私と図解〜人生最大の挫折編①〜
私が図解に取り組んできた歩みについて、
コツコツと綴っていきたいと思います。
初回は「人生最大の挫折編」です。
図解にご興味がおありの方の中には、
「これまでの人生を変えたい」という
強烈なエネルギーをお持ちの方が
多くいらっしゃると思います。
まさに私もそうでしたので、
最初に仕事で図解を取り入れた背景について
お話したいと思います。
*
私は新卒で地方銀行に入行しました。
激動の1年目でした。
朝4時半に起きて日経新聞のレポートを書き上げ、
金融や経済の知識を詰め込む日々。
毎月のようにある資格試験に向けて、
空き時間も休日も、とにかく勉強の毎日でした。
研修を頑張った結果、晴れて都内の支店に配属となり、
尊敬できる先輩方に仕事を教わりながら、
懸命に毎日を生きている感覚でした。
社会人として、銀行員として、
もちろん様々な恐怖やプレッシャーがありました。
それでも、1人前の営業になりたい気持ちが強かった。
実家を出て経済的に自立するという目標もありました。
1年目の冬、上司からのパワハラにより休職。
支店の先輩方は、本当に心から励ましてくれました。
あの時の感謝の気持ちは、今でも忘れることはありません。
けれど、私の心は、目にも止まらぬ速さで、
急激に折れて動けなくなりました。
頑張れなかった。
期待に応えられなかった。
パワハラに負けてしまった。
一人前の営業になりたかった。
無限にあったはずの「可能性」が、
ボロボロと手の中からこぼれ落ちていくようでした。
途方もない無念さを抱えながらも、
事務の部署で復帰しました。
*
配属先は、手形や小切手を処理する部署でした。
朝出勤して、30分ほど作業したら、ずっと暇。
お昼休憩の後、1時間ほど作業したら、ずっと暇。
仕事をしている時間より、暇な時間の方がずっと長い。
ひたすら自分と向き合う日々のはじまりでした。
心を癒すために、静かで仕事量の少ない部署に異動させてくれた。
それは十分に理解していましたが、
当時社会人2年目の私には、受け入れがたい現実でした。
もっと仕事を覚えたいのに。
もっと色々できるのに。
同期は、どんどん一人で金融商品を販売できるように
なっていきます。
私は、少量の手形や小切手を処理するだけ。
毎日同じことの繰り返し。
気が狂いそうでした。
精神的に立っていられないほど、
挫折感と敗北感でいっぱいでした。
待っていても、仕事が降ってくることはない。
自分で見つけた仕事は、倉庫の書類整理。
保存期間が過ぎた書類を、シュレッダーにかけていました。
毎日、午後の仕事は、ほぼシュレッダー。
それも、かけすぎると、仕事がなくなってしまうから、
部数を決めて、少しずつゆっくりかけていました。
ああ、これが、自分が選択してきた結果。
ああ、ここが、今の自分の実力なんだ。
すごく惨めでした。
「毎日シュレッダーしか仕事がありません。」
「惨めで仕方ありません。」
「本当に辛いです。」
人事の方に連絡して、面談を設けてもらいました。
そこで言われたことは、
「あなた、よく頑張ってるじゃない」
「そんな弱音を吐いている場合じゃないわよ」
という叱咤激励、そして、
「どうして目の前の仕事をもっと知ろうとしないの?」
という素朴な疑問でした。
仕事の流れを深く知ること、
手順マニュアルをつくってみること、
それを上司に見せてみること、
色んなことを提案してくださいました。
この時は、厳しい言葉も多くあり、
結構心が折れかけました。
けれど、「このまま終わってはいけない」という
反骨精神も蘇りました。
それまでは、正直なところ、
手形や小切手なんて、全部電子化されるんだから、
学んだって無駄だと思っていました。
けれど、この面談をきっかけに、
「知らないから、同じことの繰り返しになっていたんだ。」
ということにも気づきました。
現物の流れ、資金の流れ、掛かる日数などを
一回学んでみよう。
そう決意して、手形や小切手について、
学生時代から興味のあった図解を取り入れて
少しずつまとめはじめました。
図解は、私の希望の光でした。
(人生最大の挫折編②へ続く)
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