ハムスターが死んだ日

今日は私のお家にいたかわいくてぬるくてやわらかくてちいさいハムスターが死んでしまった日のことを話したいです。ハムスターを迎え入れた経由は私の誕生日だったからです、最初はもっと大きな動物が良かったんです、犬とか。好きだったのもあるしすごく寂しかったから。そんな思いで動物を飼うなという人もいるかもしれませんが小さいころなので許して欲しいです。鍵っ子だったから学校が終わって家に帰っても誰も居なくて、お母さんは仕事も家事もしていたから子供ながらに気にしてて、嫌なこととかあっても話せずに夜ひとりでしくしく泣くだけでした。それでも嫌なことがあったんだということをお母さんに気付いて貰えない悲しさと寂しさから些細なことがきっかけで大泣きすることもあったし、迷惑かけることもありました、でも怒るばかりでもっとダメになりました。抱き締めてほしかったんですけどね。だから本とかテレビとかで見た動物と飼い主の愛、みたいなものにすごく惹かれました。私が一人でとぼとぼ帰路を歩いて帰って家の鍵を開けた時、誰かがおかえりって言ってくれたら嬉しいなと思ってたから、わんちゃんとか居たらしっぽを振って早く会いたかったよって伝えてくれると思ってたから。でも大きな動物を飼うのはダメだと言われました、ならモルモットがいいと思い伝えたところそれもダメでした。というか私は根っこから怠惰でダメな子だとお母さんも知ってたから反対するのも無理もないと思います。それでもおかえりと言ってくれる動物が飼いたくて部屋でずっと泣きました、そしたらお母さんがペットショップに連れて行ってくれてハムスターならいい、と速攻でメスのキンクマを迎えました。私はあんまり乗り気じゃなかったけど、車の中で小さなダンボール中にいるハムスターが空気穴から鼻をのぞかせてくんくんさせてるのがたまらなく可愛くてその時から大好きになりました。
ずっとケージに入れてるからおかえりは言いに来てくれないけど私がただいまをしに会いに行きました。かわいくてかわいくて大好きでした。メスなのに気性が荒くなくて優しい子でした。もっとちゃんとお世話しておけばもっと長生きしたのかな。死んでしまう前の日、なんだか急に元気がなくなって、生きているのに冷たくて、大好きだったお菓子も全然食べなかったです。怖くて怖くてなんで?って思ったけど、あ、もう死ぬんだってなって怖いの次に悲しいが来ました。最後だからお菓子を食べて欲しくていっぱい餌入れに入れたけど食べてくれなくて、悲しかった。冷たいハムスター。大好きだよ。ごめんね。ありがとう。


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