禁断のソース！その名は『ブール・ノアゼット』

ブール・ノアゼットのブールはフランス語でバターでノアゼットは世界三大ナッツのアーモンド・カシューナッツ・ヘーゼルナッツの中のヘーゼルナッツのことである。

しかしヘーゼルナッツその物ではなくヘーゼルナッツの色、榛（ハシバミ）色を指している。

ブール・ノアゼットの材料はバター・レモン・ケッパー・トマト・パセリといたってシンプルなソースがなぜ、禁断のソースと呼ばれるのか、それは昔、良質なバターが手に入らなかったことや、あまりにも美味しいソースだが高い料理技術を要求されるため敬遠されてきたソースと言える。
料理技量をオムレツで見極めるのであれば、ソース技量はブール・ノアゼットで見極められると言っても過言ではないだろう。

コツは『焦がさず、焦がなさせず』で焦がしが甘いとバター特有の重たいソースになり焦がしすぎるともはやソースではなくなる。

作り方はフライパンを熱しバターを大量に入れる。
バターは固体から融点をこえ液体となり大きな泡となりやがて小さい泡となる。
フライパンを小刻みに揺らしながら視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚の五感を研ぎ澄ませ榛色になるとレモン・ケッパー・トマト・パセリを加える。

油分に水分が混じり合いブール・ノアゼットが完成する。