α7ⅢをXE-4へ乗り換えようとしたけど辞めた話
こんにちは。Smithです。富士フィルムのXE-4。このカメラに惚れて、Goopassさんでレンタルして1ヶ月使用し、Twitterで「買い替えます!」と高らかに宣言しましたが・・・
辞めました!!(なんかすみません)
今回はXE-4の魅力とα7Ⅲとの比較、なぜ乗り換えを辞めたかについてお話をしていきたいと思います。
■XE-4について
XE-4は、X-T4等のフラグシップ機と同じ、富士フィルムの第4世代センサー「X-Trans CMOS4」と「X-Processor4」を搭載しながら、最小・最軽量でコンデジのようなサイズのモデルです。詳細はこちら。
富士フィルムは、こういったフラグシップと同等の性能を、惜しげもなく中級機に搭載してくれるところが素晴らしいと思います。
■X-E4のいいところ
・小型軽量
・クラシックネガなど、最新のフィルムシミュレーションが使える
・カメラ内でトーンカーブがいじれるため、撮って出しが追い込める
・レンジファインダースタイルで、ライツミノルタCLみたいで素敵
・チルト液晶
・フォーカスレバーが付いていて、かつ動かしやすい
・ファインダー、背面液晶とも綺麗、タッチパネル
・電子シャッターで1/32000まで使える
・小型軽量
やはり小型軽量にフラグシップ同等の機能が詰まっているロマン。子ども連れのお出かけでも邪魔になりません。
・クラシックネガなど、最新のフィルムシミュレーションが使える
フィルムシミュレーションが本当に素晴らしい。クラシックネガは大体の人が想像するフィルム!っと言った色調で、やや青みがかった緑の発色がなんとも言えない感じ。僕のプリセットとも近いところまで追い込めて、正直ポートレートでなければほとんど現像いらないのでは...というレベル。
触れられることが少ないですが、グレインエフェクトも第4世代から4種類の組み合わせが使えるようになっており、Lightroomよりも自然な粒子の乗り方だと感じました。僕は、光の条件によってはほとんどフィルムと差が分かりませんでした。
・カメラ内でトーンカーブがいじれるため、撮って出しが追い込める
大体のカメラは、コントラストや彩度などはいじれますが、ハイライト、シャドウに分けて調整できるカメラは少ないと思います。フジはフィルムシミュレーションに加えて、このトーンカーブが0.5刻みで調整できるため、コントラストが高いクラシックネガをトーンカーブで柔らかく...といったことが撮って出しのJPEGに適応できます。これ各社でも採用して欲しい...!
・レンジファインダースタイルで、ライツミノルタCLみたいで素敵
僕はコンパクトなフィルムカメラが好きで、レンズ交換式ではライツミノルタCLを所有しています。このシンプルで洗練された見た目とサイズが、X-E4とほぼ同じくらい。レンジファインダースタイルのカメラは少ないため、この見た目に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
・チルト液晶
僕はハイアングルやローアングル、ウエストレベルなど様々な角度から撮るのが好きなので、やはりチルト液晶は便利。個人的にはバリアングルより、すぐに角度が調整できるチルトの方が好きです。
・フォーカスレバーが付いていて、かつ動かしやすい
これくらいの価格帯ではフォーカスレバーが省略されることが多いですが、ちゃんとついているし、フジのレバーは個人的に使いやすい。
・ファインダー、背面液晶とも綺麗、タッチパネル
α7Ⅲ最大の不満点、ファインダーと背面液晶の見えにくさ。明らかに中級機のX-E4の方が綺麗だし、タッチパネルで操作できてピントの確認も容易。ファインダーが小さいのでややメガネだと見にくいですが、日中でも特に支障なく撮影出来ました。
・電子シャッターで1/32000まで使える
ポートレートを撮影する際、シャッタースピードを上げられるということはf値が解放付近で使えるということ。最近は少し絞って撮影することも増えましたが、やはりオールドレンズの魅力は解放描写。LeicaM10は1/4000までしか上げられないため、ここぞと言う時に使い分けが出来るのはいいですね。
■X-E4の気になったところ
・動体へのオートフォーカス
・防塵防滴でない
・フロントダイヤルが軽すぎてしばしば設定が変わる
・ボタン、フォーカスレバーの位置
・チルト液晶のアームが固く、サッと動かしにくい
・バッテリー持ちが良くない
・動体へのオートフォーカス
これが乗り換えなかった1番の理由。小学生の長男の運動会で、XF70-300を使用した際、フォーカスが追いきれませんでした。α7IIIでは外さない状況だったので驚きました。ポートレートやスナップでば全く問題ありません。
AF-Cで被写体は1番手前にいるのに、何故か後ろに引っ張られるピント。
・防塵防滴でない
これも運動会のとき。校庭の砂埃やばい。カメラが気になってやや撮影に集中出来ませんでした。
適正露出ですが、砂埃で真っ白。
・フロントダイヤルが軽すぎてしばしば設定が変わる
これあまり書いている人がいないので、僕だけかもしれませんが・・・X-E4は背面のダイヤルがない代わりに、フロントダイヤルを押し込むことでシャッタースピードやISO感度を変えることが出来ます。しかし、このダイヤルが軽すぎるので、意図せず指が当たってしまい、設定がずれてしまうことが多々ありました。僕はマニュアル露出で撮ることが多いので、結構ストレスでした。
・ボタン、フォーカスレバーの位置
これは個人差が大きいと思いますが、僕は基本的に親指AFを使用するので、もう少し右側にボタンが欲しかったです。フォーカスレバーについては、フジの上野さんがグリップ・親指の自由度をあげるためにあえて下に設置したと説明されていましたが、多用する身としてはやはりもう少し上でも良かったのかなと。
・チルト液晶のアームが固く、サッと動かしにくい
α7IIIは1本の指でサッと引き出せるので気にしていませんでしたが、X-E4は①指を引っ掛けて少し引き出す②2本の指で液晶を動かすという2ステップが必要になります。また、本体に液晶を埋め込みフラットにした関係で、チルト液晶のアームが華奢であり、自身の使い方では心配に思いました。
・バッテリー持ちがよくない
これに関しては、小型軽量の代償としてし許容できる部分で、予備のバッテリーを持っていけば済む話ですが・・・LeicaM10と同レベルのバッテリー持ちのため、それぞれ3つずつのバッテリーを持っていくとなるとなかなかの荷物だなと。バッテリーよく忘れるし。α7IIIは1000枚近く撮れるため、安心感があります。
■まとめ
X-E4は趣味カメラとして、威圧感を与えないポートレートやスナップなどに最適であり、サブカメラとしてかなり魅力的なカメラだと思います。
しかし、運動会など動体の撮影や、海や雨などの環境ではやはりやや心配で、オールマイティにこなせるα7IIIの代わりにはなりませんでした。
日常を撮るカメラとしては最適だと思うので、いずれは手に入れたい・・・と思うカメラでした。参考になれば幸いです。
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