パワハラにならない!上手に部下を叱る7つのポイント
パワハラ、セクハラ、マタハラにモラハラ。今や職場でもちょっとした不注意がさまざまなハラスメントになりかねない時代です。それでも部下を指導・育成するのは上司の役目でもあります。相手にハラスメントと取られないようにしながら、時には叱ることも必要な部下とのコミュニケーションを取るのには、どうするのが良いのでしょうか。今回は「部下の叱り方」について、部下とのコミュニケーションの取り方をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
今どきの上司と部下の関係
管理職の人が部下に対してよく感じているのが「打たれ弱い」「ちょっと注意するとすぐに落ち込んでしまう」というもの。加えて2020年6月1日にパワハラ防止法が施行されたこともあり、「パワハラと受け取られないか心配」という声もあります。相手のため、部下を育てるためと思っての助言や苦言であっても、相手がパワハラと感じてしまえばそれはパワハラになってしまいます。部下を育成するのも上司の役目ですが、これからはパワハラ防止対策も重要な要素です。まずは自分自身の行動がパワハラにならないようなコミュニケーションの仕方を身につけましょう。
部下を叱るときは「かりてきたねこ」
部下とのコミュニケーションには、この7つのポイントを心がけましょう。
「か」・・・感情的にならない
今どきの世代に限らず、感情的なコミュニケーションは良い結果にはなりません。
「り」・・・理由を伝える
なぜ叱られるのかが理解できれば、叱られる側も納得がいくものです。
「て」・・・手早く、簡潔に
「タイパ」という言葉が流行っていますが、長々と叱られることで不満になることも。
「き」・・・キャラクター(性格や人格)に触れない
部下からしてみると、上司にどうしてそこまで言われる必要があるのか、と思う場合もあります。
「た」・・・他人と比較しない
基本的に人は比較されて叱られると、素直に受け入れられません。
「ね」・・・根に持たない
いつまでも根に持ってことあるごとに同じことを言われることで、パワハラと取られかねません。
「こ」 ・・・個別に伝える
他の人がいる前で叱ることは逆効果です。
「かりてきたねこ」、覚えやすいですね。
部下を叱るというのは、部下のためと思って叱ることも多いはずです。こちらの意図とは違うように捉えられてしまったり、さらには嫌がらせと取られてしまっては元も子もありません。悪意と取られず、伝えたいことをしっかりと伝えられるように、ぜひこの7つのポイント「かりてきたねこ」を実践してみてくださいね。
(参考:日経グッディ 渡部 卓教授 帝京平成大学現代ライフ学部)