<感想、訪問1>
施設訪問を振り返ります。
これまでの経験を通して腹話術について感じていることは、腹話術というのは、テクニックを磨くほど、多くの方を引き付ける力を持っているが、それだけでは瞬間芸に終わってしまうということです。
まず、お客さんが感心するのは、口が動かないとか人形の動きがリアルであるとか、技巧的な部分で、その後のストーリーがつまらないければ、当然のことですが、直ぐに飽きてしまいます。特に腹話術は、最初のインパクトが強い分、落差が激しいです。
たとえ有名な方の演技であっても、声が遅れて聞こえるなどテクニックの部分に関しては、1~2回(数分)、見れば十分で、何回も見たいと思う人は少ないのではないでしょうか。長く持たせるには、中身、ストーリーが大事だと思います。
今回は、ストーリーの中に、思い切って、趣向の違うクイズと歌を入れ込みました。腹話術のストーリーの中の展開としてクイズと歌が入るのです。少し強引でしたが、別物としてやるよりは、クイズも歌もそれほど上手くなくても(本業でないということで)大目に見てくれそうな気もしました。
クイズに関しては、人形キャラクターの好きな食べ物は何かということで、食材のイラストを見て、好きな食べ物を当ててもらいます。食材のイラストは色鉛筆で紙に描き、紙を折ると裏に隠れた食べ物が出現するという仕掛けです。仕掛けは、保育士研修で習ったものです。同じ福祉関係ということで活用できる部分は多いようです。
歌に関しては、歌詞を表現したイラストを見てもらい歌のタイトルを当ててもらいます。ただ、歌うよりもゲーム感覚で良いと思いました。そこそこ、楽しんでいただいたと思います。
これで何とか30分です。いずれは1時間を目標にしたいと思いますが、半分の30分でも何とかやっとという感じです。まだまだ経験が要りそうです。