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ジェスチャー・ドローイング、その効果は!?

はじめに

「DL同人でデビューする!」を目標に6/22にパルミーに入会し、日々イラストの練習に励んでいる”すみす”です。

パルミー入会から3カ月が経ちました。
6カ月間の契約コースなのでちょうど半分が経過したことになります。

そんな折り返し地点の3カ月目で私は私のイラスト人生を大きく変えるかもしれない!?ものに出合います。

”ジェスチャー・ドローイング”です。

この1カ月のほとんどを費やしたジェスドロ。
その驚くべき効果とは…

ジェスドロを1ヶ月やってどれほどの効果があるのか?

今回は、そんなジェスドロの話を中心に他にもパルミー以外で見つけたある動画の話やそこから見つけた書籍の話を詳しくしていきたいと思います。

神月かりん3

停滞

前月”さいとうなおき”先生の提案する「イラスト夏合宿」を必死の思いで完走した私は少々疲弊というか、やり切った感みたいなのがあって次の目標をすぐに定められずにいました。

引き続き”塗り”の練習に特化し、ネコぷし先生の講座「厚塗り風イラスト講座」を受講したりしながら日々描いてはいたものの、「これじゃない、こんなものじゃない私が描きたいのは」と自分のイラストに嫌気が差し始めていました。

練習法にも疑問を持ち始めていました。

そんな感情を持って描いていてもちっともやりがいというか張り合いがありません。

”ここは何か新しいことを始めよう!”

先月のように自分にテーマを与えてやろう。
そうすれば、またテンションも上がってくるはず!?

そうして見つけたのが砂糖ふくろう先生の「毎日一緒にジェスチャードローイング ヌード編」の講座だったのです。

春日野さくら77(ブラシ塗り練習)

ジェスチャー・ドローイング

ジェスチャー・ドローイング、聞きなれない人もいるかもしれません。
簡単に説明すると、2、3分程度の短い時間で行う簡易デッサンのようなものです。

時間についてはある程度幅があるようでこの講座では1、2分を基本としながらも短いときで15秒や30秒で描くというものもありました。

「そんな短い時間では描けないよぉ」というそこのあなた 大丈夫です!次第に描けるようになりますから。

「軽~い気持ちでやりましょう」

そんな風なアドバイスを終始受講者に送り続ける砂糖ふくろう先生の言葉はこのときの少しテンションが低かった私には心地よくてゆる~くいこうという気になれました。

実際に挑戦してみると上手くいきません。
なんかこちゃこちゃしたものになってしまいます。

しかも、全身まで描き終える前にタイムオーバーなんてこともざら。

少々、不安になりながらも動画を進めていくと、チラホラとヒントが与えられます。

”ライン・オブ・アクション”や”CSI”での線の捉え方。

そして最も大事なのが、「見たものをそのまま描くのではなく、感じたものを描き出す」という言葉だった。

なるほど!

ヒントを参考にして再びペンを手に取ります。

う~ん、上手くいきそうでいかない。

どうやら一筋縄ではいかないようです。

次第に焦りもあってか、こんなことやってて何かの役に立つのかな?
とか
こんな短い時間で描くのってぶっちゃけ意味あるの?
なんて気持ちが芽生え始めます。

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Ki Studo

ジェスドロは毎日続けてはいたものの、気持ちは晴れません。
想えば、このときの私は時間のかかる薬ではなく、いわば即効性のある劇薬を求めていたのかもしれません。

そんなときです。
「ドローイングのコツになるようなもの、何かないかなぁ」とYouTubeを漁っていたら一本の動画に行きつきます。

”Ki Creative Studio ONLINE Drawing Hacks”

アニメーター、イラストレーターのキー・イニス先生がアメリカ仕込みのドローイングのTipsやテクニックを披露してくれるという番組だ。

20~30分程度の動画で、イラスト初心者にも分かりやすい内容。
そして、先生の隣には日本人通訳者がついているので安心して楽しめます。

9月現在、50近くあるトピック。
すべてを視聴した人間から感想を言わせてもらうと。

他のお絵かきユーチューバーの講座と比べると真面目な番組で、どこかの専門学校の講座を受講しているっていうイメージ。

イラストに萌え要素などはいっさいなく、どっちかというとディズニーアニメより。

ここだけ聞くと、苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、人体の説明なども丁寧にされているので「分かってるなぁ、この人」という玄人向けのリアルなキャラクターを描きたい人は一見の価値があると思います。

