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あの人もやっている!? MAKESHIFT 》SHIFT MAKER 姑息な手段こそ、変化を生み出す第一歩!

こんにちは、スマイルズ野崎です。新年度の始まりにふさわしい、新入社員にも、入社2年目にも、先輩社員も必見の?”姑息”メソッド第二弾。

今回はオムニバスにビジネスの壁を突破する姑息集をお届けします。

数々事例が出てきますが、残念ながら裏が取れないものが多数なので、あくまで話半分に聞いてください。

1 クワダテは『提案』じゃなくて『相談』せよ

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新しいアイデアを思い付いた。自社がやるべき大義名分や、成功のためのエビデンスも携えて、満を持して上司に『提案』したら、けちょんけちょんに一蹴されてしまった泣。そこからはすっかり萎縮してしまって、いいアイデアが思いついてもどうせ無理だと諦める・・・😢

そんな経験がある方もきっといることでしょう。一度ぐらい蹴散らかされても、持ち前の胆力を発揮して何度でもトライする方もいらっしゃいますが、大半の方は一発目で心が折れてしまいそうですよね。

そんな方に是非お薦めしたいのが『提案』じゃなくて『相談』というアプローチ。

ステークホルダーの方に「〇月〇日に提案させてください!」ではなく、「ちょっと相談いいですか?」と不意打ちでアプローチ。

上司の方は偉くなれば偉くなるほど、『提案』される回数は増えるのですが、スタッフとの距離が開いて実は『相談』事はどんどん減っていくものです。かく云う私もその一人。そんな人ほど「もっと気軽に相談すればいいのに、最近の若いのは全然相談してこない!」と嘆き節。本当は自分のせいかもしれないんですけどね。本当は分かってはいるけど、自分からは変われない上司が大半かもしれません。

だからこそ、この『相談』はめちゃくちゃ効くんです。「なんだ、突然。こっちは忙しいんだぞ!」なんていいながら、いつでも予定は空ける気は満々です(、、、のはず)。

『提案』事はどうしても聞く側も対抗的立場を取りがちになります。何らかの批判的立場から提案内容の粗を探したり、重箱の隅をつついたり、そもそも論を持ち出して、具体化へ向かう道筋よりも論旨そのものにフォーカスが当たってしまうことが少なくありません。確かに数多くの視座をもらうことはできるのですが、共犯的立場に立って、結託してくれるとは限りません。

逆に『相談』事は、不完全な状態で交わすもの。だからこそ粗が多いのは当たり前です。故に多くの粗よりも、どうすればこれを具現化できるか、実行に移すことができるか、あるいはよりよいアイデアに昇華できないかなど前向きな議論を促しやすくなります。否定よりも前向きな関与。上司も部下のアイデアをなんとか推進するために同じ立場に立って検討してくれる可能性がぐっと高まります。

2 上司の目の前に座るな! 相席が基本です

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 更に『相談』する際は、対面に座するのではなく、上司の横に座ってみましょう。これはあくまで自分自身の経験則ですが、相対すると人はどうしても対抗的立場になってしまいます。物理的関係が心理的関係も生み出してしまうと思うわけです。
であるならば、思い切って横に座ってみる。即ち同じ側に立ってみるんです。恋愛でもそうじゃないですか?意中の子が突然横に座ったらビックリすると同時に、なんだか距離が近づいたような感覚に襲われる。同じ立場にたてば、もはや上司も『共感する共犯者』になってくれるはずです笑。

とはいえ最近はリモートが中心でしょうから、なかなかこの手は使えないかもしれませんが、「本当かよ?」なんて思われる方は是非一度試してみるとその効果のほどが知れるかもしれませんね。

3 掴みが大切。1枚目に全集中

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社内であれ、社外であれ、プレゼンテーションにおいては、僕たちのチームは表紙をとても重視しています。一般的にはこの後に続く内容が何のことについて書いているのかを指し示すことが多いとは思います。例えば「社内DX化推進へ向けたご提案」とか、「〇〇ブランドユーザー調査」とかですね。そうすれば、読まずともその後に書かれた内容も言いたいことの範囲も明確になるわけですが、僕たちの場合は少し違います。「巨大なる弱者」、「一本足打法のすゝめ」、「煙三方よし」「飛車角戦略」などキャッチ―かつ意味のわからない言葉が並びます。これはこの後の提案内容に向けたキャッチコピーのようなものです。小説や映画のタイトルのようなものですが、これを提案時の“掴み”として利用しているのか、、、と言われればそうではありません。寧ろ提案後、クライアントがその資料を整理していたり、机にポンッと置いておいた後になんとなく“ジワッ”てくることを目論んでいます。

※補足:“ジワッ”の重要性

『愚行録』(貫井徳郎, 東京創元社, 2006)という後に映画化されたミステリー小説があるのですが(後に映画化もされています)、
僕は一読しただけでは内容自体は分かるんだけど、タイトルの意味が分からなかったんですね。あとがきを読んでやっとこさ、そういうことかと腑に落ちた。自分の考察力のなさが故ではあるんですが、意味が分かったとたん妙にジワるわけです。なんだか心に残るんですね。行間の奥行きすら感じ始めたりする。タイトルにはある意味でのアンカリングというべきか、その後の展開に対しての視点を与えてくれるわけです。それも二度見したときに。ですから必ずしも提案の中で使われる言葉を抜き出すとは限りません。表紙限りの言い回しを、まさに映画や小説のタイトルをつけるかのように考えているわけです。二度見、三度見したくなる、ちょっと相手の心に引っかかりを創るために。


ながくなりそうなので、今日はここまで。
あと2回ほど続けようかと思います。

***以下今後の予定です。

【第3回】
4 モチベーションを変えよう(発意は環境にあり)
5 言葉の人質
6 前例仕込み 四次元の力
【第4回】
7 目標は低く、具体的に。軽々しく超えていけ
8 これまでのKPIを無効化せよ 、大志で握るのだ!
9 野暮を闇討ち

この記事を書いた人  

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野崎 亙(のざき わたる)
株式会社スマイルズ/取締役CCO/Smiles: Project & Company 主宰

京都大学工学部卒。東京大学大学院卒。2003年、株式会社イデー入社。3年間で新店舗の立上げから新規事業の企画を経験。2006年、株式会社アクシス入社。5年間、デザインコンサルティングという手法で大手メーカー企業などを担当。2011年、スマイルズ入社。giraffe事業部長、Soup Stock Tokyoサポート企画室室長を経て、現職。全ての事業のブランディングやクリエイティブを統括。外部案件のコンサルティング、ブランディングも手掛ける。
著作に「自分が欲しいものだけ創る!スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング」(日経BP)。



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