【CA裏話】ちょっとぎょっとした話
こんにちは!今日は以前中東アラブの航空会社で客室乗務員(CA)をしていた時に、ちょっとびっくりしたことをお話しします。
ある夜間のフライトに乗務していた時のこと。
機内の照明が落とされ、大部分のお客様が寝静まっている頃に同僚と交代で機内を歩いてパトロールをしていました。機内に何か異変があったり、体調が悪いお客様、お飲み物のリクエストなどが無いか時々機内を見回る必要があるんです。
機内を一周してエコノミークラス一番後方のギャレー(キッチン)のほうに戻ってきた際、何やら暗闇にうごめくものを発見。近づいてよく見ると、隅っこのスペースでお客様が床にべたりと倒れこんでいる…!
ぎょっとしてあわてて近づいてみると、ぱっと上半身を起こすお客様。そして私が声を掛けようとしたとき、なにやら目をつぶったままもごもご言っているのに気がつきました。そしてわかったんです、このお客様は単にお祈り中なんだと…
そのままそっと様子を見ていると、しばらくしてから立ち上がり何事もなかったかのように自分の座席に戻っていきました。宗教上、フライト中でもお祈りをされる方もたびたびいらっしゃるんですが、暗闇の中床にひざまずいていると本当に驚きます。心臓に悪い。
慣れているお客様だとCAに「ここのスペースちょっと使ってもいい?」と一声かけて下さるので、その場合は足が痛くないように毛布を敷いてあげたりします。しかもお祈りするスペースは決まってトイレの前なので汚いからというのもある。
こうやって日本にいるとなかなか体験できないことや見ることができない文化に触れられるので、やっぱりCAはやめられない!