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雪国型地方創生プログラム

 2021年2月21日、現在北海道を出発する途中の執筆。朝ご飯を食べようと早めに新千歳空港に向かったものの、飲食店が殆ど準備中で途方に暮れております。

 2月19日から20日にかけて、美唄市の「美唄市にロングステイする目的となる滞在型交流プログラムの造成と定着事業(タイトル長)」の実証実験?の一環として、同市所在のゴルフ5カントリークラブ美唄コースにて開催された「スノーランド宿泊パックプログラム」に参画させて頂いた。

 スポーツを介した地域創設やワーケーションの実証実験を実施していることからお声掛け頂いたと思うのだけど、お声かけ頂いたゴルフダイジェスト・オンライン様には深く御礼申し上げます。

プログラムは、

・スノーゴルフイベント(インスタ女子多数参加)
・スノーモービルやスノーサッカー、ファットバイクなどのアクティビティ体験
・イベント最後の花火大会


という「雪遊び一日体験」的な立て付けで、雪に縁がない自分にとっては楽しい一日だった。スノーゴルフは今回で二回目の体験だったけど、やっぱり普段のゴルフとは違う独特の趣があるな、と。




 市としては美唄市内に複数日滞在させることでお金が落ちる仕組みをスノーランドをハブに組み立てたいという意向ではないかと勝手に想像しているのだけど、広大な北海道、ましてや100キロ圏内に札幌という巨大な観光・歓楽地があるロケーションで美唄市内に留まらせる(北海道旅行を完結させる)というのは、なかなかにハードルが高いように感じた。旅行者目線に立脚すれば、折角北海道に来たんだから幾つかの土地を巡って美味しいものを食べたり綺麗な景色を拝みたい、というのが心情ではないだろうか。美唄市内に宿泊施設が少ないのも気になるところ。

 でも全く策がないか?というとそうでもないような気がしていて、一泊滞在しただけなんでどこまで整合性があるのか自信はないのだけど、今回の会場となったゴルフ5カントリークラブさんをグランピング施設として整備して北海道旅行のハブとして機能させることは可能なんではないか?と思った。

 アルペングループの総力を集結すれば他を凌駕するような高付加価値型のグランピング施設建設は充分に可能なのではないだろうか。わざわざ北海道まで行って何でテントに泊まんないといけないの?という方もいると思うが(そもそもそういう思考の人は本プログラムのターゲット外だと思うけど)、例えば

・生ラムのジンギスカンと工場出荷したての札幌クラシックビール飲み放題
・秋味(鮭)を使った屋外大ちゃんちゃん焼き大会
・更に発想を飛躍させれば、「アイヌの生活再現ツアー」みたいなのもアリなんでは。漫画「ゴールデンカムイ」とタイアップしたり


など、屋外施設の特性を活かしたグルメをセットにすれば、「日中(の何日かは)美唄市外に観光に行くけれど、夕食はグランピング施設に戻って食べる」という行動パターン確立も十分可能なはず。要するに「非日常(の宿泊やアクティビティ体験)」と「食(そこでしか味わえない食材とロケーション)」とを上手く掛け合わせることで、市が望んでいる(であろう)美唄市に滞在して頂くことでお金を落として頂く、という座組の構築が可能になるんではないか?と思った。

 もう一声、これに「温泉」が付くとかなり強力なコンテンツになり得ると思うのだけれど、これに関してはゴルフ場から車で10分ほどの距離に「ピパの湯 ゆ~りん館」という施設があるので、こちらと提携すれば良いのではないかと思う。
https://yu-rinkan.com/

 更には、もしそうしたグランピング施設がゴルフ場クローズ期間の冬季だけではなく通年で設置・運営可能な環境であれば昨年秋に長野県のサニーカントリークラブ様で実施したような「ゴルフ場を活用したワーケーション」の実施施設としての可能性も広がるのではないかと思う。ワーケーションは基本的に一週間以上の長期滞在が今後のスタンダードになっていくだろうから(というのは私の勝手な妄想だけど)、長期滞在型の交流人口を増やしたい地方自治体にとってはチャレンジすべき価値のあるモデルだと思う。

 などとスポーツを介した地方創生に対する夢と妄想を更に膨らませつつ、一旦羽田に戻りつつ乗り継ぎで大阪に向かい、最終目的地の広島に向かいます。

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