春になったら
こんにちは!北海道十勝で、児童養護施設や少年院出身の青年たちの自立をサポートする団体、NPO法人スマイルリングでの、青年達との日常のあれこれをnoteします☺️✨
冬になると
スマイルリングは少々静かになる。
その理由は、毎年お正月が過ぎる頃
代表の堀ちゃんが青年たちを引き連れ
北海道から関東へと
“出稼ぎ”に行くからである。
私が『スマイルリング』
というホームページを偶然見つけ
児童養護施設を退園した後の青年を
サポートしている団体と知り、
どんな形でもいいから、何か出来たらと
思わず“入会申し込み”をしてしまった私に、
半日とも経たず、弾んだ声で
代表の堀田です!ありがとうございます!
そう電話が掛かってきた。
あまりの反応の速さに驚いたが、
その後の堀ちゃんの言葉には
もっと驚かされた。
すぐにお会いしたいんですけど
僕、明日から青年達5人を連れて、
春まで一緒に生活しながら
関東に働きに行くんです!
『ええっ⁈
そこまでされるんですか⁈
青年達と一緒に寝起きをされるんですか⁈
凄いですね…!!』
まだ堀ちゃんの事は何一つ知らなかったのだが、
その“声の良さ”と、
“青年達と一緒に働きながら寝食を共にする”
と言うことに物凄い衝撃を受け、
感動したことを鮮明に覚えている。
私はそんなにお人好しではない。
そんなに簡単には、大人の事は信用しない。
けれども、
『青年たちと一緒に働き、寝食を共にする』
と言う人の事は、絶対に信用できると思った。
その日は
『そんな人がいるんだ!』と嬉しくなって
ずーっとウキウキしていた事を思い出す。
今年もそんな季節がやってきて、
堀ちゃんより一足先に
青年達が、車いっぱいに荷物を積み込み
関東へと旅立っていった。
去年の夏から秋にかけて
スマイルリングへと現れた青年達も
この短い間に、かなり逞しくなった。
“真っ白だった顔が真っ黒になった。”
“まるで“カゲロウ”のようにヒョロヒョロ
だった青年が、ガッチリした体格になった。”
人と関わることが苦手で
仕事をしてもいつも途中で逃げ出していた
という青年が、
行ってきます!頑張ってきます!
と手を振りながら
皆んなと一緒に出発していった。
行く前にお母さんの声が聞きたかったから!
行ってきます!
と電話をくれた青年。
寂しがっている私に、
LINEで沢山、写真を送ってくれるカズちゃん。
こちらに残る青年もいて、とても頼りになる。
冬の間は、僕がちあきさんを支えます。
スマイルリングホームの留守番は
僕に任せてください!
冬の間は一緒に楽しみましょう!
堀田さんより
僕の方が役に立ちますから!
そう言って笑ってくれる彼の存在は
とても大きい。
仕事をしに行くのだから
大変なことも沢山あるのだろうけども、
皆んなで、楽しいことも
いっぱい経験してきて欲しいと思う。
彼等は決して弱くない。
むしろ逞しく“生きのびてきた青年達”なのだから
春になって、彼等がまた
一回り大きく成長して帰ってくることを
とても楽しみにしている。
でも正直なところ、この時ばかりは、
“私も男だったら
一緒に出稼ぎに行けるのになぁ!”
そんな風に
少し羨ましい気持ちになってしまう私だ。
皆んな頑張れ〜😁✨
NPO法人スマイルリング
理事 ののむら ちあき😁✨