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「口は災いの元」を体感した、20代の頃の話

ゲッターズ飯田さんが好きだ!

数年前から毎年、ゲッターズ飯田さんの占いの本を購入している。 

私は銀の時計座であり、今年はどうも【裏運気】とやららしい。
ざっくり言うと、裏運気の時は本来の自分とは真逆の性質が現れるため、何かとやりづらくなる期間らしい。

まあ、今まで49年も生きてきている中でそれなりに色んな事があったわけで…
【裏運気】だからといって、取り立ててビビる必要も無いと思いながら日々を暮らしている。

突然だが、私は言霊[ことだま]というものを信じている。
なので、「運がよくなる口ぐせ」というのも当然あると感じている。

今でもたまに思い出すのが、最初の旦那さんと暮らしていた、20代の頃の事。

都内で知り合い、同棲生活をしていた私達。
同い年だった彼は、お父さんが亡くなった事をキッカケに地元に帰る事を決意、私も一緒に付いていった。

彼はお母さんの勧めにより、公務員を目指す為25歳で専門学校へ入学。
私はお母さんのツテで農協で働くこととなった。

全ては彼のお母さんが私達の幸せのためにお金を捻出し、色々な手配をしてくれていた。とてもありがたい。

住む場所も、同じ敷地内に小さな家を建ててくれ、与えてくれていた。
だが、私はまだその時、嫁ですらない。

その日は母の日だった。

今思えば、25歳で専門学校に行かされ、年齢的にももう後が無い彼。

何かの試験があり、彼は朝からどこかに行く日だったが、私は母の日だという事もあり
「帰りに必ずお花を買って来てね!」と少し強めに彼に言っていた。

夕方彼が帰宅した。
花を買って来なかった…。

私はそんな彼を責めた。

「自分でマザコンだって言ってるくらいお母さんの事好きなら、なんで母の日に花のひとつも買って来れないのよ!好き好き言ってるのは嘘なわけ?!結局アンタは、大してお母さんの事なんて思ってないじゃない!!!」

その私の言葉に対し、彼は一気に頭に血が登ったのであろう。

ガツッッという鈍い音と共に、私の顔に痛みが走った。
彼に目の辺りをグーで殴られたのだ!!!

痛む箇所を押さえながらふと下を向くと、座布団の上にポタポタと鼻血が出ているのが見えた。

私は悲しみと恐怖が入り混じった感情で、泣きながら隣のお母さんの元へ走った。
その後はお母さんが車で病院に連れて行ってくれた。

実は彼は昔暴走族の頭をしていたようなヤンチャな時期もあり、当時はお母さんもよく殴られていたらしい。


私はただ、いつもお世話になっているお母さんを喜ばせたかっただけなんだ…。

私は嫁でも娘でも無いから、彼からお母さんに母の日に感謝の気持ちを込めてお花を送って欲しかっただけなんだ…。私の気持ちも一緒に添えて…。

なのに、結果最悪の母の日となってしまい、本当にただただ悲しかった。

この事件の後、しばらく実家に戻った。
だが、私はまた彼と一緒に暮らす事を選んだ。

彼はのちに私にこう言った。

「俺は確かに手をあげてしまった事は悪かった。
でも、お前がしたのは言葉の暴力だ!
だから、お互いさまだ!!!」

今なら、解る。
あの頃の私がどれ程、生意気な物言いだったかも…。

あの時の出来事は私に「口は災いの元」という言葉を色濃く根付かせた。

言葉というのは本当に使い方によっては諸刃の刃にもなる。

常に良い言葉を発するよう心がけ、人生をより良い方向にしていきたい。

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