デザイナー目線で見る決算説明資料 #6 2020年6月29日〜7月3日
より良い投資家コミュニケーションの設計を目指す「IRデザイナー」が、ビジュアル・ワーディング・内容、3つの観点で気になった決算説明資料を毎週紹介していきます!
今回は、2020年6月29日〜7月3日に開示された決算説明資料を紹介します!
株式会社フィードフォース (証券コード:7068)
フィードフォースの決算説明資料です。色使い、文字サイズのバランス等とても美しくまとまっていて、ポイントポイントで参考になる部分がありました。いくつか気になったところを紹介していきます!
スライド全体を通して、グラフや表を左側に、説明文を右に配置しており、珍しいレイアウトだなと思いました(だいたいの資料は説明文が上部にある気がします)。グラフや表に注視してもらうための工夫なのでしょうか。
サービス別主要トピックスのコーナーでは、実装予定の機能を、まるでサービス紹介サイトのメインビジュアルのようなポップで可愛らしいスライドにまとめて紹介されていました。文字や数字をたくさん配置して「読む資料」にさせがちな決算説明資料の中では、とっても印象に残りました。
ギザギザした形状でまとまりが悪く、キモチワルクなりがちなリアルデータの積み上げグラフも、非常にスマートなビジュアルにまとめています。
グラフの背景にグリッドを敷いているのがまとまり感を出すのに一役買っているのかもしれません。数値も追いやすくなるし、グリッドを置くの、かなり良さそうです。真似したいポイントです!
沿革は、右肩上がりの矢印で年数を表現されていました。この矢印から企業の成長を感じられて、素敵な表現だなと思いました。これも真似したいポイントです!
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200630455198.pdf
キユーピー株式会社 (証券コード:2809)
マヨネーズでおなじみのキユーピーの決算説明資料です。
「当社における新型コロナウイルスによる影響は過去に前例の無い事態」だったそうで、特に気づきとして、キユーピーの商品は「なくても困らないもの」だったそうです。たしかに、いつもあるけど、有事の際にも「選ばれるもの」かどうかと問われると疑問視されるものは多くありそうです。
生活必需品になること、大事ですね。マヨネーズや深煎りごまドレッシングをどうやって生活必需品に育てていくのか気になります!
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200701456742.pdf
株式会社バイク王&カンパニー (証券コード:3377)
「バイクのことならBIKE王」でおなじみの、バイク王&カンパニーの決算説明資料です。
こちらの資料は、滝チャートのプラスの部分に上向き矢印、マイナスの部分に下向き矢印を記載していました。
矢印がなくても数字やグラフの形状からプラスかマイナスか読みとれはするのですが、この矢印があることによって一瞬でどちらかが分かるため、非常に良い表現だなと思いました!
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200702457315.pdf
今週の紹介は以上です!
最近、豆苗を育てているのですが、あまりの成長の早さにびっくりしています…🌿