野村監督の言葉。
私が仕事のことで落ち込んでいた時、
パートナーは野村克也監督著の「野村の金言」という本を見つけて
読んでみたら、と机に置いておいてくれた。
初めは説教くさそうで正直あまり乗り気ではなかったのだけど
意外とそうでもない言葉が多かった。
むしろ刺さる言葉が多かった。耳が痛いものも含めて。
その言葉から一つ。
「プロセスの‘プロ‘はプロフェッショナルの‘プロ‘である」
以下引用
ー結果の裏側には、どうしてその結果が導びかれたのか、という理由がある。それこそが、野村野球ではプロセスに他ならない。きちんとしたプロセスを踏むからこそ、よい結果にたどり着くことができるし、結果を出すためには、どのようなプロセスを歩むかが重要になる。良い結果を出し続けることは、いかにプロセスを重視するかにかかっている。ー野村克也 野村の金言より一部抜粋
営業も、言わずもがな数字という結果が評価につながる世界。
そこに人格とか、それまでにあった苦労などは重要視されていない。
評価されるほうも、手の内は見せないだろうし、たまに評価されたことに対するお涙頂戴の共感話も存在するが、あんまり関係ないと聞きたくないところ。
その中で、「プロセスの大切さ」を説いたこの言葉は、私には響いた。
保険の営業の仕事は、お客様に合った情報を提供することだと思っている。それは保険とか、お金のことだけではない。むしろ、人間関係ができてもいないのにその話は、当然嫌がられることのほうが多い。
住まいにまつわることだったり、子育てのことだったりするかもしれない。最近の流行りかもしれないし、病気や介護のことかもしれない。
でもその前に、その話をする目の前の相手=私(相手からしたらあなた)は何者なの?ということになる。
この一年、コロナ禍での入社で、言われるがままお客様とコンタクトをとってきた。そのほとんどが手紙や、メール、電話でのやりとりだった。会社で、「マスクを送りなさい」と言われ、送り続けたことは、いまでもたまに感謝される。
しかし、マスクを送った私は、どんな人間かをお客様は知らないまま。なので、私は片っ端から会えそうな方に、挨拶など理由を付けて会うことにした。
結果的に一年経ち、エリアのお客様100人ほどいるが、電話にもでてくれなかった方にお会いできたり、電話をすれば快く出てくださったりと、対応が変わってきた。たまに契約をいただくことも出てきた。
これはまさに「きちんとしたプロセスの結果」だと思った。
ただ、この状況でよいわけもない。
近い将来、ひたすら電話かけして、会いに行くとか、ひたすらチラシを配るとか、ウン十年と変わっていない営業手法が見直されると思っている。というかもう見直されてるのかもしれないが、企業の中でデジタル環境を駆使しながらの営業は、ほんとうにやりづらい。だから、新人で基盤のない人は現状チラシ配りに落ち着いてしまう。
過去の手法にとらわれず、柔軟さをもった営業をするならば、
おそらく…私の中に保険を提供するというスタンスは存在しなくなり、もはや肩書すらあやしいものだ。
「荻谷友里」という人物を知っていただく。
今後のプロセスは、こちらにシフトしていくほうが創造的かと思われる。