スポーツワーケーション第3弾実施(その1)

2021年4月26日 21:18

【本投稿のサマリー】
①「スポーツワーケーション」の第三弾実証実験をやりました
②今回はスポーツ用品企業様にご協力頂き用具類を貸与頂きました

第3弾実施に向けた課題は

　2021年4月17日（土）～25日（日）にかけて、スポーツワーケーションの実証実験の第三弾を神奈川県三浦市にて実施しました。

　前回も三浦市にて実施したのですが、その時のテーマは「釣りと仕事の両立が可能かどうかを検証する」。残念ながらその両立にはもう少し（釣り側の）コンテンツを作り込まなければ成立は難しい、という結論に至ったこともあり、今回は同じ三浦市での開催でももう少し「味付け」を変えたいな、と思っておりました。
（前回の記事 https://note.com/smitsuishi/n/n5f41b25b11d2 ）

　そこで今回は「釣り」だけではなく釣りも含めた「スポーツワーケーション」という座組みで実験内容を企画することに。更に去年の秋からゴルフ場を含め　　実証実験をしてきて実感しているというか、感じている壁が「ワーケーションを採用する側の理解を得るための材料づくり」。「企業への説得材料不足」と表現しても良いのかもしれません。

　勿論実験実施後に参加者に対しアンケート調査を実施してその有効性（労働生産性の向上や心身面双方の健康増進、参加者同士のコミュニケーションによる新規ビジネス創出のチャンスなど）についてはデータを積み上げているのだけれど、どうしてもそれは「参加者の感想文」の域を超えられない面があり、採用を検討している企業側を「説得する」データとしての弱さを感じていました。

　更に言えば、恐らくこれから先乱立するであろう様々なワーケーションプログラムに対して、「スポーツワーケーション」が「他とは差別化された付加価値の高いプログラム」であることを証明するには科学的なデータに乏しい、という問題を自分自身認識もしていました。

ライフウォッチで参加者のアクティビティを計測

　そこで今回はGPSウォッチの世界的メーカーであるガーミンジャパン様にご協力頂き、各参加者の「参加前一週間」と「参加中」のアクティビティと運動量(消費カロリー)やストレス、睡眠の質などを定量的に測定してデータベース化することに挑戦しました。

ガーミン様、最新機器のレンタル有難うございます

　計測の結果は集計が終わり次第改めて書きたいと思いますが、こうした所謂「スポーツウォッチ」「スマートウォッチ」「ライフウォッチ」の使用経験がない参加者にとっては、自分の生活が時計で可視化できるという経験そのものが新鮮だったようで、「スポーツする」「身体を動かす」というモチベーション向上にも繋がった面もあるようです。

　妄想の域を出ない発想ですが、ワーケーションを推進して従業員の生産性向上と心身面の健康増進、最近の言葉でいうところの「健康経営」を推進したい企業とガーミンのようなメーカーが提携してスポーツワーケーションの座組を作れたら楽しいことになるんじゃないか？と思ったりした。

https://www.garmin.co.jp

ランニングシューズとスポーツバイクを完備

　上述したように今回は「スポーツワーケーション」という座組なので、参加者には「仕事しながらスポーツも楽しんでもらう」ことをお願いしました。

　しかしながら、ただ単に「お願い」だけでは芸がないし、忙しい仕事を持ってきた人や日常的にスポーツをする習慣がない人にとっては「わざわざスポーツをする理由」が見つからない可能性もあるなあ、と企画段階で感じていたりもしていました。更に前回の実証実験で感じたことが「小回りの利く足がないことによる行動範囲の制限」。行ったことがある人ならば分かると思うけれど、三浦は道幅の狭い道路が多く車での移動には思いのほかストレスがかかります。

　「参加者のスポーツアクティビティ実施のモチベーション向上」と「参加者の移動距離の拡大と利便性向上」実現を目的に、レンタル用のランニングシューズとスポーツバイクを今回用意しました。ランニングシューズはヨネックス様より、スポーツバイクは「RITEWAY」「GT」「FELT」などのバイクを取り扱うライトウェイプロダクツジャパン様より貸与頂きました。