体験談の魔力
新入社員の研究員の方の親睦会のときのことをお話ししますね。
大阪にシェアオフィス(本社)を構えてまして、たまに大阪に出張に行くんですがその時の話です。
ランチミーティングみたいな感じでやったんですが、その前にHUNTER×HUNTERや幽遊白書の作者の冨樫義博展にも行ってきました!
冨樫先生は嫉妬するくらいの才能の持ち主ですよね。
絵も上手いし、表情も上手いし、ストーリーも常人離れしているというか。期待を裏切ってくる感じがめちゃめちゃ好きなんですよね!
社員紹介
私たちは株式会社エスプレッセという会社で働いていて今社員が4人いるんです。
1.私(すみしょう)
2.化粧品の企画や開発、SNSを担当している妻(現在育休中)
3.スプレーゼというオリジナルブランドのカスタマーサポート
4.論文などをまとめてくれたりする研究開発担当
特徴としては大手メーカーさんに比べると小回りが利くと思っています。
例えば原料メーカーさんが新しい成分を出したときにそれを採用するハードルが低いです。
大手さんだと使用実績や安定性などめちゃくちゃ細かくみてから使うと思うんですが、弊社の場合、信頼できる原料メーカーさんで、必要な安全性試験を確認してる場合はスピーディーに取り入れたいなと思っております。
さてさて、親睦会(ランチミーティング)では社員同士で流行の製品の話や1年間の振り返りなどををしたりしました。
おかげさまでスプレーゼ順調でご評価いただくことも多くありがたいなと思っております。
ただ、いかんせん商品が大きく分けて化粧水とクレンジングオイルの2つしかなくて、現在進行形で色々な製品を開発中です。
クリームやヘアケアは最終段階が見えてきたので、来年の3月4月あたりに出せたら良いなと思っています!
体験談の魅力は完全にかわすのは不可能
今回は科学的な視点というか冷静な判断というテーマで”体験談の魅力は完全にかわすのは不可能”というお話しします。
先日大阪でメーカーさんと会って商品の紹介を受けていたんですが、エビデンスやデータを見せてもらいながら話を聞くんですね。
プレゼンを聞いているときはデータとかじっくり見る時間は無いんですが、熱量のある話だけでスゴそうだなって思ってまったんですよ。
本当なら一人になって「このデータ本当にすごいんかな?」って実験方法を詳しくみたりして判断するんですが、その時は担当者さんの話だけで引き込まれてしまいました。
普段からデータに慣れ親しんでいて、その重要性をお伝えしているはずなのに、体験談というか熱量を持ったお話しをされると冷静さを欠いて「スゴそうだな、使ってみたいな」と。
これはSNSの体験談も同じじゃないかなと思っていて。
例えば、小難しい論文の話をして「こういう理由でこの成分は角栓を溶解して〜」などと伝えるよりも体験談で「〇〇がめちゃくちゃ毛穴に効きました!絶対買うべきです」みたいに強烈に断定的に言われたほうが刺さるんですよね。
だからSNSで紹介されたものを使ってみたいなと思うんですけど、あくまで体験談はエビデンスレベル的には一番下なんですよ。
体験談というか”専門家の意見”のエビデンスレベル一番低くなります。
個人的にその人に効果があるだけかもしれないし、その成分ではなくその他の成分による効果かもしれないし、もっと言うと化粧品ではなくその時の体調や睡眠、食事の影響かもしれません。
とはいえ体験談はスキンケアを見直すヒントになるので「この人がそういうならちょっとやってみようかな」と思って取り入れるのは全然ありです。
私たちが気づかないことを一般ユーザーの方が気づくこともあるので、体験談は信憑性が無いと切り捨てたらダメだなと思います。
一番は体験談を知りつつ、そのエビデンスレベルを吟味しつつ、何が正解に近いんだろうと考えていくことが大事ですね。
何が言いたいかというと体験談は強烈すぎて研究者でもパッと見ただけでは「おっスゴいな」と思ってしまう力があると言うことです。
なので化粧品や医薬品の広告で体験談を使ったらダメってなってるんですよ。 効能効果の保証に繋がるのでダメなんですよね。
このような冷静な視点を持って化粧品選びができると考え方が広がるのかなと思いました!
よろしければサポートいただけると嬉しいです!よりよい化粧品業界になるように尽力していきます!