【令和時代の大学生がスマホからポケベル生活になったら】
突然ですが「724106」は何を表しているでしょうか?
暗号のような数字が並んでいますが語呂遊びです。今から約20年〜30年前の若者はポケットベルという受信専用機器を使い番号を文字に置き換えやり取りをしていました。
ちなみに「724106」は「何してる」と読みます。
当時のカップルが恐らく良く使っていた番号は「11014」だったと思います。
答えは「会いたいよ」です。
恥ずかしがり屋の人には番号で伝えることをおすすめします。
【ポケベルとは?】-----------
ポケットベル(名称:無線呼び出し)
日本では1990年代にかけて若者に人気な通信機器で1994年頃には番号表示だった文字がカタカナやアルファベット表示となり、最盛期の1996年にはNTTドコモ契約者数649万件を突破し,ポケベルの生産や通信環境が追いつかない状況だった。
その後、P H Sや携帯電話が一般向けに拡がり、ポケベルのサービスは2019年9月に廃止された。
今では考えられないかと思いますが当時は電話ボックスや自宅の電話で番号を入力して相手にメッセージを送信していました。
LINEのある今の時代では考えられませんが当時だと1通のメッセージを送信するのに1回10円も料金が掛かるという時代でした。
現在30代後半〜50代の層の人は、若い人に「ポケベルって、知ってる?」と得意げに聞いてきますが若い人は「見たことないですけど聞いたことあります」と面倒臭そうに答えている姿をみます。
そんな皆様に今後、同じ質問をされた時に困らないようポケットベル世代と話が盛り上がるようにポケベルについて情報を提供したいと思います。
早速ですが・・・・。
もしも、イマドキ学生がポケベル時代にタイムスリップするとどうなるでしょうか??
架空の物語で検証してみたいと思います。
○2020年(令和2年)
プロフィール:○○大学△△学科3年 鈴木宏
鈴木宏:「うわぁぁ--------------!!!」
鈴木宏:「・・・あれ?今の何だったんだ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○1994年(平成6年)にタイムスリップ
鈴木宏:「この謎の機器は何だろう? それとポケベル早見表って何なの?」
その時、声を掛けてくる一人の男子学生が・・・が
男子学生「あれ?そのポケベル最新型じゃん!!いいなぁ。」
鈴木宏「えっ!ポケベル??最新型?」
男子学生「ところで君、初めて見る顔だけど何年生なの?」
鈴木宏:「あっ。僕は今、3年生です」
男子学生「えっ!俺も3年生だよ!!名前は哲也。君は?」
鈴木宏「鈴木宏って言います。」
男子学生「もし良かったらベル友なろうよ」
鈴木宏「・・・うん?ベル友?」
男子学生「それとベル番は?何番?」
鈴木宏「ベル番って??」「何?わからないです。」
心の声(「ポケベル?ベル友?ベル番?って何よ!!!」)
その時ポケベルから受信音が流れる
(宏のポケベルに謎の番号が表示される020×××△△△)
男子学生「あっ!それが君のベル番だね!!」「じゃ、俺のベル番はこれだから交換しよう!」
男子学生「じゃ、後で何でもいいから俺にメッセージ送って!バイバイ!」
【解説】
ベル友・・・メッセージをやり取りする友達の事
ベル番・・・ポケットベルの設定されている電話番号
鈴木宏:「公衆電話に行列ができてる!?」「何してるんだろう」
鈴木宏:「えっ!!ボタン打つの早っ!何してるんだ!?」
*当時は10円で通話時間内にメールしたい文字を打たないと電話が切れてしまうので早打ちが当たり前だったそうです。
鈴木宏:「やばい!気づいたら僕の番になってる・・・・。どうしよう」
鈴木宏:「めっちゃ、見られてる。早くしないと」
鈴木宏:「とりあえず、さっき会った哲也君にメッセージを送ろう。でもどうやって送るんだ?」
その時、後ろから学生達が声を掛けて来た。
学生A:「どうしたの?」
学生B:「えっ?メッセージの送り方を知らないの?」
学生C:「仕方ないなぁ!教えてやるよ!」
A学生:「君がその手に持っているポケベル早見表を使ったらメッセージの文字の表示方法がわかるから活用してごらん」
B学生:「最初に公衆電話に10円もしくはテレホンカードを入れな!」
C学生:「次にメッセージを送る相手のポケ番を打って!」
D学生:「ところでメッセージは何て入れるの?」
鈴木宏:「えっ!メッセージ・・。そうだな。(さっきはありがとう)って送ろうかな」
E学生:「それならまず早見表通りに行の3と列の1で「さ」になるから番号を押して!」
F学生:「最後に全てのメッセージを打ち終わったら(#)を押して電話を切ってね。」
鈴木宏:「えっと、31(さ) 43(つ) 22(き) 61(は) 11(あ) 92(り) 21(か) 04(``) 45(と) 13(う)」
最後に(#)を押して電話を切る。
・・・・・送れたーーーー!!
周りの学生たち:「イェーイ!!やったね!やれば出来るじゃん」
わぁーーーい!みんなありがとう。
ドタン!!!「痛っーーーー」
鈴木宏:「うん?何だ!夢か。変な夢だったな」
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数年後・・・・。
鈴木宏は社会人になった。
上司:「おー!鈴木君元気か?スマホばっかり触ってないで仕事やりなよ」
鈴木宏:「あっ!すいません。」
上司:「ところで鈴木君はポケベルって知ってる? 今はスマホが当たり前だけど。まぁ俺の時代と違うから知らないよな」
鈴木宏:「知ってますよ!!」
上司:「えっ!知ってるの?珍しいね!」
鈴木宏:「例えばですが今の僕の気持ちをポケベルの番号で表すと!
上司:「おっ!番号で気持ちを伝えてくれるのか?いいぞ!」
鈴木宏:「(3225044581744112)ですかね!」
上司:「(32250445814112)・・・。久しぶりに番号を訳してみよう」
上司:「32(し) 25(こ)04(“)45(と)81(や)74(め)41(た)12(い)」
上司:「・・・・仕事辞めたい!?」
上司:「鈴木君、どうした!?うん?話聞くから辞めないで!!ねっ!お願い!辞めないで。」
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登場人物の鈴木宏のようにこれから社会人になる学生の皆様、会社を辞めるときは決してポケベル言葉で辞表をお伝えするのは辞めて下さいね。
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漫画イラスト制作
株式会社J-KE NAGASAKI デザイン制作チーム
漫画デザイナー:MAI
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