ほのぼの小話#11
「やまねこさんに会う」
ネズミくんは、
おじぃさんとの夢に向かって、
一歩、また一歩と
歩き続けていました。
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「おじぃさん、だいぶ歩いたので、休みましょうか?」
「そうだな、ちょうどいい切り株があるから、休むとしよう!!」
ネズミくんは、少し前に見たやまねこの大きな足跡が気になって仕方がありません。
辺りをキョロキョロ。
キョロキョロ。
「ネズミくん、どうしたい?」
「おじぃさん、あの、いや、えーーっとー。」
「あれから、、やっぱり怖くて…、、」
おじぃさん、大笑い。
「わっはっはーー!!」
「まーだ心配してたのか!!」
「そりゃそうだな、苦手なんだから。仕方ないかぁ~。」
「大丈夫じゃよ!!わしがついてる!お前は隠れとけぇ!」
ネズミくん、その言葉にホッとしたのか、
しゃがみこんでしまいました。
「ネズミくんや、誰にもそれぞれ役割っちゅうもんがあるんじゃ。無理せんでいい。」「ほらっ、心配するな!」
「これからも、よろしくたのむぞ!」
おじぃさんはやけに上機嫌。
ネズミくんも、安心したようです。
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「あー、腹減ったにゃ~。」
おじぃさんの背後から、声がしました。
「ネズミくん、どうしたい?さっき食べたじゃろ?」
「おじぃさん、ぼくじゃないです…」
「あー、いいことないかにゃ~。」
ネズミくん、あわてて木陰に隠れ
ました。
「おやおや、ネズミくん、どうしたい?」
「おじぃさん、う、うしろ!うしろっ!」
おじぃさんが振り向くと、大きな体の
やまねこが、おじぃさんをじっとのぞきこんでいます。
「これはこれは!やまねこさんかい?」
「こんなところで何してるにゃ~。」
おじぃさん、やまねこさんとの出会いに、
目をキラキラと輝かせています。
つづく
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