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043 足し算のビジネスモデル

 今日は、コロナが広まって以降記憶のない面接取材4連チャンという久しぶりの体力勝負の日でした。

 先ず第一弾はこちらへ。

 先週も弊社「2021年版ゴルフ産業白書」の取材でお邪魔したのだけど、今日は産業全体の戦略策定に関する打ち合わせ。

 その後は、ゴルフクラブのガラスコーティング「ハドラス」でその名が知られている株式会社アドウェル様へ。

 ものすごく簡単に言うと、ハドラスは「手持ちのゴルフクラブやゴルフシューズをコーティングすることで、キズをつきにくくしたり耐久性が向上する」付加価値訴求型の商材。クルマをコーティングして撥水性や飛び石などの細かい傷を防ぐのと大体一緒、と言えばイメージしやすいかも。

 さまざまなデモンストレーションを受けながら、如何にこの商材がゴルフ用品産業における付加価値向上、平たく言えば「ゴルフ用品産業における収益性向上」に寄与できるものであるか?ということについてレクチャー頂いた。例えば、ゴルフクラブのコーティングをお店に頼むと大体3,000円弱くらいするらしいんだけど、仮にコーティングしている(外見の美しい)クラブを中古屋さんに下取りに出したとして、それがコーティングしていないクラブよりも3,000円高ければそれで「元は取れた」計算になる。いわゆるリセールバリューが上がることになる訳で、世間でいうところの「持続可能なモデル」にも繋がることになると。

 この30年の間ゴルフ用品市場は「値引き」「マークダウン(余剰在庫の処分販売)」などに代表されるような「引き算のビジネス」に終始してきたと言える。換言すれば「マクロの売上を確保するために自分の食い扶持を減らす」というビジネスを余儀なくされてきた、と言えるのかも。

 そうした市場環境の中で、今回お話を伺ったハドラスのビジネスモデルは「足し算」型なのだと感じた。ゴルファーのしあわせと産業側の収益向上を両立させるモデル、と言っても良いのかも。「引き算」の商売であったり、「頻繁に買い替えさせる」ことが常識されてきたゴルフ用品市場において、「足し算」の商売、「長く使い続ける」モデルがどこまで浸透するのか。見方によっては「今後のゴルフ用品産業はどうやって食っていくんですか?」ということを、まあまあ深層の部分まで問い掛けるような商材であると感じた次第。

 また自分の担当調査分野で言えば、スポーツバイクや釣りの市場でも水平展開可能な商材であると思った。バイクや竿、リールなどをコーティングするというBtoCのモデルはもちろん、抗菌・抗ウイルス効果のある「Dr.ハドラス」っていう商品があるらしいんだけど、例えばそれを釣船に使えば、毎日除菌スプレーをシュッシュするよりもトータルコストは削減されて乗船するお客さんも安心、コマセなどの汚れもサッと落ちるなど良いことずくめではないか?などなど妄想がとめどなく広

 その後は赤坂見附まで移動してこちらへ。

 こちらでの濃いミーティングを終え、会社に戻り某レジャー関連企業様とこれまた濃いミーティングを。

 やっぱり膝つめの面談って濃さが違うよな、と改めて感じました。



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