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元医療従事者うみに聞きたい『感染症』のハナシ

こんにちは。うみと申します。
私は臨床検査技師から保育士に転職した変わり者です(笑)

『感染症』と聞くと苦手意識の多い保育者は多いですよね。
「よくわからない…」
「看護師さんにお任せかな(^^;)」
というように思われるかもしれませんが、看護師さんは次のように思っています。

(全部『看護師先生にきいて』と何でも頼ってくるわりに、私たち(看護師)が「◯◯してほしい」と返事をしても、「それって本当にいるの?」などと言ったとおりにはアドバイスを受け取ってもらえない)

心当たりありませんか?

多数の保育士さん vs 1人の看護師に勝ち目はないです


立場が違うと、各々の『普通』が違う。
理解し合えないことが出てくる。
お互いにお任せになってしまって、なかなか交わらない。

では、『感染症』ではなく『環境』『清潔』と聞くとどうでしょうか?
ん〜それなら苦手ではあるけど…要録や月案でも出てくる言葉だから…馴染みはあるかなぁ…

幼保連携型認定こども園教育・保育要領にも出てくるそれらの言葉。第三章から紐解いて一緒に『感染症』について考えてみませんか?


こども園教育・保育要領を一緒に見てみましょう!

(正式名称は長く漢字も多いので、簡単にこう呼ばせていただきます)

(2)認定こども園法第27条において準用する学校保健安全法第6条の学校環境衛生基準に基づき幼保連携型認定こども園の施設内外の適切な環境の維持に努めるとともに、園児及び全職員が清潔を保つようにすること。また、職員は衛生知識の向上に努めること。

出典:幼保連携型認定こども園教育・保育要領 第3章 第4節  1.環境及び衛生管理(2)より

この文を分解してみると、大きく3つのことを求めていることがわかります。

学校保健安全法第6条の学校安全衛生基準に基づいて

  1. 幼保連携型認定こども園施設内外の適切な環境の維持に努めること

  2. 園児及び全職員が清潔を保つようにすること

  3. 職員は衛生知識の向上に努めること

何故このように要領に書かれているのでしょうか。
我々保育士に何故このような知識が必要なのでしょうか。

学校保健安全法第6条ってナニ?
適切な環境って?
清潔ってどこまでを清潔っていうの?
衛生知識の向上ってどういうこと?

クイズに答えながら一緒に考えてみませんか。




デデンっ!!



Q1. コロナウイルスはアルコール消毒が有効である。◯か×か。

これは、コロナ禍を乗り越えたみなさんなら、ちょろい問題だと思います。答えは◯ですね。

では、次はどうでしょう。

Q2. ノロウイルスは塩素消毒が有効である。◯か×か。

これも皆さんにはお馴染みの問題かと思います。
答えは◯ですね。
きっと皆さんは嘔吐や下痢があった時は無意識に塩素を持ってきて消毒をしていらっしゃるかと思います。

塩素で消毒することは皆さんが先に述べた「清潔」や「衛生」の知識を持ち合わせているからこその行動なわけです。

身も蓋もありませんが、要録には難しい言葉でかかれていましたが、このような知識を求められています。
清潔や衛生の知識がこどもたちや自分の安全を守るからですよね(^ー^)

知識を持っている先生方は、子どもの嘔吐があった際にノーマスク、ノー手袋、ノーエプロンでうっかり駆けつける方はいらっしゃるかもしれませんが、新卒さんがアルコールを持ってきたら皆さん止めますよね?

適切な環境の維持や清潔、衛生知識は必要な知識となりますし、皆さんも日頃の勉強や対応から意識していらっしゃると思います。

通常塩素。正式名称は『次亜塩素酸ナトリウム』です。
次亜塩素酸ナトリウムに界面活性剤(洗剤成分)が入っています




では、こんな問題ではどうでしょうか。


Q3. アデノウイルスはアルコール消毒が有効である。◯か×か。

答えは×です。
アデノウイルスはプール熱や流行性結膜炎(はやり目)の原因になるウイルスで、感染力の高さはご存知の通りです。対処が遅れるとあっという間にクラスで大流行を起こします。なので、アデノウイルス感染症はいわゆる『カゼ』ですが、罹った後は【登園許可証】が必要になります。

アデノウイルス感染症が出たら、おそらく環境の消毒やおもちゃの消毒を増やすと思います。
その際に覚えておいてほしいことは、【アデノウイルスはアルコール消毒は効きません】ということです。

ウイルスの種類によってアルコールが効くものと効かないものがあります。コレはウイルスの構造の違いによるモノなので、覚えるしかないのですが…

この仕事をしている中で必要となるのは
『ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス』だけ覚えておくことです。


では、ここでより普段に近い問題を。

Q4.進級したばかりの3歳児。感染性胃腸後トイレで排便(普通便)がありました。トイレットペーパーを厚く巻いてお尻を拭きました。この対応は◯か×か。

これは×です。
どんなに良いウンチ、硬いウンチでも、お尻を拭く際はぜひ手袋の着用をお願いします。

実は、感染症の中には【登園許可証】が出た後も、便中にウイルスが出続けているものが多くあります。そのウイルスの種類、いくつご存知ですか?

そんな話をする機会を作っていただくきました。

【元医療従事者うみに聞きたい『感染症』のハナシ】というテーマで保育塾VIREVAにてお話しさせていただきます。

研修概要

研修名:元医療従事者うみに聞きたい『感染症』のハナシ
期日:4月27日(土)、5月11日(土)のいずれか
  (※同じ内容です)
時間:22:00〜23:00
zoomにてオンラインで行います。

このnoteの記事のようにクイズを解いたり保育塾代表のうちさんとやりとりをしながら話します。
聞くだけでもOK、発言もOKなので、皆さまのご参加をお待ちしています。

この研修では

  • 楽しくわかりやすく

  • クイズを解きながら

  • 質問を交えながら

  • 普段何気なく行っていることの意味

  • 省略しても良いことや悪いこと

  • 正しい手洗いや手袋の脱ぎ方、消毒の使い方

  • こども園教育・保育要領第3章から月案や指導案を考える上での一助に

こんなことをお伝えしたく、皆さまに持ち帰っていただきたいと思います。正しい手洗いや消毒がわかるようになると、今、世間を震撼させている『人食いバクテリア』などから子どもたちを守ることにも繋がるお話しです。

4月開催時の感想

大変ありがたいことに、このような素敵な感想をたくさんお寄せいただきました。この機会にぜひ一緒に『感染症』について、普段の現場について一緒に考えてみませんか?

参加方法

この先の有料部分を読むとzoomのリンクが貼ってあります。参加URLから飛んでいただきたいと思います。

当日zoomのリンクから研修にご参加ください。

それでは4月27日(土)または5月11日(土)の22:00〜23:00に研修でお会いできることを楽しみにしています。

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¥ 500

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