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テレビの裏側

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テレビ制作・テレビ宣伝の裏側・思い出を綴ります。
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2024年2月の記事一覧

ドラマ「セクシー田中さん」

ドラマ「セクシー田中さん」の原作者の急死が波紋を呼んでいる。

日本テレビのコメント、小学館編集部のコメント、関係者等に対して、ネット上で多くの「批判」「抗議」が寄せられていると言うのだ。

僕はこうした現象に「怒り」を覚える。

「匿名」で「批判」「意見を言う」などという事は、「卑怯」では無いか。

もし、「批判」「抗議」「意見を言う」、場合によっては「称賛する」事は、「個人情報(顔出し・本名・

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男女雇用均等法

僕が1983年に入社して、数年後、「男女雇用均等法」が施行された。

そこから40年。「男性」と「女性」は「同じでなければならない」という考え方に支配され過ぎてはいないだろうか?

オリンピックでも、男女の体力差は歴然としているから、「男子」「女子」に競技は分けられている。

きっと、「男性」の「得意な事」「苦手な事」と、「女性」の「得意な事」「苦手な事」は違うはずだ。

それを無理矢理合わそうと

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裏文化

昭和の時代、僕は「11PM」のディレクターをやっていた。

「大阪イレブン」は「エロブンPM」と呼ばれていた事もある通り、「風俗最前線」等、「女性の裸」を出すコーナーも多かった。それで視聴率を取っていた。

僕も、「風俗最前線」のロケでしばしば、新宿・歌舞伎町などに通ったものだ。

あの時代には、当然「インターネット」という「個人で発信出来るメディア」は無く、メディアとしては「新聞」「雑誌」「テレ

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不適切にもほどがある!

ドラマ「不適切にもほどがある!」。今日の放送の最後に古田新太が出て来た。

古田新太が阿部サダヲのことを「お父さん!」と言う。

アタマが大混乱した。
トイレに行って、よく考えた。
そして、謎が解けた。

つまり、古田新太は阿部サダヲの娘・純子と結婚した「吉田羊の息子」なのだ。

だから、阿部のことを「お父さん!」と呼ぶ。

仲里依紗は古田新太のことを「お父さん」と阿部に紹介している。

「吉田羊

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「不適切にもほどがある」と「アイのない恋人たち」

「TVer」で、1996年の連続ドラマ「白線流し」を観て、心が洗われた。

酒井美紀の奇跡的な「可愛さ」が今でも僕たち視聴者の心を打つ。

それぞれの登場人物のキャラクターが「繊細に」描かれている。

今、放送中の連続ドラマ「アイのない恋人たち」。これが全く面白くない。

「30代の悩みを抱えた男女7人(アイが無い・love.I.eye)」が織りなす「普通の人々の生き様」を切り取ろうとしているのだ

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アイのない恋人たち

テレビドラマとはなんだろう?

「時代を映す鏡」の様なものだと、僕は思う。そこに、脚本家・作り手の「主義・主張」がさりげなく盛り込まれている。

その名手は脚本家・山田太一さん。

「想い出づくり。」では、当時「クリスマスケーキ」と言われた25歳前の三人の女性の「切実なる悩み」を見事に描き出した。

「ふぞろいの林檎たち」では「四流大学」の学生たちの「屈折した青春群像」を鮮やかにドラマ化した。

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