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121:川西市ゴルフ協会
本日は、兵庫県川西市「鳴尾ゴルフ倶楽部」様にて、川西市ゴルフ協会主催の小中学生を対象とした「ゴルフ体験会」に座学講師として参加してきた(最近こういう役回り多いw)。
このイベント今回が初の試みだったのだけれど、川西市ゴルフ協会の理事で鳴尾ゴルフ倶楽部の広報委員で、私のマラソン師匠でもある多田ハイグリーン野原社長が発起人となり立ち上げたもの。川西市にある鳴尾ゴルフ倶楽部という素晴らしい資産を活かし、地元の子供達にゴルフの楽しさをダイレクトに伝えるのが目的。
そのほかに、近い将来地元の公立小中学校で廃止されることが確定している「部活動」の受け皿として多田ハイグリーンの施設を活用して頂こうという「地域型スポーツコミュニティ」の仕組構築も中長期的な構想として描かれている。
で、自分の役回りは「ゴルフっていうスポーツが、他のスポーツと違っているところ」をできる限り分かりやすく話すこと。
実はこれを子供に理解してもらうのは大人向けの講演やセミナーの10倍は難しいと思っていて、カリキュラムの組み立てにかなり頭を悩ませた。しかもいつものセミナーのように1時間も数字の話をしていたら寝られてしまう事は確実なので、20分くらいの内容にまとめないといけない。。。。
でも今回参加の40人は皆素直で良い子ばかりで、私の拙い話を真剣に聞いてくれた(ように思う)。
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一番嬉しかったのは参加者のお父さんから「いやぁ、私がめっちゃ勉強になりました」と声を掛けて頂けたこと。実は今回「保護者向けの座学」を開催する予定だったのだけれど時間の都合で取りやめただけに、親御さんにもご理解頂けたのは良かった。
座学以外の実技については全日本ゴルフ練習場連盟のジュニアゴルファー検定のカリキュラムを使いながら実技と検定を実施。
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この「検定」と「認証」を与えるというのが野原さんがこだわったところで「一回ポッキリのイベントで終わりにするのではなく、一定の資格を与えてもっと頑張りたい子には次のステップを用意している」のがミソ。
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具体的には、今回の検定を受けて次の級を目指したい、ゴルフ楽しかったので続けたいという子には多田ハイグリーンで練習することが可能。しかも今回チューターとして手伝ってくれた大阪大学ゴルフ部の生徒さんがボランティアで手解きをしてくれる。
更に手伝ってくれた学生さんは、その報酬として多田ハイグリーンさんで無料で練習ができる、という座組。
ゴルフ業界に吹いた「コロナバブル」を経験していま自分自身が思うことは、結局のところ産業を産業として成立させ続けるには「持続的な新規ゴルファー創出」を仕組み化しないとダメですよね、ということ。
しかもその仕組みは業界団体による中央集権的なものではなく(結局それでは仕組み化はできない)、地方のゴルフ産業従事者によるアメーバ的なマイクロプロジェクトが担うことが必要というか望ましいと思っている。
その点では今回の野原さんを中心とした川西市ゴルフ協会様のイベントはとても理に適っていたと思う。ただ、どうしてもその地域で情熱と思いを持って動く人(今回で言えば野原さん)に負荷が集中してしまう点がボトルネックなのだけれど、その点はこれから経験と成功体験を地元の産業従事者の皆さんが共有することで「やる気スイッチ」を入れてくれるよう働きかけ続けるしかないかな、というのが今のところの気持ち。
自分自身もコロナ禍とコロナバブルを経験して、このゴルフ産業をより良きものにしてゆくための具体的方法や戦略戦術的なものがだいぶ絞り込まれたように感じている。コロナ前だったら「あれもこれも」と何にでも食い付いていたのが、今はかなり明確に優先順位がついたというか。今後はより具体的に各地域にその座組を落とし込むための活動をしてゆきたいと思っている。
最後に鳴尾のレストランで記念撮影。産業活性化だとか底辺拡大だとかいう大人たちの事情などはさておき、子ども達がゴルフ場で楽しく笑う姿は掛け値なしに最高なのです。
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