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VRChatでのダンボールフルトラの使用感まとめ

前置き(いらない方は飛ばしてください)

こんにちは世界!Smiley笑顔です。

VRChatでVIVE、Oculus、WindowsMRなどのVR機器だけなら持ってる人ー!
VRChatで脚も動かしたいですよね?
ダンスが出来るまでとは言わない!
とりあえずかわいい・カッチョいいポーズを取りたいだけなんだッ!
でも正攻法なVIVEトラッカーは結構高い!!

(トラッカー一つ12000円くらい×2個以上!!)

しかもVIVE環境を作るほどのスペースなんてないのだ!!
そこで私が出会ったのがこちらのQRコードとカメラ、Driver4VRを使った方法です。

Driver4VRは本来は実在しないトラッカー(仮想トラッカー)を作ってしまうソフトで、$19.97(約2100円)。
(2020/10/04 現在は20%Sale中で $15.97(約1680円) !!!
そして推奨カメラはPSEyeだけど中古で3000円以下。
大きく見積もって6000円以内でできるのでは!?ややっ!これは安い!!
今回はフルトラの方法に関しては上記のサイトや他のサイトでご紹介しているので細かく紹介いたしません。この方法を使ったVRChatでのフルトラ(以下ダンボールフルトラ)の使用感をご説明したいと思います。

ダンボールフルトラの構成

ダンボールフルトラでは10枚のQRコードを張り付けた靴をカメラで撮影して足の位置や姿勢を読み取っています。
この靴を低予算で作るなら余ったダンボールとスリッパがあればできますね。

てことで出展の方法にならって作った靴がこちら。

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私が不器用すぎて汚い。もっとうまく作れると思います。
こんな感じでQRコードを前、左、右、上、後ろに貼り付けます。
そして中にはスリッパを置いて左右からビニール紐で縛って固定してます。そして足元にカメラを置いて読み取るのですがその時に使うカメラと三脚がこんな感じ。

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三脚は百均ショップで売ってたものを使用してPSEyeを挟んでいます。
使ったものをまとめるとこんな感じ。
・Driver4VR  (約2100円)
・PSEye      (~3000円)
・スリッパ   (100~円)
・三脚     (100~円)
・段ボール   (0~円)
三脚は適当な箱や台があれば買わなくてもいけるかも。
次にVRChat用に構成する手順をサラッと説明しますね。


ダンボールフルトラ構成手順


これから簡単な手順を示しますがその前に注意。
Driver4VRやPSEyeはPC構成が古すぎると使えないことに注意してください。前のPC構成のマザーボードがASUS PRIME H270-PROだったのですが、この構成ではDriver4VRをスタートさせる際にエラーが発生しました。その後
ASUS PRIME H370-Aのマザーボードを使用した構成に交換したらケロッと動きました。どのあたりの世代であれば良いかはよくわかりませんが、第7世代以前のような古いPCをお使いの方は交換も考えた方が良いかと思います。

手順としてはこんな感じ。詳しくはkou1niko氏の記事を参照。

①マーカーを以下からダウンロード、A5サイズで印刷
マーカー: https://www.driver4vr.com/files/Driver4VR%20Markers-Alpha1.pdf
②ダンボールを切り取って靴を作る。中にスリッパを置いて横面に穴をあけて紐で固定する。印刷したマーカーを張り付ける。
③Driver4VR公式サイトからPaypal等で入金、アカウント作成。
Drive4VR公式サイト: https://www.driver4vr.com
④Driver4VRにアカウントでログイン
⑤Microsoft .NET FrameworkとPSEyeのドライバーを以下でインストール
iPi Docs: http://docs.ipisoft.com/iPi_Recorder_Installation
⑤Driver4VRでPSEyeを通して靴を映し、キャリブレーションする。
 私はここでスペックの問題で映像が映らず一度ツボりました。
⑥認識したトラッカーの位置修正などを行う。

ここからSteamVRならではの操作
⑦SteamVR設定の「スタートアップ/シャットダウン」→「アドオンの管理」
 →driver4vrをオンにする。フルトラを使わないときはここをオフにする。

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⑧SteamVR再起動後、VRChatを起動!お疲れさまでした。

以上がさっくりとした手順です。おそらく手間はVIVEよりも多いですね。
次にVRChatでの使用感を説明しますね。

VRChatでの使用感

今回の試した環境はこんな感じ。
・OS: Windows 10 Home
・CPU: Intel(R) Core(TM) i7-9700
・GPU: MSI製 NVIDIA GeForce 1660
・メモリ: 32GB
・マザーボード: ASUS PRIME H370-A
・VR機器: Acer製 Windows MR AH101 

