vtuber、インターネットシンガー、ボカロとごちゃついているわけなんです。
紹介が遅れましたが、「リスパレ!」とは、”アニソン専門誌”の「リスアニ!」と、”アニメ、ゲーム、ネットアーティストなどJ-POP/J-ROCKの枠を超えた音楽との出会いを描く”ラジオ「802Palette(通称ハチパレ)」がタッグを組んだ音楽メディア。
……なんだろうすごく刺さりますね。
オタクとして結構いびつな容れ物になっちゃったかな……って時折不安になる瞬間もあるんですが、商業として成り立つくらいには平凡な進化らしい。
そんなリスパレがライブをやるということで出演者はこちら。
多分刺さらない人には刺さらないというか、弊TLでも声優3人しか知らんみたいな人が結構いる気がしますが、スミノフ的にはめちゃめちゃ良い。
だってほとんどさっきの「とりあえず放り込む」リストにいるんだもの。
日程的にMyGO!!!!!と被っていたので、土曜はリスパレ、日曜を迷子にしました。
本編・セトリはこれ見てください。
会場の左右が柵で狭められてて、キャパが4分の3くらいになってました。
「商業的に成り立つ平凡オタク」撤回したほうがいいかも()
それぞれの出演者はそれなりの規模でワンマンとかやってるけど、こういうフェスまでに来る熱量が高いオタク、あるいはこの演者を横断的に摂取しているオタクは少ないのかも……とちょっと寂しくなっちゃいました。
オルスタのフェスなので前後左右のオタクと軽く交流し、「この人で高まります」的な名刺交換を済ませると、どうやら私の本日の本命であるところのシユイモクの人は私(2列目)の前にはいないらしいので、代わってもらえることに。フェスのいいところってこういうところだよね。
1発目、MCの豊田さんから「出演をラブコールし~?」とか「ガンダム水星の魔女で注目を~?」というアキネーターの確定演出みたいなトークで紹介されている間に、徐々に自分の位置がよくなっていきました。草。ありがとう。
▼シユイ:ポスト漁っても言語化された感想なかったけど体(心拍数)は正直。
(2枚目は日曜の迷子)
▼はしメロ:ストレートでビンゴ開けたくらい気持ちよかった
▼棗いつき、これは褒めてるんですが、フィクションみたいな声だから生身の人間からあの声が出ていることにまずビックリした
▼このへんの曲がオタクポップソングで好き。
コンセプトライブとかやってくれませんか。
車の中で暇だったのかめっちゃつぶやいてたね。
一緒に行ったともりのオタクが「ともりはワンマンでも座って歌う時間があって、後ろのほうの俺はいつも見れない。何が行われてるのかわからん」と常々言っていたんですが、一部始終をついに収めることができました。
「あれはああいうことだったんだな。どうだった?」「かわいい(食い気味)」というバカな感想が正直でよかった。
第2回も俺好みのメンツで両日行くことを決めています!
ハチャメチャに楽しみ。
リスパレはこれから伸びていきそうなアーティストを紹介するようなライブなので、ふらっと行って誰かに落ちるがあり得るライブ。まだチケット売ってるのでみんなも来よう。
ともりモクのオタクといつきモクのオタクと、シユイモクの自分で車で行って楽しかったのと、打ち上げのご飯がめちゃくちゃうまかったのもポイント高い。
2位 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024(8/4)
アニソンってなんだろうと考えさせられたライブ。
「一般アーティストの曲拾えない」問題ですが、さらに直近ではコロナ渦とか令和の雰囲気とかいろいろ合わさってアニメが日陰な趣味じゃなくなった結果、一般アーティストがアニソン歌う頻度が増えた気がします。
ドラマの曲って認知度高いし名曲多いイメージあるけど、そこにアニメも追随してきたって感じですかね。
そんなことを考えていたら日本で最もメジャーな音楽フェスの一つであろうロッキンの演者が発表。
8/4(日)がオタクすぎる!!!!!!!!
