1級建築士試験奮闘記 #18 さぁ、5度目の正直だ。【作図編】
こんにちはchachaです!
ご覧いただきありがとうございます!
前回に引き続き、令和5年度の設計製図本試験についてお話していきます。
今回は作図からその後についてです。
よろしくお願いいたします。
作図へ…残り3時間30分
作図に入ったら一気に書き上げたいので、一旦トイレに行くことに。
作図に入っている人は見た感じはいなく、要点を半分くらいまで書いている人が多い状況でした。
自分の立ち位置を確認して、いよいよ作図に入ります。
まずは、横に置いていた作図用紙をセットし平行定規の平行を整えます。
(私はマーカーや水性ペンをたくさん使うのですが、以前エスキス用紙から滲んで作図用紙に付いてしまった事があって作図用紙は直前にセットするようにしていました。)
ここからはノンストップです。
面積表を完成させ、通り芯、柱と書いていきます。
3スパンだからとにかく柱の本数が少なく書きやすい!
続けて、開口部、外周、スルーラインからの内壁、コアと順調に進み、ここで床吹き出しに変更した断面へ。
昨年の事務所ビルでスラブ下げはやっていたから、躯体を問題なく書き上げる。
ここで、北側斜線の法規制を書き込む。
一瞬迷ったけど、10m立ち上げてからの斜線勾配で書き完成
平面図に戻り外構、法規制関係を書き、什器入れ、書き込みを終えて作図終了。
柱が少なかったこともあって、大体2時間30分ほどで完成。
自分史上本試験で最短記録かもしれない。。。
試験中は覚醒するからいつもより早く書きあがることが多いけど、それでも早かった。。
ただ、ここで油断したら足元を掬われる。。。
今まで散々痛い目にあってきたじゃないか。
と自分に一喝して最終チェックに。
最終チェック…残り約1時間
最終チェックにとりかかるため、とりあえず立ちます。
話が少し逸れますが、よく試験終了の合図の後、冷静になってからミスに気づくことってありますよね。。
それが兎に角怖い。。
ちょっと、あとちょっと手を伸ばせば直せる・・。もしかしたらこれで落ちるかも。
でも、直してるのがバレたら採点される前に失格になるかも。。
などなど、恐怖でしかないですよね。。
そんな思いをしたくないので、私は
最終チェックの際はとりあえず立ちます。
立ってから、まず作図用紙を
俯瞰して異変がないか
をざっと見ます。
それから課題文に目を通します。
上端から
抜けが無いように一文づつ確認
問題が無ければ紫色のマーカーで 塗りつぶしていきます。
しかし、一旦仕上がってから改めて課題文をチェックすると気づくことやよく考えたらこうじゃないか。。と思う内容も出てきます。
まず迷ったのが、
隣接する公園と駐車場についてです。
所有者と管理者が違うから行き来をしない方が無難だけど、そうなると東側駐車場に車を停めた利用者の動線はどうなるかについてです。
駐車場と敷地は行き来しない計画としたので、道路を通って図書館にアクセスすることになるのですが、その際に南西側に設けていた管理アプローチとの動線交差を言われないかが不安になりました。
少し冷静に考えたら、敷地内で交差することが無いので恐らく動線交差と言われることはないはずですね。
試験中って興奮状態なので結構冷静な判断が出来ないのが怖いところですよね。
次に迷ったのが、地盤について。
軟弱地盤との境が2mとなっているのですが、べた基礎も深さ2mとしてました。
あれ?ぴったしの場合はどうなんだ?
補強不要?
それとも多少補強した方が良い?
と不安になりました。
これも実際は不要だと思いますが、なぜか本試験だと普段気にしていない事も気になってしまいますよね。
私の場合は念のため500m厚みで補強をしておきました。笑
続いて、閉架書庫の冊数をどうやって証明するかについてです。
9万冊ってどのくらいの書架が必要なのか。。。
それも集密書架なんて書いたことないし。。
結局、吹き出し線で
「ゆとりのあるスペースを確保し、記載以外にもレイアウト変更を可能とした」
と書いて、指定のあった150㎡以上は確保しているので、9万冊確保するために自分で配置考えてね。と無責任な逃げを行いました。笑
減点されてるかもしれないですね。。
続いて、異種用途区画について。
荷解き配本スペースは駐車スペースなので区画を行ったが、企画展示スペースとカフェについて。
学校からは、建物と切り離して利用可能なら区画が必要と教わっていました。
そう考えると、カフェは可能性がある??
企画展示スペースもわざわざ入場料を無料としているけど、一応受付を設けて区画しておくかな。
おそらく不要だけど、これで落ちる事はないかと思ってつけておきました。
続いて、「II.要求図書」に移ります。
ここで気になったのは、冒頭に
『「I.設計条件」の要求などを満足したことを明示』
との記載があるので、左側にある何気ない条件も明示が必要なんじゃないか。。と気になりだしました。
設計条件の各項目も末尾には
(1)地域住民の文化活動の拠点とする。
(2)蔵書の管理・保存に配慮する。
や「2.建築部」にはユニバーサルデザインとすることが求められている。
などなど、実際図面にどうやって明示するんだ?と。
結局は、バシッと1文で答えられなかったので、これでもかってほど補足しておきました。笑
そして、チェックした法規制(延焼ライン・丸防・丸特など)はエスキス用紙にもチェックして持ち帰った際の安心要素とできるようにしました。
これが思った以上に心の安定剤になったのでお勧めです。
と、たっぷり最終チェックし余った時間で書き込みをめちゃくちゃ書きまくりました。
復元会へ
試験管から試験終了の合図があり、令和5年の本試験は終わりました。
時間に余裕はありましたが、それでも6時間30分脳をフル回転させていたので、もう放心状態でした。
いつも思いますが、試験終わりに受験生が感想を言い合っているのを聞くのってめちゃくちゃ怖いですよね。
気づいていない事に気づかされたりと一喜一憂で心がもたないです。笑
会場までバスで来れたので帰りもバスがあります。
当然、学校まで直行です。笑
学校に戻って、疲れきっている体に鞭を打ちながら復元します。
もしかしたら、これが最後の図面になるかも。。
って毎年思いながら書くのでそれはそれは綺麗に書きます。。
結局その内4年分は最後にならなかったですが。。。笑
そんなこんなで、一旦令和5年度の本試験が終了しました。
次回は採点会から合格発表までについてをお話しできればと思います。
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
もしよろしければ次回もご覧いただけると嬉しいです。
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?