辻調理師専門学校

辻静雄氏は新聞記者から転身し辻調理師専門学校を大阪阿倍野区で開校され
辻調理師専門学校をカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカや
ル・コルドン・ブルーとともに世界三大料理学校として発展させた人物です。

料理研究家スマイリーは高校を卒業し大阪あべの辻調理師専門学校に入学し
辻静雄校長から直接料理を学び教科書には『フランス料理　理論と実際』があり
辻調理師専門学校の生徒は高度なフランス料理理論を学びました。

辻静雄校長のフランス料理のベースにあるものは英仏の文献を元に独学で学び
アメリカを訪れ料理研究家のサミュエル・チェインバレン、M.F.K.フィッシャーから研究の手ほどきを受けたのをきっかけに、ヨーロッパのレストランを巡り始め多くの料理人や料理関係者と親交を結び、本物のフランス料理に触れたことが料理への理解を深めたとされています。

フランス政府から「最優秀職人章」の名誉章を外国人として初めて授与されたことも辻調理師専門学校を卒業した卒業生には我がことのように誇りに思います。

料理関連書の翻訳・監修にも多数携わり大著『フランス料理研究』やマスメディアのTBS系列番組「料理天国」の番組監修等でフランス料理文化を日本に紹介しました。

1993年（平成5年）3月2日逝去され。享年60の若さでこの世を去られたことは残念でなりません。

しかし辻静雄校長の意思を長男の辻芳樹校長が引き継がれており更にフランス料理を日本に定着させ世界三大料理学校として発展しています。

我々辻調理師専門学校の卒業生は辻調プライドを胸に秘めフランス料理という芸術に真剣に向き合っていかなければならないと思います。