ロッキンはもはやポッピンだと揶揄されたりするとも聞きますが、ここまでオタクフレンドリーだと笑ってしまうよな。
あとでまとめてみるとあまりの多さにビックリ。
日本最大級のアニソンイベントであるところのアニサマは新曲発表会と化し、にもかかわらず最新アニソンが聴けない。というより、アニメ自体が資本力でがっつり作り上げた「陽の作品」と昔ながらの「陰の作品」に分断されていて、陰の作品とその楽曲を扱うのがアニサマ、という気も。これはどうなんだ?まあ全部ビジネスなのでしょうがないですが。(早口)
ロッキンの参加は初めてだったのですが、システムが洗練されているし協賛もいっぱいで随所に快適さがあるし、野外で気持ちいい(=パーソナルスペースが広い)しでよかったですね。
▼「陽の作品」チェンソーマンで大量に増えた一般アーティストともりアニメーション楽曲の回収に苦心しているオタク。
まあでも一番はやっぱりこれ。
【番外編】ナガノアニエラフェスタ
参加し始めてから3年目。
ハイエースを借りた大所帯での旅行込みで毎年楽しみにしています。
言ってしまうと「めちゃくちゃ旬」で「絶賛大ブレイク中」というよりは、ネクストブレイクを背負う若手、ガラパゴス進化を遂げた老舗コンテンツ、歴5年以上の中堅~ベテランのラインナップ。それが絶妙にいい。
我々はガラパゴスに適応した側の歴10年のオタクですが、参加の度、しっかり推しを増やして帰ってきています。
ぶっちゃけアニエラでしか会わない演者・オタクもいるので、アニエラがなくなったらオタクとしての灯火がだいぶ弱まっちゃうかも、くらいに思っている大切なフェス。
2024年は2023年の豪雨中止の雪辱を晴らす大切な回でしたが、あのような事件が発生してしまい哀しい限りです。
2025年も開催してくれることを祈ります。
2025年は例年通りの日程であれば、今年より後ろにずれ込むロッキンともろ被りしているそうで、環境的にもマイナスなのが痛いところ。
1位 ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-
アニソンフェスの最高到達点。
年始のライブなのにいまだに味する激ヤバライブ。
多分これはアニソンライブの1つの完成形といっても差し支えないと思います。
出演者ラインナップはこちら。
アーティストとキャストが半々ずついるからなんとなく「前半朗読で後半ライブなのかな~」なんて思ってたら全然違った。
まずかてぃんがアニプレソングメドレーをピアノで披露。
これがやばい。
バックにはアニメ映像。映像とメドレーの切り替わりが一致してんの、どういうテンポ管理なんだ本当に。
こんなメッセージがピアノで出てきたら「俺、卒業すんのかな?」って思っちゃいますよね。
そのあとLiSA、めっちゃ久しぶりに会う気がする。
リリースしたては何ならちょっと嫌いになるまで聴いてたRisingHope、高まりすぎて早速足くじいた。(半年ぐらいずっと痛かった)
そのあと松岡くんが「リンクスタート!」とか言ってcrossing field始まるのエグい。
どんな導入よりテンション上がる。
「キャスト出演ってこういうこと??!?!?!!?」
2サビ終わりの間奏、また松岡くん出てきて熱演。
「曲頭だけじゃなくて、曲間にも?!??!?!??」
完全に理解した。けど体は処理できてない、みたいなそんな感じ。
そのあとのCrow Songのさらにあと、めんま出てきてみんなへの手紙朗読。
secret baseもBGMでかかってるしバカなのか?
めんま新規イラストドン!!!!これはなに?
モニターが上がって出てきたのはバンドセット。
歌うのはGalileo Galilei「青い栞」。
なんだかこの素晴らしい空間に自分がいてはいけない気がして、目と耳だけ置いて消え去りたかった本当に。
夏目とかFateもよかったんだけど突如流れるハガレン映像。ちょっと長いのは何なんだ?もしかして……
シクレ:ポルノグラフィティ「メリッサ」
勘弁してほしい。
ほかにも
空色デイズ中のシクレ小西のカミナ口上「お前が信じるお前を信じろ!」
収録ではあるが次回予告風の銀魂のトークのあとのDOES曇天
などなど。
バズり散らかしたせいであらゆるところで流れてきて食傷気味だった鬼滅楽曲、花江くんが出てきて曲間に叫ばれなんてしたらもう本格的に他では聴けなくなっちゃうだろうが。
って具合に朗読と楽曲が極めて高いレベルで混ざり合ったフェスでした。
公式のセットリストを見てもヤバいことしか書いてない。
20周年なんて言わずに5年周期でやってほしいし2Daysやってほしいですね。
ほかの版元もパクッてやってほしい。
最近数が減っているような気がしますがアニメ円盤のイベント、お茶濁しのゲームコーナーやなんとも言えない朗読じゃなくてこの形を取りませんか?!
というかフェスやアーティストのワンマンだとできないんだからそこでやってくれませんか?!
心のデトックスになるライブでした。
終わり
めちゃくちゃに書いてしまったので多分読みづらいし、ここまでたどり着いている人がどれくらいいるかわかりませんが、「こういうフェスに参加してこういう体験をしてこう思いました」ということを備忘として書いてみました。
ちなみに「よかったライブ」はアイプラZeppツアー羽田昼、迷子Zepp福岡、サンパシワンマン、sajouツアー名古屋、シユイ3rdワンマン、ナナヲツアー香川(時系列)
2024年もありがとうございました。