【エッセイ】筆算もできなかった私が某大学校に合格した話🌸
こんばんは。
今日は、人生で1番頑張ったと言える、大学受験のエピソードです。
私の夢は「自衛官」
中2の夏、自衛隊を生で見たあの瞬間、自衛官になることを決意した。
その日の夜、父に話してみると、
「いいんじゃない?防衛大学校っていうのもあるしね〜。」みたいな、そんなことを言われた気がする。
防衛大学校ってなんだ?
まあ名前からして、早稲田とかに行けるレベルじゃないと無理だろうし、私には関係ないな。
割り算のやり方もよく分かんないし(笑)
その時は、防衛大学校についてあまり深く興味はもたなかった。絶対無理だって分かってたから。
ただただ、自衛官になりたい想いで頭がいっぱいだった。
とりあえず、高校受験。
高校選びには、なんのこだわりもなかった。
なんとなく、偏差値は55くらいあったほうがカッコつけれるかな、みたいな感じで。
ただ、筆算のやり方もわからない、国語も答えなんてないだろって思う、社会は小3からついていけてない。かろうじて、理科と数学は好き、ちょっとの英語はいける。
いや、相当バカじゃん。
そうだ、塾に行こう。
お父さん、塾に行かせてください。
なんだか、ほどほどに頑張って、
なんとか偏差値58の自称進学校に合格💮
で、まあ高校でやりたいことは特にないし、
とりあえず部活やって、体力つけて、
自衛隊に行くんだ。
と、相変わらずの意気込み。
入学してから、たびたび大学の志望調査があった。
第三志望までの3つの枠はいつも、
第一志望「防衛大学校」
第二志望「(空欄)」
第三志望「(空欄)」
初めから、無意識に書いていた。
行けるはずないけど、とりあえず。
自衛隊に行きたいことが伝わればいいか、と。
高2の春、奇跡が起こった。
初めて会う日本史の先生に、
「お前、防衛大に行きたいのか?
去年の先輩で1人防衛大に行ったぞ。
そいつに話聞いてみるか?」
え?
この高校から、防大に行った人がいるんだ。
頑張れば、私にもチャンスがあるのかもしれない。
防大がもしダメでも、自衛隊に就職する。
どうせなら、本気で防大を目指そう。
一瞬にして、新たな夢を見つけた。
防衛大学校が、志望校になった。
高2の秋、修学旅行を終えた翌日から、
本格的な受験勉強モードに切り替えると決めた。
それからのこと、毎日、時間を見つけては勉強。
電車の中では英単語「DUO」を毎日聞き続け、
覚えまくり、一冊丸暗記した。
授業間の休み時間も、クラスの賑やかな雰囲気に流されずにひたすらに微分積分。
「おい何勉強してんだよ〜(笑)」って
頭いいやつに言われたのも軽く受け流し、
「お、微積か。偉いなあ〜😄」と、
担任の数学の先生。
平日は6時間、土日は最低12時間
勉強すると決めた。
Study plusというアプリだけが、心の支えだった。こんだけやったという証が、どんどん刻まれていった。自信がついた。
隣の席の友達は、
「量より質だからね〜😂」とよく言ってた。
そんな言葉、馬鹿馬鹿しいと思った。
量やってる人間の質が低いなんて、勝手に決めつけるな。
効率がいい人は、確かに羨ましかった。
でも、だったらより一層時間に目を向けたらいいのにって思った。
量もできない人は、そもそも質なんて語れない。
質は、自分にしか分からない。
自信に繋がってる分、質が高いという自信もあった。
私は、自分自身効率が悪いのはわかっていた。
でも、だからこそ人より時間が必要だった。
自分らしいスタイルを持つことが、1番効率よくて、質が高いと私は思う。
そんなこんなで迎えた、11月の一次試験。
あんま覚えてないけど、数学の、めちゃくちゃ簡単なただ微分するだけの問題が、何度やっても当てはまる選択肢なくて超絶焦ったことだけは覚えてる。(笑)
それ以外は、小論文含めて、特に不安はなかった気がする。
そして、
一次試験「合格」
ホッとした。
あとは面接だけ。
自衛隊の試験も受けたし、自衛隊の募集事務所でも何度も練習したから、自信満々だった。
12月。
二次試験、本番。
多分、面接官がハズレだった。
練習では全くないような、何が正解かもよくわからない、ちょっと意地悪な質問を沢山された。
ただただ、自分の思うがままに答えるだけだった。明るく、いつも通りに。
二次試験が終わって、今までの自信はどこかへ行ってしまった。
後期試験、頑張ろう。
自信があるにしろないにしろ、後期の対策はする予定だったし、切り替え切り替え。
今までよりは少し休みながら、また後期試験の勉強を始めた。
年が明けて、1月。
合格発表の日。
3学期は全員の登校日が数日しかなかったけど、ちょうどこの日が全員の登校日だった。
8:30 朝のHR開始と同時に、合格発表の時間を迎えた。
バックを机の上に置いて、スマホを隠しながら、防衛大学校の掲示板を検索。
合格発表のPDFが載っていた。
北海道から順に、スクロール。
自分の県へ突入。
あった。
信じられなかった。
見間違えじゃないように、
本気で、3度見した。
私が、その県で1番最後の番号だった。
まさに、奇跡だと思った。
HRが終わった途端、平然を装って、教室を出た。
誰よりも1番に報告したかったのは、父だった。大喜び、というよりは、本当に安心したような声で、
「よかったね。落ちちゃった夢を見たから、ダメだと思ってた。」
そう言われて、涙が溢れた。
小さい頃から、学校のことや進路、受験勉強に口出しされたことはほとんどなかった。だから、興味もないのかな、と思ってた。
でも本当は、夢にまで出てくるほど考えてくれていた。私は、父が私の父だったから頑張れた。本当に、ありがとう。
そして、泣いたまま、担任の先生の元へ。
叫ばれた。
クラスのみんなも、そりゃ気づく。
たくさんの友達が、おめでとうって言ってくれた。受験勉強を一緒に頑張った大親友、部活の相方、密かに応援してくれてた1年生からの友達、泣いて喜んでくれた。
そんなみんなのためにも、これから防衛大学校で、自衛隊で、頑張ろうと心に決めた。
以下に載せるのは、合格した当時に残したメモです。
最後に、自衛隊を目指して、本当に良かったです。
この世界を目指したからこそ、自分がどれだけ頑張れるのかが分かりました。
誰かのためになら、私はどんなことも頑張れる。
ブレない心があれば、どんな困難も乗り越えられる。
そして、努力は必ず報われる。
でも、それがいつなのかは、人それぞれ。
早く報われる人もいるだろうし、
遅い人もいると思う。
でも、絶対に焦らない。
目標をぶらさない。
無駄な努力なんてない。
それはまだ、夢を掴む過程なだけ。
報われる瞬間が、必ずあります。
それを楽しみに頑張ってみてください。
さ、この土日も頑張ろ!💪
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