7月の音楽レク【夏】
みなさんは「夏」に関連する曲をどれくらいご存知ですか?
歌詞から「なんとなく夏」を感じさせるものもいれるとたくさんありますね。
今回は参加者の皆さんがあげてくれた「夏といえば?」のたくさんの事柄に関連した歌を歌うプログラムです。
白板に大きな太い字で「夏と言えば?」と書きます。
書くことが大事です。
反応の弱い方も書いてあれば「ああ、今はこの話題なのだな」ということがわかります。
デイサービスではたくさんの発言がありますが、入居タイプの施設ではあまり活発な発言は見られません。
いかに家に住む、ことが大事かわかりますね。
席順を書いて名前を把握しておくことで「○○さんいかがですか?」と指名することができます。
表情で「ああ、○○さん、発言したそうだな」というのがわかるものです。
海、海水浴、花火、盆踊り、山登り、スイカ、かき氷、風鈴、蝉、ひまわり、朝顔などいろいろ上がります。
それを書きだしましょう。
重い認知の方々の場合はこちらから提示し、気付かせるのでもいいと思います。
出てきたことがらの中から私は以下のような選曲をしてみました。
みなさんはどんな選曲でいきますか?
われは海の子
芳賀矢一作詞 作曲者不詳 明治43年
海水浴は真っ先に上がる事柄です。
「海で遊んでいると舟に乗ったおじさんが少し沖にある島まで乗せてくれて、その島から泳いで帰ってくるという遊びをした、お転婆だったからね」「学校の体育の時間に海で遠泳をした」
「海じゃないけど川で泳いだなあ」
「子どもが小さい頃はよく海水浴に行きました」
浜辺の歌
林古渓作詞 成田為三作曲 大正5年
みなさんが大好きな歌です。
「雲のさまよ」という箇所、音が高いのでキーに注意してください。
目をつぶって聞くと波の音が聞こえてくるようです。
8分の6拍子がその効果を高めていますね。
今回はレインスティックを使い、波の効果音を聞きながら歌いました。
右上の写真をご覧ください。
ひとつは持っていたい楽器ですね。
この時気を付けたいのは「誰に鳴らしてもらうか」です。
突然鳴らしたこともない楽器をどうぞ、と言われても高齢者は困ってしまうでしょう。
この場合の目的は「効果音」ですので、「いい音で上手く鳴らせる人」例えば職員など、に頼むのが一番いいでしょう。
参加者に鳴らしてもらうのはその次です。
一度どんなものでどんな使い方をすればいいのかが分かれば安心して鳴らすことができます。
「いい曲だなあ」思わずこんな言葉がでます。
花火
井上赳作詞 下総皖一作曲 昭和16年
花火は音だけでも楽しめますね。
昔見に行った花火大会。空いっぱいに広がった綺麗な花火を思い出してもらいましょう。
線香花火をお持ちして、見せると、懐かしさが倍増します。
「どん」のところで太鼓を鳴らすのも効果的です。
高原列車は行く
丘灯至夫作詞 古関裕而作曲 岡本敦郎歌 昭和29年
高原列車と言うとどんな列車を想像するでしょう?
私は箱根のケーブルカーや鬼怒川温泉まで行く東武鉄道を思い浮かべます。
長野で行った音楽療法では「小海線」「黒部峡谷のトロッコ電車」という発言がありました。
みなさんの住んでいることろではどんな列車を想像しますか?
シャボン玉
野口雨情作詞 中山晋平作曲 大正9年
「風風吹くな」という歌詞があります。
上がった風鈴から繋げてみました。
高齢者の皆さんはシャボン玉の石けん水は自分たちで石けんを削って作りました。
そしてストローではなく麦わらを使って吹いたそうです。
いろいろな風鈴の音色を聞き比べたり、実際にシャボン玉を吹いて風に吹かれていく様を見るのもいいですね。
憧れのハワイ航路
石本美由紀作詞 江口夜詩作曲 岡晴夫歌 昭和23年
次の曲『花』に繋げるためにハワイの歌を。
トロピカルなフルーツを使った飲み物の写真を見せるのもいいですね。
花
喜納昌吉作詞作曲 石嶺総子歌 昭和55年
一度歌った後で、ベルを配ります。
沖縄音階を使ったベルによるオブリガート奏です。(キーはC)
楽器活動については「音楽療法のヒント!」をご覧ください。
東京音頭
西條八十作詞 中山晋平作曲 昭和8年
西條と中山というコンビが作った曲です。
高齢者の方の中には「これは民謡じゃないよ」という方がいますが、確かにそうですね。
太鼓やしゃもじ、鳴る子など日本的な楽器を配ります。
まずは自由に歌いながら鳴らします。次に枠を決めて鳴らします。
楽器活動については「音楽療法のヒント!」をご覧ください。
北九州炭坑節
福岡県民謡
盆踊りの代表曲です。
この踊りはたいがいの人が踊れます。
踊れるようにしておきましょう。
椅子に座っていても一緒に踊るのは楽しいようです。
東京音頭のように枠を決めて楽器を鳴らしましょう。
楽器活動については「音楽療法のヒント!」をご覧ください。