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根津神社の由緒を調べた経緯

 どうもsmithです。
 …とかいう書き出しでいいのだろうか。

 「根津神社考」が一段落したら自己紹介的なものを書こうと思っていたのを思い出した。


 smith(スミス)。ハンドルネームは適当。
 画像は気象庁から拾ってきた。須美寿島っていうらしいよ。しらんけど。
 中年、男性、既婚。普通の勤め人。
 趣味は、近所の神社仏閣を散歩すること。あと競馬。

 以上。

 大変だ。終わってしまった。


 色んな人が色々書いてて面白いな、と読む専門だったnote
 今回、初めて投稿してみたのだが、約1ヶ月でだいたい2000ビュー。

 全部が読まれた数じゃないよっていうのは他の記事で拝見したが、それでもまあ嬉しいもので。
 スキもちらほらいただきまして。ほんとうにありがたい。

 最後の稿で触れたとおり、今回の記事を書き始めたのは、近所の根津神社の縁起を改めて読んでみたのがきっかけ。
 もともと地誌というか、地域の由来に関心があり、散歩しながら、寺社の縁起や、町や通りの由来の掲示を見つけるとつい立ち止まって読み込んでしまう。

 執筆のきっかけにはもう一つ、国会図書館のデジタルコレクション次世代デジタルライブラリーの存在を知ったことがある。
 江戸時代の古地図も古文書も、分厚い自治体史も、ワード検索をかけて、家にいながらにして読めてしまう。特に次世代デジタルライブラリーは、AIでくずし字のテキスト化までしてくれるから、検索やコピペもできる。
 これは地誌好きにはたまらん。今までは先達の書籍を鵜呑みにするしかなかったが、自分で原典にあたって調べることができるじゃないか

 ということで、ものの試しに「1900年あまり前に日本武尊が…」という根津神社について調べ始めたら、これが面白い。


〇町名由来の掲示板とかで名前くらいは知っていた「御府内備考」には大したことは書いてなかった。

〇「御府内備考」には「続編」なるものがあり、寺社についてはそっちが詳しいと知る。が、なぜか国会図書館のサイトにはない。ググったら東京都公文書館のデジタルアーカイブにあった。でも今度はくずし字が読めない

〇検索しまくったら「東京都神社史料」に「続編」が活版で掲載されていた。これなら国会図書館で読める。
 だが、日本武尊なんて全然書いていない

〇更に検索を進めると、明治期の雑誌の特集号で、都内各地の縁起・由来を紹介する「新選東京名所図会」(法政大学江戸東京研究センター)なるものを発見し、そこで「稍々(やや)奇怪」な資料として紹介されていたのが「武州豊島郡駒込村古来伝聞記」であった。

〇ところがこの文献、原典が全然見つからない

〇探しに探して、最も長く引用されているっぽいのが「東京市史稿」であった。江戸・東京の地誌に関する諸資料を集めるべく、東京市(都)が明治時代から編纂を始め、こないだ(令和3年)までかかったという。これはすごい。

〇メモしながら調べているうちにだいぶ情報がまとまってきたので、各種文献でどういうふうに取り上げられているか並べて比較してみよう。

 …という思考回路、検索結果を垂れ流したのが「根津神社考」である。
 特に「伝聞記」については、解説するものが他に一つも見つからなかったので、手元でメモってるだけではもったいなくなってきてしまい、つい。


 以上が、私が根津神社を調べた経緯である。

 投稿してから気付いたのだが、根津神社考のように何らかまとまった記事を書くよりは、つれづれに連載する形の方がオーソドックスなのだろうか。
 noteへのファーストタッチが調べ物だったので、なんだか間違ったような気がしないでもない。

 ので、自己紹介がてらつれづれに書いてみた。雑談で申し訳ない。
 せっかくなのでまだ拙稿「根津神社考」をご覧でない方は、よろしければぜひ。

 次回以降は、途中で調べたけど言及できなかった文献を少しずつ紹介する予定。


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