森ゆにさんライブの日のこと

 今日はなんだか体調が悪くて、その上雨も降っていたので、行く予定にしていたファーマーズマーケットには行かないで、お昼までずっと寝ていた。起きてからは部屋にこもってドキュメント72時間をみていたのだけれど、沖縄のあるドライブインの回をみているとハンバーガーが食べたくなってしまって、コミュニティに行った。黄色や赤の紙で包まれている小さなハンバーガーをコンビニやスーパーのパン売り場でみかける度に、誰がこんなところでハンバーガー買うんだよ、と生まれてこのかた19年いつも思っていたけれど、頼む、あのハンバーガーあってくれ、とコミュニティに向かいながら念じる。しかし着いてみるとハンバーガーがなくって、仕方なくR-1ヨーグルトの飲むタイプのものを買う。現金がなかったのでカードを使おうとすると、アンタこれだけで?!とおばちゃんにびっくりされる。結局ハンバーガーを諦めきれず、コープまで買いに行ったのだけれど、風邪にかまけて食べたいものを全部買ってしまった。こんなもの全部食べたら不健康だよなと思いつつ、アイスを頬張りながら店を出る。そういえばアイヘンバウムにも寄ったけれど、今日はいつもと違ってメガネをかけていたしボサボサの髪だったので、果たしてバレンタイン当日に粉砂糖を借りにきたあの19歳と認識されていたかは怪しい。
 14時からのリハーサルはパスして、17時からのリハーサルに参加する。ペドグのゆるさにより、ラッパの楽しさが膨れあがる。楽器っていいですね。ペドグも無事終了しました。
 本番おわり、森ゆにさんの演奏を聴くとき、いいですよ大丈夫ですよ、と言ったのだけれど、彼は席を譲ってくれた。小さな気遣いだけれど、彼の優しさがそこに詰まっていたような気がした。ドキュメント72時間で産婦人科の回をみたからか、お母さんが小さな娘を抱きしめ、頭を優しく撫でている光景がやけにうらやましく見えた。青葉市子さんをグッゲンに自分で呼びたい、とか、何組かアーティストを呼んで、ケータリングもいくつか呼んで、小さなフェスがしたいな、とおもったり、結婚(相手)についてかんがえたり(結局優しかったらそれでいい)、いろんなことをかんがえた。そういう、ぼーっと色んなことがかんがえられる時間は大切だと思う。
 グビングに戻り、みんなでカップケーキを作って食べる。コロナウイルスの話をして、味噌作りの話でひとしきり盛り上がる。こうやって長屋で何も周りの目を気にしないで過ごせるのは、自分が何もしていないからというのもあると思うけど、長屋の人たちのことを信頼できているからなのだとおもう。幸せなんだな、私、と、感じた。
 こうして1日が終わる。何もないようで、小さな幸せが詰まっていた1日だった。おやすみなさい。

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