①メモリ
WindowsMRとDriver4VR、SteamVR、VRChatを起動してみた時のメモリ使用状況です。一人しかいない状況では11GBですね。その上皆と話すとなると、さらに上がりそうです。メモリは16GBだとカツカツかもしれないですね。
Driver4VRのソフトにあるFPSも30-50とやや不安定。
フルトラちゃんとやりたいならもっとスペックが必要なのかな。

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②キャリブレーション
まずはVRChatでのキャリブレーションの方法について説明しますね。
フルトラでVRChatに入るとフルトラ対応のアバターであれば自動的にキャリブレーションから始まります。また、メニューの「Standing Play」「Seated Play」となっていた項目が「Calibrate」に変わり、手動でもキャリブレーションが行えるようになります。

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この足元の白い球が現在認識しているトラッカーの位置になります。
この白い球を大体左右の足に合わせて調整してあげると脚が正常に動いてくれます。ポイントは足の外側に球をそれぞれ持っていくことです。


VRChat 2020.3.2よりキャリブレーションの方法が大きく変わりました。
以前:アバターがその地点で固定され、手と足を合わせる方式。
現在:アバターはキャリブレーション中でも移動可能になり、自分の視線に合わせてアバターが追従し、手を横に広げて足を合わせるような方式。

なので横を向いても自分のアバターが見えずトラッカーが映る鏡かカメラを設置しないと難しい仕様となっております。Steamのアプリの設定でこの辺りは戻せるそうです。
https://twitter.com/Komya_VR/status/1291826271219879936

Driver4VRでは細かな位置調整が行えます。2020/10/04現在ではバージョンが5.4.0.0ですが、「Calibrate」からのプルダウンメニューの「Master」から細かな位置調整が行えます。

Horizonal Xで左右方向の、Horizonal Zで前後方向、
Verticalで上下方向のトラッカーの座標を調整します。
Rotateはトラッカーの回転です。
その他も色々あるけど使うものとしてはこのくらい。

しかしVRで足トラッカーの球をチラチラ見ながらデスクトップで値を入力しなければならないのでやや面倒臭いですね。間違って移動する方向とは逆に移動させてしまったり通り過ぎてしまったり…
VIVEだとここら辺はどうなっているのでしょうか?

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③操作感

というわけで実践。テスターはえみち(Smiley笑美)にお願いしてます。
動画の内容は以下の通り。

・ソーラン節(どっこいしょ!)
・行進
・頭を左右に振る
・頭を左右に回転させてみる
・頭を上下に回転させてみる

まずはこの方法、QRコードが遮られて一部でも隠れてしまうと認識できなくなってしまいます。この動画を撮った際にもコードが前に垂れて認識できない時がありました。そのため少しカクついている部分も見られますね。

そしてこの方法では足元にカメラを置いて靴を撮るのであまり足が上げられないことになります。カメラから1mの距離では床から20cm程度が限度か。
なので今はやりのI字バランスはできないといってもいいですね。

次に頭を振る実験。ここではトラッカーを用意していない腰トラはどのようになってるのか?というものです。
左右に振り子のように振ってみると、大体二足の中心と頭を結んだ直線上にある感じに見えますね。
そのため腰から角度を付けて曲がるようなトラッキングはできません。

頭を左右に回転させると、胴が遅れて追従してくるように見えます。
ここも動きを作る際には工夫が必要になってきますね。

頭を上下に回転させると合わせてひざも曲がってしまいますね。
ここは頭の位置も関係してきてしまうのかもしれないですね。

ダンボールフルトラでの操作の強みはカメラで映る範囲なら足先まで動かせるということです。これだけでずっと表現の幅も広がりますね。

④その他
その他の注意点としましては靴のダンボールの隙間にコードが挟まってしまうことがあります。事故には十分注意してください…!!


まとめ

最後にまとめると、ダンボールフルトラのVRChatでの利点欠点は以下のようになります。

メリット
・VIVEトラッカーと比べ安い
・狭い場所でも可(2m×1m程あればできる!)
・カメラの映る範囲でなら足先まで個別に動かせる
・靴が軽く動きやすい

デメリット
・現実のビジュアルがみすぼらしい、恥ずかしい恰好に
・カメラの映る範囲外では動けない、足は大きく上げられない
・コード等でQRコードが遮られると認識ができなくなってしまう
・キャリブレーションは少し面倒

結論としましては日常的なポーズを取るならこれで十分。
ダンスなどしたいならVIVEトラッカー買おう!!って感じです。
あとダンボール靴を履くことに自分のプライドが許せる方ならおすすめ!
価格や場所に困っている方におすすめです。

最後まで見てくださり、ありがとうございました!


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