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「コロナ期参入ゴルファー」は存在するのか?
久し振りのnote投稿です。7月に入り少しずつ取材出張を復活させておりますが、その中で数多く挙がるのが、
「若い人を中心に新しいゴルファーが増えている」という声。
特に大型のゴルフショップやゴルフ練習場で多く耳にします。
実はこうした声は7月以前にも耳に入ってきておりまして、言うまでもなくマクロ視点では新型コロナウイルス感染拡大はゴルフ産業にマイナスの影響を及ぼす「悪い奴」なのですが、その一方で「どうやら、コロナの影響(正確には、コロナの影響による仕事や生活環境の変化)によってゴルフの世界に足を踏み入れた層、久し振りにゴルフの世界に足を踏み入れた層いるのではないか」という仮説を持つようになりました。
どうやらそうした層が「いるらしい」という仮説は立てたけれど、大切なのはそういう人が「どれくらい存在していて」「何をきっかけにしてゴルフを始めて」「今後もゴルフを続けてくれる可能性があるのかどうか」。
そこで、自分の中にある仮説を検証して可視化するために以下の調査を現在実施しています。具体的にはゴルファーを以下の3つに層別、
①コロナ継続ゴルファー:コロナ期(ここでは3月-5月までと定義)もゴルフプレーやゴルフ用品購入など「ゴルフ活動」を止めなかった人
②コロナリタイアゴルファー:コロナ期にゴルフ活動を中断した人
③コロナ参入ゴルファー:コロナ期にゴルフを始めた(再開した)人
それぞれのグループごとに「それはどういう人(性別、年齢)たちの集まりなのか」「何故続けたのか、なぜ止めたのか、何故始めたのか」「今後の継続(再開)意思」などについて設問を設計しています。
最終的な調査結果が出るのは今週末の予定ですが、現時点で(私自身が最も知りたい)「コロナ参入ゴルファー」は、コロナ期に18万人程度生まれた、という推計データとなっています。これは現在の(当社による)総ゴルファー数に足し込むと「プラス0.2%程度のゴルフ参加率向上」に寄与する数字、という計算になります。
もちろん、上述したように「コロナリタイアゴルファー」も少なからず存在すると思うので、それらとの足し算引き算は必要にはなりますが、今のところ単純計算するとこんな感じになります。
詳しくは、2020年8月発刊予定の「2020年版ゴルフ産業白書」に一部データを抜粋するのと、秋頃を目途に調査結果を詳細に分析したレポートを発行する予定でおります。
今回、誰も体験したことのない「コロナ禍」を私自身も過ごしゴルフ産業の調査を続けてきた訳ですが、実感したのは「他のスポーツやレジャーと比べて、ゴルフは“コロナ耐性が強い”」ということ。
「コロナ後」のゴルフ産業の在るべき姿の再構築に向けた基礎データとして、多くの方に是非見て頂きたいと思っています。
※ちなみに、トップのイカ刺し画像と本文とは全く関係がありません。先週函館出張に行った際、「ゴルフショップジースペック」の社長ご夫妻に夕食をご馳走になったのですが、その時に食べたイカ刺しが忘れられなくて掲載しました・・・・。