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【やっぱり笑顔でいてほしい】#49

数年前からお口のメンテナンスで来院されている80代の女性の患者さん。
以前に一度だけ担当したことがあり、その日はたまたま私が担当する事になりました。

先生の治療はもう終わったので、これから先は自宅でのセルフケアと歯科医院で行うプロケアがとても大切なんですよという話をして、近況をお聞きしました。
自分のこと。日々のこと、家族のこと。色んなことを話してくれました。

限られた時間の中で、いま私に出来ることは何だろうか?

お口や歯茎の状態を確認し、歯磨きの確認、クリーニングやフッ化物を塗布したりと、やる事はたくさんあるのですが、その日はそれよりも時間をかけるべき事があると感じました。

患者さんのこれまで抱えていたお口の悩みや不安を聞くうち、その方にとって今一番必要な事が何なのか分かります。
カラダ(お口)のメンテナンスだけでなく
ココロ(思考や気持ち)への働きかけも必要だと思っています。
これっておかしなものですが・・・長くこの仕事をしていると「今だ!」という
瞬間がわかるようになります。

メンテナンスの時間は、今の健康な状態を維持することの重要性を理解し、健康の価値観を知るための時間でもあるのです。
大切な自分自身。これからの人生をいかに想像できるか・・・

患者さんが口腔管理の大切さを理解し、健康に向かうための行動をサポートするのが私の使命。

会話の端々に後悔の言葉が混じります。
「若い時は、歯並びもキレイでむし歯も無かったのよ。でも、子育て中は忙しくて歯医者どころじゃ無かったから、こんなになってしまって、、、今更だけどもっと早く来れば良かったわ、、、」

患者さんが抱えている不安要素を一つづつ手放してもらうと、最後は大変満足してお帰りになりました。

患者さん曰く
「今日は本当にありがとう。こんな大切な話は初めて聞いたわ。いつもと同じことをやると思っていたけと今日来て、本当に良かった。今日からきちんと歯磨きも(健口)体操もがんばるわ。自分の為だもん」と言い、歯ブラシを購入されました。
とは言っても、同じお話をされているはずなんですけどね!
大切なのは患者さんが知りたいと思っているか、いないか?
今日は、知りたい、聞きたい!と思ったわけです!(笑)

「次回も一緒に健口体操やりましょうね〜!!」

最後は笑顔でサヨナラ。患者さんとってもいい顔してます。

幾つになっても、どんなに辛い事があっても前を向いて自分の人生を歩む方々。
好きなものが何でも食べられる、美味しい食生活を楽しむことができる。
そこには必ず笑顔があるはず。

お口の健康を通して
より豊かな人生を味わい楽しんでほしいと思います、

歯科衛生士のわたし。そんな時間を過ごしております☺︎

smile☺︎まもり隊 Yumi   





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