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②私が手術台の上で『みなさん、よろしくお願いしま〜〜す』と大きな声で言った日の前後のはなし=その②

仕事しつつ、細やかながら家事もしつつ
会計待ちの院内タリーズに癒してもらいながら
全ての検査が終了。私は決めた。


胆嚢がんの可能性30%

5月27日
検査結果を受けての外来日
教授先生のお話は、胆嚢には胆石が数個、胆泥(砂のような細かい胆石?)、ポリープが存在。状況から見て胆嚢の機能はほぼなされていない状況であること。
ポリープ自体の悪性の可能性有無の判断材料として3つ条件である形、サイズ、血流の有無全てが揃っているので、胆嚢から繋がるリンパ節も全て切除が必要な“胆嚢がんに準じた手術“を行う必要があること。
ポリープの位置が肝臓に接している箇所のため肝臓の一部の切除が必要と判断します。
現時点での数字を質問すると、胆嚢がんの可能性は30%
がんであっても、粘膜内もしくは筋膜に少し掛かっているか?ぐらいの感じで、しょう膜にまでは行っていないと考えられる。(しょう膜にまで行っている=転移している可能性ありと説明を聞いたような記憶)

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腹腔鏡か開復か

「逆をとれば70%は、がんではない
手術の方法は2つ、腹腔鏡手術か開腹手術。
腹腔鏡のメリット、傷痕が小さい、身体の負担の少ない
腹腔鏡のデメリット、もし、がん化している場合手術中に散らしてしまう可能性がゼロではなくそうなった場合、予後はなし100%アウト」

予後はなし、予後はなし・・・終わりです。ということ。

開腹した場合の傷の大きさなどの説明も受け、どうしますか?と。
どちらでの手術にするかは、あなたが決めなさいということ。。

そんなこと急に言われても、、、答えをすぐに出せずにいた私に、よく考えてからでもいいと教授先生。
家に帰ってから考えても答えなんか出ないのは分かっていた、不安だけが大きくなる自分の性格は分かっているし、そこで質問してみた。


「先生ならどうされますか?」

教授先生「私なら開腹手術を受けます」
私「それは何故ですか?」
教授先生「理由は、がんが怖いからです」

激しく納得!!!まったくだ!癌は怖い!
何を迷っていたんだ私。

そして、私は軽く深呼吸をして、

手を挙げて宣言しました(本当)
「私、開腹します」


がんかも知れないと思いながら過ごすということ

次に時期についての話し合いへ
私の希望
職場の年一の繁忙期が6月なので周りへの迷惑も考え、6月は避けたい。
そして、7月に息子の“最後の夏“を控えていたので、それが終わってからの8月を希望。

今、改めてこれを書きながら、、こいつはアホです。

教授先生のご意見
「そんな先になることはお勧めしない。考えてみてください、がんかもしれないと思いながら過ごすことを」

激しく、な、な、納得!!!


「分かりました」基本、素直です。

では、と6月21日に決定。

結果、1ヶ月後が手術となりましたが胆嚢がんかもしれない。。と思いながら過ごすことは本当にしんどかったです。
今も私の身体の中で癌細胞が分裂をし続け、増え続けているかもしれない不安といったら言葉で表現するのが難しいほどの不安でした。
ー見えない、かもしれないものへの不安な日々ー


手術が得意かどうかを教授に聞いてみた

教授先生「執刀のご希望はありますか?」
この質問の意味が今一つ分からないまま、
大学病院の教授先生にも私はなんでも聞きます。
「先生はお得意ですか?」(得意の極めてにこやかな感じで)
一同やや笑う
教授先生「あ、はい。得意というか、たくさんの○○とか(なんて言いはったか忘れました)は、あります」
「先生、お願いします」(キッパリ)
教授先生「分かりました。では、私が執刀いたします」

私の命を預けるんです。一応、聞いておきたかった 笑


私は決めた

この日の診察室でのやりとりで、私は心に決めました。
私はそれまでの人生、後からあの時ああすればよかった、こうすればよかったと、その時その場で解決せずに解決できずに、後から後悔することが多かった。そういう自分が嫌だった。
今までみたいに後から、あの時ああすればよかったなぁと後悔するわけにはいかないし、そんなこと絶対にしたくない。
自分の命に後悔なんかしたくない。
怖い、不安なことしかないけれど、目の前にある不安なことは全部自分で解決して、


私の気持ちの中に一点のくもりもなく手術当日を迎えよう!!
そのために、後悔なく動くことを決めました。

この頃から、それまでは何の自覚症状のなかったのに胆石が悪さをし出したのか?右脇腹の後ろ側が時折痛くなりだし、気持ち悪いものを感じながら仕事中にグゥで押さえたりするようになりました。

今日はこの辺りで終わります。

続きはその③で。

まだ、手術台にはのりません。

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