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『l SPY 7ミッケ! たからじま』の好きなところ

人に背中を押してもらって、noteをはじめました。
わたしの文章を読みたいと言ってくださった方がいて、あんまりにも嬉しかったので、クオリティに自信はないですが筆を走らせています。私が思ったことをだらだら書きます。

最近、幼い頃読んでいた懐かしい気持ちになれる絵本を集めています。ミッケ!シリーズはそのひとつで、最も心に残っている『l SPY 7ミッケ! たからじま』をまず取り上げたいと思います。いくつかお気に入りのページについて見ていって、最後に全体を通して好きなところを述べるという構成です。
なんか文と構成が堅いなあ、いやだなあ、と思いながら書いています。そのうちもっとやわらかい自然な書き方がしたいです。

P10-11 かいぞくの ちずだ!

「いくつかお気に入りのページについて見ていって」と言いましたが、いきなり10ページまで飛びます。ほんとうは全てのページについて具にいろいろ書けたらいいのですが、全てに身のあることを書くことに自信が無いので、この調子で行きます。

わたし、小さい頃から絵本やゲームなど、様々なものに出てくる地図が大好きなんです。高校生の地理の授業でも、ひたすら地図帳ばかり見ていました。位置関係を頭の中でリアルに再現できるのが楽しいんだと思います。特に好きなのは、こういう手描きの地図です。
地図に「No-Man’s-Island」と記されている島がありますね、後のページで出てきますが、こういう島の灯台守になれたらどんなにいいだろうなあ、と思います。
これを読んでくださっているみなさん、島の灯台守の求人が出ていたら、どうかわたしに教えてください。

この地図では島ではなく岬に灯台があり、その近くに馬がいる牧場があります。なんとなく、灯台と馬というのは近しいものとして私の中にあなのですが、なぜでしょう。与那国島の東崎とかそういう感じですよね。

P16-17  たのしんでるかい?

前のページの明るめの雰囲気から、このページは一気に暗くなります。冷たくて不穏な感じがするのですが、このページも幼い頃から好きです。

風に煽られそうな女の人、さざ波の立つ水面と、ペンキの剥げかけた赤いボート、轍のある道路。
ミッケのジオラマはどれも細部まで手が込んでいて凄いですが、このページは特にリアリティあって好きです。

P18-19  おちついて  おちついて。

さっきのページが暗かったぶん、このページは板の隙間から漏れる光をすごく暖かく感じます。このページに来ると、毎回ほっとしていた幼い頃を思い出します。セーブポイントみたいな安心感です。

このページの大きな車輪の車軸部分に鳥の巣がありますね、これも大好きです。鳥の巣って見つけると、不思議と幸せな気持ちになります。

P24-25  いよいよ  あのしまか。

このページの最後の捜し物は、髑髏です。わたしは幼い頃これが本当に見つけられなくて、親に一緒に探してもらいました。やっと見つけて、次の日幼稚園に行ってみんなにさも自分が見つけたように教えて、褒められていい気になっていました。普段意地悪ばかり言う子が、「お前すごいな!」と言ってくれてすごく嬉しかったのを覚えています。

さっき、この島の灯台守になれたらいいな、と描きましたが、ちょっと小さくて、平地がなくて住むのが大変かもしれません。それに高波が心配です。

P26-27  やったね!

このページもすごく好きでした。きらきらしたものが好きだったからです。この宝物が入っている桶、真ん中をページの境目が縦に走っているので、本に角度をつけて見ると桶がハート型に見えるんですよ。それで幼いわたしはこの桶を「ハート型の入れ物だ!かわいい!さすが、私の好きな物がわかっているな」みたいな気持ちで見ていました。
ランプがあって、周りが暗いですから、ここにたどり着く頃には夕方になってしまったんですね。

通して好きなところ

この本の好きなところは、各ページの繋がったストーリー性がわかりやすいところです。『I SPY6 ミッケ! ゴーストハウス』もそうですが、自分がミッケの世界を移動している気分が味わえます。
この本では、町の中心街がから始まり、そのうちの一つの店のショーウィンドウとそこにある地図、地図と同じ角度から見た町の全貌、そこに写っているツリーハウスから移動して灯台のある岬へ、それから近くの納屋に入り、海辺から島を目指し、井戸へ。という動きが分かります。
20ページの洞窟だけ、はじめは前のページとの繋がりが分かりませんでした。でも、こういう時の地図ですよね!10ページの地図を見ると、灯台の近く、入江のようになっている所に「CAVE」(洞窟)とあり、その洞窟の範囲が点線で示されていますが、納屋がすっぽりその範囲に入っています。
18ページで納屋に入り、その中に地下の洞窟へ通じる道があったのでしょう、そこから海へと出たのかな?と道筋を考えると本当にワクワクします。
こういう繋がりが頭の中で組み上がって辻褄が合った時ほんとうにうれしいです。

おわりに

初めて、公開する形でこんなに長い文章を書きました。書きたいことだけ、ほんとうにだらだらと書いて、こんなのでいいんだろうか…と不安になりますが楽しかったのでまた好きなように書きたいです。


ちなみに、わたしのこのスミシーという名は、メキシカンレッドニーの学名からきています。モケモケのタランチュラ可愛いな、と思って。でも純日本人なのにこの名前なのがだんだん気恥ずかしくなってきたので、そのうち憧れの苗字とかに改名する可能性があります。

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