無料でこの質と量の動画が見られるのはありがたいです。

個人的には番組が長く続いてほしいと思っているので再生回数がもっと伸びてくれると嬉しいです。

この番組ではパースやアナトミーといった難しいなと感じられることも多く取り上げるのですが、私に一番役に立ったというのは人体の上半身と下半身をコメ袋で考えるというものです。

これは砂糖ふくろう先生も似たようなことをおっしゃっていましたが、この考え方で描き始めると何だか描くのがすごく楽になったような気がします。

ある回でキー先生が影響を受けた先生たちを紹介するという企画がありました。

①グレン・ビルプ
②ロン・ハズバンド
③アーロン・ブレイズ
④マイケル・マテジ
⑤アンドレアス・デハ

イラスト初心者の私は残念ながら一人も存じていなかったのですが、そうそうたるメンバーらしいです。

いわば、巨匠たちです。

ひとりひとり詳細な説明がなされるなか、私は一人の先生に興味を持ちます。

マイケル・マテジ先生です。

この先生は、フォース理論でイラストに生命、力、エネルギーを宿すドローイングを志しています。

「そのまま見た通りに描くのではなく、印象・メッセージを込めるためのデザインをする」

先生の考え方を聞いたとき、砂糖ふくろう先生が言っていたことと繋がったと思いました。

マイケル・マテジ先生の著書「リズムとフォース」を手に取るまで時間はそうかかりませんでした。

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リズムとフォース

ジェスドロに疑問を持ち始める中、出合った一冊の本。

「イラスト夏合宿」以降塗りに特化した練習をいったん休止し、ここはドローイングを根本的に見直そうと決めました。

現在知っていることを繰り返して続けていても結果(出来上がるイラスト)も同じことに気づいたのです。

10日ほどかけてじっくり本書と向き合いました。

・フォース
・人体の動詞を描く
・最初に探すべきは、胸郭から骨盤にかけてのつながり
・ラインのリズム 
etc...

本を読み終えたとき、私の画力はグンと上がったというわけにはいきませんが、考え方は大きく変化したと言えそうです。

これまで一本のラインに意思(フォース)を込めることなんてなかったし、リズムも考えてはいませんでした。

この本は、絵に対する考え方に気づきを与えてくれるものだと思います。

時間がたって忘れた頃に2、3回いや10回、20回としわくちゃになるまで読むのがいいタイプのものだと思う。

現在、私はこの本の模写に取り掛かっています。
未だ、自分の絵に目に見えた効果は現れませんが、何度も言うように考え方はすっかり変わったと言えます。

骨格トレース4日目5

最後に

ジェスチャー・ドローイングを1カ月続けてみた結果、イラストがうまくなったか?という問いに私はこう答えます。

「残念ながら上手くはならないです」

1カ月続けていても制限時間内に描き終えないことなんてしょっちゅうだし、コレといったラインも未だに見つからないことが多いです。

ラインに関していえば、悩みすぎて最初の頃より逆に頭の中がごちゃごちゃになってしまう時もあります。

ですが…

これだけは言えます。

一種の副作用ともいえるかもしれませんが、毎日全身のイラストを描いてきたせいもあってか、全身イラストに対する苦手意識というか抵抗がなくなったことです。

これはバストアップを中心に描いてきた頃からの大きな一歩なんじゃないでしょうか。

結果、1カ月程度ではイラストは上手くならないかもしれないけれど、全身を描くことへのハードルが下がるよということです。

現在は、パルミーにて『骨格トレース』なるものの存在を知り挑戦し始めたり、イラストだけではなくストーリー(物語)創りのも興味を持ち始めたりして励んでいます。

パルミー受講残り半分(3カ月)となりました。

今後も途中の成長経過を余すことなくお伝えしたいと思いますので、今後の”すみす”をよろしくお願いします。

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