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美顔器は意味あるの?

化粧品研究者のすみしょうです。

化粧品開発10年以上の私が美容やスキンケアの情報をちょっと科学的な視点で解説しています。

先日美容室に行ってきました。

美容室に行くとやっぱり髪型の変化がすぐわかるので、スキンケアとかよりも一瞬でテンションが上がる力があるなって感じました。

メイクとかもそうですよね。

スキンケアは地道にケアしていって日々のお肌を維持する側面が大きいと思うんですが、メイクや髪型、服装は変えると一瞬でポジティブな力が生み出される感じがしてて、すごく楽しいなと思っております。

美顔器って効果あるの?

今日のテーマは美顔器です!
美顔器って本当に効果あるの?という疑問に答えていきたいと思います。

結論から言うと効果ありそうです。

美顔器って私も知らない分野だったので、どんなものかと思ってエビデンスを見てたんですよ。そしたら論文とかも結構あるみたいで、最近注目されているのは「光」だとか。

美容医療の世界ではフォトフェイシャルって呼ばれたりもするんですかね。 美顔器はその光の出力を医療よりも弱目にして家庭でもケアできるようにしたものです。

資生堂さんやPOLAさんなど大手の化粧品メーカーさんも研究されています。

最近私の中で印象に残っているのは資生堂さんと、美顔器の開発をしているヤーマンさんが共同で「エフェクティム」と言うブランドを立ち上げたことですね。

スキンケアで成分を肌に与えつつ、光でアンチエイジングすると言う、化粧品だけでなく光を取り入れるのが最近の技術なのかな。

美顔器にどんな効果があるのか?について解説しますね。

光って波長があって、波長によって見える色が違うんです。よく虹の7色を「せき(赤)・とう(橙)・おう(黄)・りょく(緑)・せい(青)・らん(藍)・し(紫)」なんて覚え方もしますよね。

上記は色があって見える光で可視光線と呼ばれます。その可視光から外れた見えない領域を、紫外線とか赤外線と呼びます。

画像引用:光老化啓発プロジェクト委員会 https://www.hikari-rouka.org/knowledge/sunlight/

紫外線も光の一種で波長がすごく短いんですよね。定義によって若干違うものの、以下のように言われてます。

  • 紫外線(UVB):290〜320nm

  • 紫外線(UVA):320〜400nm

  • ブルーライト:380〜500nm

  • 可視光線:400〜800nm

  • 近赤外線〜遠赤外線:800〜2500nm

波長が短い方がエネルギーが高いので、皮膚の損傷などしやすいが、皮膚の浅いところまでしか入りません。波長が長いものはエネルギーが小さいものの、皮膚の奥まで入ります。

紫外線で言うと波長が長い方、つまりUVAと言われる方が、真皮に入り込み、たるみやシワの原因になると言われています。UVBは表皮までしか届かないですが、皮膚の炎症やシミの発生に主に関わっています。

美顔器で使われている光の波長は、主に可視光線ですのでさらに真皮より奥に届くと。エビデンスが豊富なのが可視光線の中でも波長が長めの赤色の光みたいです。

その赤色のLEDの光を使って色々実験されてるみたいで、効果のひとつに「基底層の細胞が増殖する」と言われています。

※基底層とは‥ 4段階に分かれている皮膚(表皮)の最下層のこと
(角質層→顆粒層→有棘層→基底層)

画像引用:株式会社サンソリット https://www.sunsorit.co.jp/skincare-labo/skincare_column_18/



基底層には表皮幹細胞と呼ばれる表皮細胞を新たに生み出す親玉みたいなものがあるんですが、これが年齢とともに増殖性が低くなると言われています。

そこに光を与えることによって幹細胞が活性化するという報告もあるんですよね。

あとは真皮の線維芽細胞(ヒアルロン酸などを生み出している)も元気にしてくれるという報告もされています。

このクリエイターの仕事をしているとPRの依頼も頂くのですが、海外のメーカーさんの美顔器の依頼があったんですよ。

その時はLEDとか詳しくないしエビデンスもよくわからないのでやめときますって感じだったんですけど、最近「エビデンスも示せるんでどうですか?」って来てたんですよね。

それでまた本格的に調べようかなって。

海外でもLEDの美顔器でシリコンのゲルみたいなぐにゃぐにゃのマスクを顔に貼り付けるタイプのものとかもあって、エビデンスを調べたり、製品の使い心地がよかったらまた動画にしたいなと思っております。

仕事をしていてテンション上がったこと

最近は自社商品の開発をメインに頑張っているんですが、私はめんどくさがり且つ効果を求めたいという考えなんですよ。

いかにたくさんある商品の中でスキンケアラインをシンプルにできるかって常に考えています。

ヘアケアを開発中なんですが、シャンプーとトリートメントを2回やるのが定番じゃないですか。さらにはアウトバストリートメントとかも使うと3品使いになってどんどん増えてくんですよねー。

それがちょっとめんどくさいと思っている人いないんかなーと思ってて。

私はシャンプーだけで終わらせたいと思ってたりするんですけど、それだとまとまりとかあんまり良くないとかもありますよね。
なのでトリートメントをベースにしてそこにシャンプーのような洗浄力を付与できないかな?と思い開発しております。

これ実は市販品で既にそういう製品があるんですよね。それが以下の2つです。

coconeさんのクレイクリームシャンプー


・SABONさんのローシャンプー

この2つがまさにそういう設計でして時短ができて良いんです。

正直洗った感じはシャンプーの方が「泡で洗いました!」って感じなんですけど、頭皮が臭うみたいなトラブルも無いので良いなと思っています。

しかもこの2つの商品、結構人気みたいなんですよね。

ただそれぞれに、容器の使い勝手とか香りとかヘアカラーの落ちにくさとか「もうちょっとこうだったら良いのにな‥」と思うポイントが個人的にはあります。

シャンプー処方だと出来なかったようなこともできるようになるんじゃないかな?と思って現在開発を進めております!

容器も色々検討するんですけど、斬新なものを見つけました。

これはスプレーゼのX (旧Twitter)の方でスタッフがつぶやいてくれてるんですが、詰め替えが簡単にできるポンプ容器でデザインもインパクトがあって良いなーと。


これなんですが、見たとき思わずテンションが上がってしまいました!

うちの妻も時短のクリームシャンプー使ってたときは「ついそっちに手が伸びちゃう」って言ってたんで忙しい方や小さい子どもがいてバタバタする方にも良いんじゃないかなーと思っています。

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すみしょう@化粧品研究
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