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ほのぼの小話#9

「猫の手」

おじぃさんとネズミくんは
「虹色の泉」を目指して歩き続けていました。

そんなある日のことです
突然小鳥たちが巣から飛び立ち
お空高く飛んでいきました。

ネズミくんは、目をまんまるくして
驚きました。
隣にいたおじぃさんは、そんなネズミくんを
見て、大笑い。
「ネズミくん、そんな面白い顔できたのか!
ワッハッハ~」

ネズミくんは、恥ずかしそうに
「おじぃさんこそ、よく笑っていられましたね、何か嫌な予感したんですよ」
いつにもなく不安そうな顔に、おじぃさんも
ちょっと、申し訳ない気持ちになりました。

「おー、そうかそうか、悪かったな。
ついつい、ネズミくんの顔が面白くて、悪かったよ。ごめんごめん」
共に旅をする中でも、お互いの気持ちを気遣うことは忘れていませんでした。

そんなネズミくんの予感は的中したのです。
ネズミくんが足元を見ながら歩いていると、
丸い足跡が目に止まりました。
よーく見てみると、そこには、猫の手(肉球)のような形があちこちに残っています。
「やまねこ?」ネズミくんは呟きました。
「おじぃさん、やまねこの足跡かもしれません」
ネズミくんは、猫が大の苦手。
足跡を見ただけで、身震いしていました。
「やまねこかぃ!また、新しい話が聞けるかもしれんな!」
おじぃさんは、少しでも、話が聞けるかもしれないと、目を輝かせています。
ネズミくんは、自分の身を奮い立たせて
、精一杯の笑顔を見せていました。

やまねこさんとの出逢いが叶うのか✨
おじぃさんは、わくわくです。
 
二人の旅は
まだまだ続くのであります。

つづく



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