【企業へ】学生は給与が高いだけでは動かない。
----学生の就職観とは?
表で示されているように「収入さえあればよい」3.6%に留まり、圧倒的に楽しく働きたい33.3%で個人の生活と仕事を両立させたいが24.2%という学生はライフスタイルとしての仕事が「楽しい」「時間の余裕」などが重視される。
一言で「楽しい職場」と言っても企業側からすると定義が難しいと思います。学生が何を基準に仕事・職場が楽しいという事を定義しているのかは採用の時点で把握することは難しい。しかし、入社後に楽しくないので辞めますと言われても企業からすると非効率(離職率アップ・費用対効果)の部分でマイナスになってしまう。
そうなる前にある一定の学生が求める「楽しい」を理解する方法を探さなければならない。
----楽しいの定義とは?
ここで言う「楽しい」とは何だろうか考えてみました。
学生はアルバイト先を探すときも同様ですがアルバイト先の職場環境を見てアルバイトのメンバーが仲良しで店長も優しそうなど「人的要因」を重視する学生も多くいます。仲が良いアルバイト先だから楽しいという理論に一つ定義ができます。結果、友人や先輩が働いているアルバイト先で働きやすい環境である情報(口コミ)をもとに働きます。
これを就活に置き換えるとOB・OG訪問などから企業の情報を収集しながら「楽しそうな会社」「働きやすそう」という順番で希望の企業を絞り込みをする学生も多いと予想されます。
楽しいを学生に伝える方法としては企業HPのブログなどを活用して社員の仕事への価値観やライフスタイルを伝える内容などを積極的に発信するなど工夫をすることでより学生がイメージをしやすくなるのではないでしょうか。
私も先日、福岡のある企業の訪問した理由は入社3年目の社員の方が何故、この会社を選び入社したのかというエピソードが具体的にわかりやすく記載されていたので素敵な会社だなと感じ、企業へのアポと訪問に繋がりました。
学生が考える「楽しい」は体験談を伝えることが分かりやすいと結論できます。
----出世やプライドの持てる仕事には興味がない
以外にも出世(1.0%)やプライドの持てる仕事(5.6%)には就職する上で求めていないことがわかりました。
一概に全ての学生がそうではないのですが将来のビジョンや誇りといった個人的な高い目標を持っている学生が少ないと結果が教えてくれていました。
きっと十数年前までの学生は逆に出世や高い給料をもらいたいというビジョン型でその希望が叶う企業を探していたのではないでしょうか?
ただ、今の学生は三年程度、働いたら転職をしようと最初から決めていて短い期間での自分のビジョンを立て、継続的なストレスやプレッシャーの掛かる仕事を持ちたくないという意識の学生が多いのではないでしょうか?
企業としては入社させて学生に高い目標などを持たせて教育をしていくと思いますが多数の学生がそれを自分の目標にできないのではないかと思います。
逆に言えば学生は出世やプライドの持てる仕事をしたいという事を企業にアピールができれば採用される確率がアップするのではないでしょうか?
もちろん、本心としてそのモチベーションがなければダメですが・・・。
企業としてはいきなり高い目標を持たせるよりも短い期間で達成しやすい目標を計画させて、成功体験を増やしながら徐々に本人に中期的な高い目標を持てるようレールを準備することが先決ではないでしょうか。
----大手企業志向の割合(19年卒内定者)
絶対に大手企業がよい・・・(11.4%)
自分のやりたい仕事ができれば大手企業がよい・・・(43.1%)
やりがいがあれば中堅・中小企業でもよい・・・(35.2%)
自分で会社を起こしたい・・・(0.5%)
ここからわかることは「やりがい」が重要だということ。
私が思うに大手企業でいきなりやりたいことができる会社があるのだろうかと疑問を持ちます。普通に考えて大手企業は組織が大きいからこそ何かをやるにも決議が通るまでに時間も掛かるだろうし、スポンサーや株主などがいて自由に何でもチャレンジができるとは思えない。
もちろん例外で入社してすぐに結果を出し続けていければ、話は別ですがそう簡単にやりたいことができるとは思えないです。
逆に若手に期待をしている中小企業などが直接上司や社長に新しいアイディアなどの提案ができてチャレンジをさせて頂ける確率は上がるのではないでしょうか?ただし中小企業の規模にもよりますが新規事業への予算が組める程の余裕がなければ難しいとは思います。
どちらにしても1年目や2年目までに大きな成果を出せる学生(新入社員)でなければ大手でも中小でも難しいと思います。
何でも話しを聞いてもらえることが「やりがい」ということではなく、小さな仕事でもしっかり取り組み、達成した時の喜びなどからやりがいを感じれるような仕組みが企業には必要だと思います。
----まとめ
学生は物理的な欲求よりも感覚的な欲求を求めがちであると感じました。目に見える成果よりも雰囲気や人的なコミュニケーションなどに「メンタル」に関することを企業に求めていると思います。
以前までのように給与が高いからきつくても、しんどくても耐えれるというようなガッツ精神の高い学生はもはや化石化されている。
企業はお金ではなく学生にモチベーションアップの為に会社の雰囲気や社員との仲の良さなどを全面にアピールすることが採用率に結果に出やすいと予測されます。
今の時代だからこそ、SNSやYoutubeを活用して学生に目に見るアピールを行うとよいのだろうと思います。
学生は出世やプライドの持てる仕事で就職活動を重視する学生が少ないので希少価値が高まるので絶対数が少ない割合の学生になると採用に繋がりやすいかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です。。