頑張ってきます。
こんにちは。北海道 十勝で、児童養護施設出身、少年院出身の青年の自立をサポートする団体 NPO法人スマイルリングでの、青年達との日常をnoteします☺️
一週間
私のことを『お母さん』と呼んでくれる
心の優しい“息子”が
スマイルリングホームに滞在した。
中学2年生から
学校や家からも遠く離れた
厳しい施設で生活した。
虐められて
毎日怖い思いをしながら
辛くて苦しくて
命懸けの脱走を企てたこともある。
高校へ行きたかった。
もう二度と戻っては来ない
かけがえの無い“青春時代”を
ただただ普通に
過ごしたかっただけなのに。
彼は少年院の中に居た。
絶望と孤独がベッタリと
彼の心に張り付いて
寒かった。
怖かった。
苦しくって辛くって
“このままここから出られないのでは”
という不安でいっぱいだった。
やっと“塀の中”から出られた時も
彼は自由では無かった。
彼には“帰る場所”が無かったから
また自分を“縛り付ける”
殺風景な場所に
“移動”しただけだった。
彼の孤独や不安を癒すものは
そこには無く
このままでは
“おかしくなってしまう”
“また何かしでかしてしまう”と
恐怖に慄いた。
ふと思い出した。
少年院に来た『スマイルリングの堀田』
という人の事を。
『ここを出て、
何か困った事があったら電話して来いよ』
確かそう言っていた。
必死でホームページを探し
堀田の携帯番号を
震えながら押した.......。
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彼と一緒に居て
彼の低い声を聴きながら
最も強く感じる私の“感情”は
何とも説明のしようがない
安らぎと幸福感である。
彼の笑う顔が好きだ。
ご飯を食べる顔
眠そうな顔
はにかむ顔
一生懸命に話す姿
幾ら見ていても飽きず。
幾ら一緒に居ても飽きず。
いつまでも彼の話を
聴いていたいと思った。
それが例え
想像を絶するような
小さな子供の頃からの
壮絶な“辛い記憶”
の話しであったとしても。
彼が現在も抱えている
苦しみや
不安、怒りなどの
“暗闇の話し”であったとしてもだ。
一緒に喜んだり、笑ったり。
一緒に悩んだり、立ち止まったり。
彼と“一緒に“
泣くことだって出来ることが
私にとっては
本当にかけがえの無い
幸せなことだと思っている。
彼の側に居ることで
どれほど私の心が暖かくなるか。
どれほど感動で
胸がいっぱいになるか。
青年達と心が繋がる喜びは
到底上手く
言葉で言い表わすことなど出来ないのだが。
それは私の“幸福”そのもの
“生きる喜び”そのもの。
尽きる事無く
勝手に湧き上がってくる
彼やスマイルリングの青年達への
何とも上手く説明しようも無い
『大好きだ』という感情が
私自身の心を暖めてくれる。
そんな大事な彼、“息子”が
新天地へと旅立って行った。
誰も頼る人も無い所へ
“不安と孤独”に挑むように
一人、飛び出して行った。
次に会う日はいつの日か。
『母さん、頑張ります』
そう健気に言葉を振り絞って。
今はまだ若木のような彼は
風が吹く度
グルグルと揺れるだろうが。
きっとその場所でも
君を支えてくれる人と出会う事が出来る。
私もいつも一緒に居る。
全然遠くなんか無い。
いつかどんな風が吹いても
びくともしない大木になる。
その姿が見られるように
私も倒れないで
まだまだ頑張るから。
沢山、いろんなものを見ておいでね。
君なら大丈夫。
待ってるよ!
息子〜!!頑張れ〜😆🙌✨
NPO法人スマイルリング
理事 ののむら ちあき☺️
#NPO法人スマイルリング #社会的養護