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ほのぼの小話#3

「ネズミくんとの出会い」

おじぃさんは、子供の頃に聞いた、『虹色の泉』を見つけるという夢を叶える旅に出発しました。

真っ直ぐ、ひたすら真っ直ぐに
前を向いてどんどん進んで行きます。

山の中に入ると、細い小道がいくつもありました。
おじぃさんは、当然地図もなく
右か左か見当もつきません。
勘を頼りに進んで行きました。

すると、見たこともない大きな黒い生き物に
出会いました。
おじぃさんには恐怖心はなくて
ちょうどお腹もすいていたところだったので、
腰を下ろし休むことにしました。
黒い生き物は、木陰からこちらの様子を伺っているようでした。
おじぃさんは、おばぁさんに作ってもらったおにぎりを食べながら、「そこでなにしとる。こっちで一緒に食べようじゃないか」と、話しかけてみました。
すると、待ってましたと言わんばかりに、やって来た生き物。見たこともない大きなネズミくんでした。
「ほら、お食べなさい。」おじぃさんは、おにぎりを分けてあげました。
「さて、キミは、山のこと詳しいのかい?」
ネズミくんは、おにぎりを美味しそうに食べ終わると、とてもかわいらしい声で答えました。
「おいらは、ずっと山奥に住んでるんだ。おじぃさんは、どこからきたの?」
おじぃさんは、嬉しくなり、虹色の泉の話をしてみました。
「見たことないなぁ。もしかしたら、山奥のフクロウさんなら知ってるかもしれない!」
「おお、それはいいことを聞いた!」「会わせてくれるかい?」
「おやすいごよう!」
おじぃさんは、ネズミくんと一緒に、山奥に住むフクロウさんに会いに行くことになりました。

つづく

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